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2009年12月25日 (金)

クリスマスだからじゃない~

現代フランス哲学12講  J.デリダ他著  青土社

 世の中メリクリなので何となく欧州でフランス哲学に走る…何か方向性が間違っている気がしないでもないのですが、まぁ斜め読みでも浸れるのでおフランスの香がするとか(笑)12のお題について哲学者かく語りきの世界なんですが、タイトルは物凄くシンプルで身近なお題なんですよね…で、それが俎上にのぼると壮大なお話になっているよーな(笑)それにしても、これらは実は新聞の日曜版に連載された総集編みたいなノリらしいのだ…新聞の日曜版と言ったら四コマ漫画のノリかと思っていたら、かの地では違っていたのね、しかも好評で再販しているみたいだから、フランスおさすがと言うしかないとゆーか(笑)

 哲学というととかく難しい単語のオンパレードのよーな気がしないでもないんですけど、確かに本書にも行為遂行的言表なんて単語も出てきますが全体的には平易な言葉で解説している感じかなぁ?特にセールの文体は論文という硬さではなくて柔らかいお話みたいなノリ…上手いなぁと思わせる文章です。まぁ言葉選びが奇麗というか切れているというかはどの人にも言えてアルキエなんて「愛は盲目であり、詩はつくり事であり、夢は嘘つきであり、狂気は錯誤である」とか…いやー勢いで納得してしまいそーです(笑)

 アリス的には哲学というと江神さんのノリがするんですが、でも江神さんはドイツ哲学なんだろーか?まぁ江神さんが哲学、准教授が社会学というこの対比だけでもアリス…と叫んでしまいそーですが(笑)

 さて、准教授的には暴力の項を上げないといけないんだろーけど、アリス的に想像上なるものの項を一押ししときます(笑)その中で空と夢(ガストン・パシュラール)からの引用がありまして、それが全てに通ずるかと曰く「非現実的なものの機能を剥奪された存在は、現実的なものの機能を剥奪された存在と同様、ノイローゼ患者にほかならない」いやはや全く?でございます(笑)

 執筆者は、
言語 J.デリダ
感情知 F.アルキエ
欲望 V.デコンプ
想像上のもの C.ロッセ
個体 E.ド・フォントネ
他者 C.ドッラカンパーニュ
風景としての現実 M.セール
国家 L.サラ=モラン
暴力 J=T.ドゥサンティ
芸術 G.ラスコー
信じることと知ること M.ド・ディエゲス
宗教と無限の観念 E.レヴィナス

 蛇足ですが、今的には国家の項がアレかな?ちなみに「国家とは、満足しているにせよ、愚かにあきらめているにせよ、武装しているにせよ、大多数の国民の忍耐なのである」だそーですよ、奥さん(誰?)

 目次参照  目次-社科

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