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2010年8月13日 (金)

二極文化対立構造?感覚のカルテジアニスム?

マンガの国ニッポン  ジャクリーヌ・ベルント  花伝社

 何だかとっても大学のセンセーが好きそーな文章だなぁと思って読んでいたら、コレの元ネタが博士論文だったそーで、そー聞けばなるほろな本でございます…サブタイトルが日本の大衆文化・視覚文化の可能性なんですけど、本題のマンガはむしろ大衆文化とか、中流とか、中間とかとかに置き換え可能なんではないかなぁと、著者がマンガにこだわっているわりにはマンガがメインではないよーな?ついでにニッポンとあるけれどドイツに言及する紙幅多しで、どっちかとゆーと日本とドイツの比較文化論的な流れかな?パンピーって何だみたいな(笑)

 えーと、何とゆーかマンガをお題に論文書くとこんな感じになるのだなぁとゆーのが分かって、多分漠然とマンガを捉えてきた人にはそーゆー見方もあるか?とゆーノリかなぁ?当たり前なんですけど良くおべんきょしてますな文なので、葛飾北斎から、ジャパン・パンチ(1862年創刊)とか、北沢楽天とか、ポンチ絵とか歴史も出てきますし、日本についても出てきます(笑)例えば「日本は外見上は豊かなのに大半の日本人はその恩恵に浴していないという誰の目にも明らかな事態を、日本国内に訴えかける、という意味もあるのではないか」とか、「ヨーロッパ人が、単なる自己確認として、とりわけ経済面での敵である日本を軽蔑することもあるし、逆に、日本を豊かな伝統をもった憧れの世界として美化することもある」とか(笑)

 いろいろ突っ込みところ満載な楽しい本なんですが、でもまぁ著者的にはこれも一つの挑戦には違いない訳で、学者的には「研究対象としてマンガ現象に関心を抱く人には、いまなお、教授からからかいと軽蔑をうける覚悟が必要だろう」なんだそーです…

 アリス的にマンガというと例のドラえもんとゴルゴ13の時位なんですが、大学の助教授(客員教授)が書いたというとこが准教授とかウルフ先生と重なるところかなぁ?比較文化的な側面は何ともアイロニー臭が(笑)こちらの著者は旧東ドイツ出身らしいのですが、欧州における文化のあり方とはとか、大衆文化とはとか、今なお向こうではインテリって厳然とあるんじゃなぁと…

 まぁこー畳み掛けるよーに論がやってくる感じが凄いなぁと思っていたら、言葉なしのコミュニケーションの方を優先する日本人と、たいていは言葉好きなドイツ人とあってなるほろなぁと納得してしまいました…本全体が言う気満々だし(笑)

 最後になかなかな一面が東ドイツと日本の対比で「旧東ドイツでは、政府は社会主義を実現するのだと公式に述べており、知識人の役割はこの社会主義の実現に反した政府と党の行動に批判の目を向けていくということがあったのである」翻って日本は「知識人の圧倒的多数は政府の政策に対して、社会主義的立場から全面的批判を加えるか、さもなくば、シニカルな黙認か積極的太鼓持ちという態度をとった」とあったりして(笑)いやもーさあびすさあびすってか?もといしにかるしにかる(笑)

 目次参照  目次-サプカル

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