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2011年5月25日 (水)

グローバルスタンダードなんて、ない、ない、おかしな話ですよ…

東京外国人  ジェフリー・ジョンソン 小林紀晴 清野栄一  メディアワークス

 今となっては古い本なんですが、今も昔も東京在住外国人の方のスタンスってそーは変わっていないよな?ただ、最近のクールジャパンというか、マンガ・アニメ・おたくが爆発的な状況以前というか、その取っ掛かり時期なのか、日本どこ?辺りの感覚が残っている感じかなぁ?知る人ぞ知るみたいな?こんな辺境にくる外国人って物凄く物好きみたいな?しかもバブル崩壊後なので、これまた日本が沈んでいた時期(そりゃ今もか/笑)ただ、登場している外国人の方もそれなりに普通の方々…そして普通に暮らしていると(笑)でもって著者側が何とゆーか感覚が若いというか、独身か子供なしみたいな感覚かなぁ?過去に同じよーに海外漂流経験有りみたいな?これが十代ならこんな生き方あったのかぁーとゆーノリになりそーだし、還暦もとうに過ぎての方ならこーゆー人々が日本にいるみたいな達観したノリになりそーだけど、取り合えず著者等身大みたいなノリになっていて、その世代というか、共感する過去をお持ちの方にはうるうるする本かもしれない?かな(笑)

 そーゆーある意味身近な方々が25人位掲載されています。それこそ世界中男女関係なくなんですが、なる程いろいろ意見というか生き方あるなぁと(笑)まず、オセアニア人って正直というか、思った事を口にせずにいられないタイプの方が多いのかもなぁと(笑)「正月といえば、日本のクリスマスは最低!ケンタッキーでフライドチキン買ったりしちゃうんだよね。バレンタインとか、クリスマスとか、もうやめたほうがいいよ。その勘違いって、ソープランドをトルコって呼んでたのと同じことだと思うんだけど。それでいて、日本はインターナショナルで、日本人がガイジンわかってるだとか冗談じゃないわよ」(豪/女性談)とか、「日本人に生まれなくてよかったと思うのは、ひとりで生きていく力のない人がすごく多いから。ほかの国では、とくにアメリカ人はその傾向が強いけど、自分というものがないと生きていけない。自分は何になりたいのか、死ぬまでにこれをしない満足できない…そうしたことが日本では全然必要とされない。とくに女性は」(NZ/女性談)とか…こちらから見るとそれは強迫神経症のよーな気がするが?世界(?)は違うのか(笑)

 後は在住外国人の住宅事情なんかもあって色々あるもんだなぁと…やはり外国人というと借りにくい状況にはあるみたいで、まぁ保証人とかあるしなぁ…でもってガイジンハウスというものがあるのを初めて知ったとゆーか?共同アパート(シェア?下宿?ユース?)みたいのがあって大田区にあるそれは日本人もいれば日本人の管理人もいるらしいけど、ただしイスラエル人とイラン人はダメだとか…またアフリカ村(埼玉県蕨市)みたいな不法占拠の例なんかもあったりして…異文化間コミュニケーションはむつかしってか…

 アリス的に在住外国人というとヴェロニカさんか、ウルフ先生になるのかなぁ?うーん…後は広い意味で大龍とか?ただ、ヴェロニカさんにしても大龍にしても日本人以上に謙虚な人達だったから、押しの強さはなかったよな?大輪のバラやカトレアよりも野に咲く菫のよーなタイプといおーか(笑)

 さて、遠く祖国を離れていると客観視もある訳で「ほかの国から離れているから、国を出ていく人が多いんだと思う。一度出ちゃうと、たまに帰ってもつまんないんだよね。店はよく閉まっているし、友達はばらばらでほとんどいないし。(中略)オーストラリアって、仕事が五時で終わったらみんなすぐに遊びに行っちゃうような国だから、自分の生活を選ぶとか、長い旅をしててもいい雰囲気があるのよ」(豪/女性)、なのに「保守的といえば、オーストラリアの白人社会はものすごく保守的。外の人間には寛容なんだけど、内の人間にはすごいプレッシャーをかける。ちょっとでも人と違うことをしたり、言ったりしたらもうたいへん」(豪/男性)だそー…

 フランスの場合は「農業国とはいえ、名高いブドウ産地でもなければ、日本で考えるほど農業は割りに合うものではないという」とか「パリでは、キャンパスでも同世代と見ると、誰でも気軽に声をかけてくるとイザベルは言う」で「「パリの人はうるさいし、しつこい」」(仏/女性)となると(笑)フランスは「南の人は全然優しくない。これはホント。明るいけど、心はないよ。やっぱり優しいのは北の人。絶対。心がある」(仏/男性)、フランスでも独居老人問題はあるのかとあるマンションで老女がテレビを見たままの状態で死後一週間位気付かれなかった話「老婆が死んだあと、幾日も流れ続けたテレビの音を想像した。アフリカのテロは知っているけれど、隣人の生死は知らない。たしかにそんな奇妙な環境のなかにわたしたちは生きている」とな…「問題は、『お金』と『テレビ』じゃないかな。(中略)人と話する代わりにテレビを見ちゃう。だんだん閉じていく」(同談)、無縁社会ってか…

 例えばドイツで徴兵制を拒否した時の市民委員会の反応は「あなたは共産党員でもキリスト教徒でもないのに、どうして人を殺せないのか」だとか…ちなみにドイツでキリスト教徒をやめる場合は申請してから6週間たたないと許可がおりないとか、さすが国民の9割がキリスト教徒の国…また別のドイツの方によると「戦前のドイツが忠義や国家だけを大切にして自由を完全に犠牲にしたとすれば、いまのドイツはリバティだけを大事にしてそのほかのドイツの価値観を全部捨てています」(独/男性)となるらしい…

