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2011年4月30日 (土)

女性のいない宮廷など、花が咲かない庭のようだ?

図説ヨーロッパ宮廷の愛人たち  石井美樹子  河出書房新社

 タイトル通りの本なんですが、ヨーロッパといっても主にフランスとイギリスでして、それにドイツとオーストリアが少しの配分かなぁ(笑)更に図説とありますが、この図は主に画像でして肖像画が殆ど…さすが王様の愛人達、肖像画もたくさんでございます…そして、掲載されている愛人達はとゆーと、フランソワーズ・ト・フォア、ディアス・ド・ポワティエ、ガブリエル・デストレ、ルイーズ・ド・ラヴァリエール、モンテスパン侯爵夫人、マントノン侯爵夫人、ネール侯爵の四姉妹(ルイーズ、ポーリーヌ、ディアヌ、マリー)、ポンパドゥール侯爵夫人、デュ・バリー伯爵夫人、ルーシー・ウォルター、バーバラ・ヴィリヤーズ、ネル・グイン、ルイーズ・ケロワール、ゴドサ・プライス、マーガレット・デナム、アラベラ・チャーチル、キャサリン・シードリー、エリザベス・ヴィリヤーズ、アーノルド・ヨース・ファン・ケッペル、シャーロット・キールマンセッグ、エーレンガルト・メルジーナ、メアリー・ベレンデン、ヘンリエッタ・ハワード、レディ・デロレイン、マダム・デリッツ、アメリア・ゾフィア、アン・ヴェイン、メアリー・ロビンソン夫人、マリア・フィッツハーバート、アナ・マリア・クラウチ、フランセス・ヴィリヤーズ、イザベラ・シーモア・コンウェイ、コニンガム侯爵夫人エリザベス、ローラ・モンテス、カタリーナ・シュラット…多分これでも一部なんだろな、とゆー事で愛人史、恐るべし(笑)

 まずは愛の国というかロマンに生きる国フランスというか、で、愛人…王の公認の愛人って公式の役職とみなされていて、「王の閨で相手を務め、宮廷の儀式で一定の役を果たすことが求められ、その報酬として、貴族の称号と手当てと年金を支給された」そな…さすが、おフランスと言うべか(笑)

 まぁ、王の結婚は国家にとって最大の外交の駒だそーで、政略結婚が当たり前の世界だったというのと、愛人を持つ事が王としてのステイタスだったとゆー側面からも、王と愛人は続くよ、どこまでもぉか?王が臣下の女性と結婚した場合、貴賎相婚とみなされ子供は庶子の烙印を押される可能性があるそーな…英国王エドワード四世とエリザベス・ウッドヴィルの場合、二人の王子は庶子とみなされて暗殺されリチャード三世(エドワード四世の弟)が王位を継いだとな…うーん、欧州の王族って血統主義だったのか?

 アリス的に王様と愛人…本人的にはあんまり関係ないよーな気がするけど、ミステリ的に王を権力者と見立てると、愛人…これまたいきなり本題が?犯人は貴方ですっとか(笑)さて、本書は本当に色々な愛人が出てきます。何かもー手当たり次第愛人にした王様もいらっされば、愛人なんかいらないけど王様のステイタス上やむなく愛人囲ったとか、女性側も棚ボタの方もいらっされば、野心満々、虎視眈々で愛人の座ゲットな方もいらっさると…いやぁ、これは歴史的にかなりなとこなんじゃない?な話のよな?だいたいにおいて、王妃より愛人の方が数段上の生活をしているんですよね…部屋とか、衣装とか、アクセとか…更に政治・外交・戦争に人事なんてのも愛人の一存で決まっていたりする事も多しで、当時の廷臣の中には、まず王の愛人に逆らわない事が保身の第一歩だったりする事も多し?愛人の一言で左遷ならともかくクビとか、下手すれば命賭けとなると、うーん…

 また、逆に愛人の栄華も短命なんですよね、たいてい王様移り気ですから(笑)で、これまた私腹を肥やしても王様に先だたれると、残った王妃様に全財産没収されたり、こちらも下手すると民衆に八つ裂きに殺されてしまうとゆーハイリスクハイリターンな人生ってか…中には修道院で後半生を過ごした方や、後に再婚して幸せに生きた方もいらっさるみたいですが、どー見ても大半の方は波乱万丈な人生のよな…また、愛人達が美人でないと民衆から嘲笑を買うみたいで、この辺りも型が決まっているとゆー事か?挙句に、王様の面倒なんかみたくないと王妃様から愛人斡旋まであって、世の中って…

 詳細は本書を見てくらはいですが、風習的なとこでヘェーなのがフランスのタブレ(肘掛付の椅子?)でして、こちらに座る事が出来るのは仏王室では最大の名誉だったそな…だから、王の寵姫が公爵夫人の称号と共に座る事が一番の見せ場みたいだったとな…後、英王室では「結婚式後、夫婦の契りが成就したことを告げるのに、窓辺に靴下をぶら下げる習慣がある」そな…チャールズ二世は愛人(ルイーズ・ケロール)ゲットのご報告に使ったみたい…

 イギリスって…と溜息をつく前に、かのチャーチルのご先祖様はこれまた凄い経歴の持ち主で、アナベラ・チャーチルがジェームズ二世の愛人になって後押しした事もあるんでしょーけど、弟のジョンがチャールズ二世の愛人だったバーバラ・ヴァリヤーズの愛人になり、その手当てを上手く投資して宮廷末席に連なったとな…でもって、ジェームズの寵愛うけて、次女のアン王女の世話係になり、軍人として(スペイン継承戦争)で成功してモールバラ公爵に…ビクトリーってか…また、ウィリアム三世の寵臣としてのアーノルド・ヨース・ファン・ケッペルがあって、16歳の美少年…王が片時も離さないって、金銀財宝領地も爵位もプレゼントって…ベニスに死すの世界か?で子孫のアリス・ケッペルがエドワード七世の愛人に、でもってこの方のひ孫がかのカミラ・パーカー・ボウルズだそな………世の中ってこんなもん?と言うよりほんまでっかぁーっの世界か(笑)

 目次参照  目次 国外

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