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2011年1月18日 (火)

生命、脳、宇宙…

脳という劇場 唯脳論・対話篇  養老孟司  青土社

 著者による対談集だと思うんだけど、こちらは今だけでなくてここ数十年の会話が収録されている訳で、何とゆーか温故知新?でもって一番凄いのは今読んでも古さを感じさせないところかなぁ?著者は唯脳論とバカの壁で時代の寵児(?)になったけど、むしろ生まれたのはモードではなくスタイルだったのかもなぁとか思ってしまいました(笑)まぁ騙されたと思って手に取ってくらはい(笑)

 例えばモノサシ論(笑)「日本特殊論ということで最近よく問題になるんですけど、ただ、そういう時に、ある文化の物差しで他の文化を計っちゃいけないって文化人類学の人は言うわけですけど、いけないのはいいんだけど、それじゃどうするかという問題が相変わらず残っちゃいましてね。それでなんとかこういうふうに、ユニバーサルなところへ戻せないかなと思う。それが自然科学のいいところだと思うんです」脳どーでしょー?とか脳はじめました。とかとか(笑)

 地論になると「正しいとか正しくないとか言うんじゃなくて、無限に後退して行くと、自分の「地」が出てくるはずであって、その自分の「地」って何かというと、変な話なんですけど日本になっちゃうんです。それもくだらない話で、戦前の思想家を見ると齢をとるとみんな日本主義になる(笑)」お家芸とか伝統芸能とかとか(笑)

 被害妄想論は「間近な状況の中で、誰かがニコニコしていると、自分がなんか損をしたような、あるいは危害を受けたような気になっちゃう。これは日本独特かも知れないですね」とあって日本では被害妄想という言葉は一般的な単語だけど、ドイツでは下手すりゃ医者すら知らない専門用語…だから「日本の場合、他人の被害妄想をできるだけ刺激しないようにするというのが、みんなの生き方」へい、ゆーとかとか(笑)

 アリス的には、死が(死体が?)実在しているところかなぁ?ミステリ的にはまず事件(死?)ありきなんで…「死んだ人も勘定に入れる民主主義」(@チェスタトン)とか、まぁ「物質を調べて精神が分かるか」(@小林英雄)とかもありますけど(笑)

 准教授的にはあちら側的境界線論かなぁ?「あるタイプの精神病の患者さんで、鉄格子の中に入れておかなければいけないケースがあります。本人はそのことを苦痛に感じない、他人に傷害を加えるというタイプの人。いわゆる精神病の人と、そういう人の違うところは、本人が苦痛を感じるか感じないかの点につきると思います」レクター教授か…

 もしかして医者って女性向き?な話かで「医学部の学生が実習していて、女の人が手術場でひっくり返るということはまずありませんね」って超人伝説か(笑)取り合えず朝井さん最強説に一票入れときます(笑)

 最後に対談本の位置づけに対して「ふつうの本が独白だとしたら、対談はむしろ本の古い形式である。なぜならプラトンは対話録が多く、論語だって、結局は対話の記録だからである。その意味では、対談は決して軽く見られるべき形式ではない。そもそも言葉は、相手があって意味を持つものだからである」おあとがよろしいようで~

 対話者は、
 中村雄二郎、吉本隆明、米長邦雄、高木隆司、大島清、中村桂子、多田富雄、荒俣宏、香山壽夫、胡桃沢耕史、南伸坊、丸谷才一、太田治子、菅谷規矩雄、古井由吉、山根一眞

 目次参照  目次

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