 対してイスラエルはとゆーと「親の世代にははっきりした右派や左派の人がいるけど、自分を含めてイスラエルの若い人は、あんまり政治的な状況なんてわかっていない。兵役に行っても、いま何と何がどうなってて、どういう状況にあるのかなんて詳しく知らないし、関心がない人も多いから」(以/男性)だとか…でもって「日本に来るイスラエリーのほとんどはお金だけが目的だ」(同談)だそな…もー身も蓋もないよな…「イスラエル人のほとんどは、いわゆる中産階級だけど、貧富の差は日本より厳しいし、アフリカ系とヨーロッパ系の差というものがたしかにある。建国当時に移民してきて教育を受けた人と、そうでない人の差というものもある」(同談)約束の地もいろいろあるよーです…

 で「イランでは毎日物価が変わるので、普通に正しく仕事をやっていてはお金は貯まらない。たとえば20円で買った物を20円で売るの、日本では正しい。けど、イランではそれ自分で値段つけて100円で売らないと生活できない。でもそれはいいことではない」(義/男性)なんだとか…中銀の立場は?とか…「メンツですよ。中国人は海外で苦労しても、故郷の人には絶対言わない。だから、あとに続く人が増える」(中/男性)だそな…

 日本にくる目的が武道系の方も結構いらっさるみたいだが「武道の技術を学んでも人格形成はできないと思います。アメリカでは空手の技術だけを教えた場合、もっと暴力的になったというリサーチがあります」(米/男性)だとか…まっどっかの国を思い浮かべるまでもないよな(笑)、「たとえばハードロックが好きな人と、ラップかブラックカルチャーが好きな人がいたとして、アメリカだったらこのふたりが親友になることは絶対にない」(米/男性)なんだそー…何かアメリカが一番自分は自分、人は人に近い気がするのは気のせい?

 これがイギリスになると「日本人とイギリス人の考え方を比べてみると、同じ『島国に住む人』ということで共通点があるのかもしれないわね。日本はアジアの国のひとつだけど、アジア人だっていう意識をあまりもっていないでしょ?それと同じでイギリス人も、ヨーロッパ人とは一線を画していて、自分たちをヨーロッパ人だとは思っていない。そういうところがすごく似ていると思う」(英/女性)うーん島国根性なのか(笑)

 いやはや目から鱗な話がいぱーい(笑)翻って日本はどう?なとこも多種多様、新薬開発に関して「マーケットの競争があるから、研究開発期間を短くしないと商品は売れない。これは花王で学んだこと。日本のメーカーが国際競争力が弱いことも知った。大企業はプランがなかなか通らないこともわかった」(公/男性)花王の立場は(笑)、「日本は戦死した人のことを大事にして靖国神社に祀っていました。ああすごい、ドイツと違う。これだったら日本のほうが住みやすいと思った」(独/男性)とか…「日米の証券会社に大きな違いはないんですよ。日本の金融会社の社員は優秀。やり手です。問題なのは古い体質のままの経営者たちでしょう」(米/男性)だとか…やっぱ老害なのか(笑)

 そして本書で一番秀逸なのがドイツのおじさん(数学者?)かな(笑)一言一言が物凄く含蓄深いというか、落語的というか、もーまともなのか?いっちゃってるのか?それが問題だってか(笑)まず「ぼくが東京に住んでいるのは、無責任ができるからだ。ここはぼくの国じゃないからね」と言い切るとこから始まるとこがまず凄い(笑)更に「中国の漢字にも、日本の漢字にも、何の利点がないですね。三千年くらい前の漢字は絵のつもりだったかもしれないけど、いまの漢字は絵じゃない。アルファベットと同じ単なる当て字にすぎないでしょ。漢字の漢字である部分に意味がない。西洋人からすれば、見ただけで意味のわかる漢字なんてほとんどないですよ。同音異義語を区別するとかっていう利点はあるかもしれないけど、それは日本語の発音の貧しいところを補うためだけのものでしょ。漢字使ったからといって、俳句のグレードが上がることはないですよね」と思わず白川先生カムバックーっと叫びたい衝動にかられ(笑)日本に対しても「日本は無責任天国かと思っていたら、無責任地獄だ。誰も責任をとらない」と手厳しい。というのも子供が通っていた国立大学内の保育園がいきなり閉鎖勧告となり、説明責任と存続運動を徹底的に行った方…理由は二転三転した後に分かった事は「保育園の児童がO-157で死んだら自分(大学学長)の責任になるのが嫌だから」とゆー、で強権発動して閉園に…スゲェこれが日本の教育者の現状なんですよ、奥さん(誰?)だから、日本は「大臣たちは自分の政策方針を決めてやっているんじゃないでしょう?何かあればすぐ"責任をとって"辞任しますが、それは本当の責任者(官僚)を庇うためです」とな、あはははは…で、パンピーはパンピーで「日本人は特別な外国人(学者、芸術家、英語の先生、売春婦)を歓迎しますが、普通の外国人(隣の外国人=普通に暮らそうとしている外国人)に対してはむしろ無関心で、または不安、偏見をもっていると思います」だそな…うーん確かになぁと思いつつも本書だけでも自国で大学行った人とそーでない人の目線はかなり違うよーな気がするのもこれまた気のせい?

 まぁ甘口、辛口いろいろあってなの世界ですが、詳細は本書をドゾ~シメは豪の男性の言葉で「変なプライドはもたなくていいけど、二千年もひとつの国が続いてきたのは日本だけなんだから。日本という国の本質をわかっていないというのは残念なことだなぁって思います」…お後がよろしいよーで(笑)

 目次参照  目次 国内

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