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2011年1月10日 (月)

れいるうぇいまにあ?

機関車トーマスと英国鉄道遺産  秋山岳志  集英社

 タイトルがタイトルなのでサブカルというか、アニメの本かと思われるかもしれませんが、むしろかなり硬派ではないかなぁな本です。メインはイギリスの産業遺産としての鉄道遺産かも(笑)実は機関車トーマスの絵本作成には綿密な調査があって書かれた話だったとか、現実におこった事が反映されているのだとか…そして、作者がそういう創作態度を貫いたのも、イギリスの鉄道に対しての国や人々のスタンスがこれまた浮かび上がってきて、本書はむしろ、作者を中心にしてイギリス国内の保存鉄道(現役も有り/笑)を巡る話かなぁ?その作者もここでは一イギリス人の生き方そのものなんですよ…イギリスって(笑)

 新書本なので写真少な目(しかも白黒)なのが寂しい限りですが、イギリスと鉄道の話で最初から最後までノンストップでございます。作者由来の地を巡りながら、鉄道を見る旅はある意味鉄道好きにはたまらない話かもなぁ(笑)ちなみに、イギリスには鉄道遺産を管理する団体が加盟している鉄道遺産協会とゆーのがあって、そこには250もの団体が参加しているそーな…でもってこの主体がボランティアによって運営されているとこでしょーか?何とゆーか、イギリス人らしいとゆーのが「ボランティアとして何年も働くことのほうが、一流企業での勤続年数よりも尊敬に値するという価値観が彼らにはある」ですかねぇ~

 アリス的にはトーマスの話の元が実は作者の子どもへの即興物語というか、読み聞かせというかで、この辺りは不思議の国のアリスに通じるものがあると…面白かったから、後で纏めて出版してみたら当たったみたいな(笑)後、アリス的には全然関係ないけど、元祖擬人化なとこも子ども向けには入りやすかったのかも?一応、架空の話ではあるけれどステップニー(ブルーベル鉄道)はリアルなそのままの名前で出ていたりもするんですよね…この辺りの虚虚実実感が凄いと(笑)

 でもって、これまたイギリスの鉄道だなぁとゆーのが、イベントで1940年代の休日をテーマとした場合、駅も鉄道もだけどエキストラ全員でコスプレの世界、この場合はWWⅡの時ですから、駅前広場にはクラッシクカー、駅の入り口には土嚢、兵士の皆さんもいらっさる、乗客だって当時のファッションで身を包み、更に凄いのドイツの爆撃機に対して自国の迎撃機が飛び立ったと車内アナウンス有りで、気がつけば空にイギリス空軍の飛行機が飛んでいると…どこまで本気なんだイギリス人…

 ちなみにトーマスで出てくる皆さん皆カラフルですけど、昔の機関車は皆カラーリングが奇麗だったらしい…初期はエンジン・グリーンという緑一色だったらしいけど、それが各社の独自カラーになっていったのに、黒くなったのはこれまたWWⅡ…手入れの手間省きとドイツの飛行機から見つけにくいためだそーだけど…

 まぁなんといってもイギリスでは機械も芸術作品も同等みたいな意識があるみたいで、その最たるものが芸術製品・商業促進協会(現王立芸術協会)受賞者もみるまでもないとゆーとこかなぁ?文化とは、芸術とはとゆープライドが垣間見えてくるよーです(笑)

 イギリスの鉄道遺産を巡る旅の一つ一つについては本書を見て下さいとゆー事で、本書的に一番インパクトを受けたのは、鉄道に対するスタンスかなぁ?鉄道遺産という事は、廃線の後の話でして鉄道的には負け組の話なんですね。でも、その負け組にも別の生き方を見出した、そしてそれを持続しているし、市井の皆で支えあっているというところがイギリスの底力でしょーかねぇ?さすが大英帝国なんだなぁと~

 目次参照  目次-文学  目次-鉄道

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