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2011年5月11日 (水)

アメリカ的な、あまりにもアメリカ的な(笑)

ハーバードで語られる世界戦略  田中字 大門小百合  光文社

 タイトルが物凄く仰々しいのですが、こちらはとあるジャーナリスト夫婦の奥さんがニーマンフェローに合格した事からハーバードでの一年間の研修生となり、それについて行ったご主人と二人による向こうでの雑記というか、雑感かなぁ?何とゆーか、何もかもスケールが違うとゆーノリですねぇ…特に既婚者の場合、配偶者にも同等の特権が与えられて希望すれば、ハーバードの授業が受けられるとゆー…更に子供もいればちゃんと託児所が設けられているんですよ、奥さん(笑)奥さんとゆーとこで笑えたのが、英文と日本文のパンプに違い(笑)英文の方は配偶者が男女関係なく設定されているのに、日本文の方は明らかに女性用(向き?)…なる程この辺りから国の違い明確です(笑)

 日本から見るとハーバード大って一つなイメージがあるけど、実際は学部というか、専門によって独立しているカレッジの集合体みたいなノリらしい…えーと、もともとマサチューセッツ州がプロテスタント系の清教徒によって作られた自治体であり、多数決による決定を原則とする民主主義体制だったそな…ただし、思想的にはすべての行動を聖書に基づいて行う事が正しい人間の行いであるとゆー実に神政政治体制だったとな…で、そーゆー共同体では、教会の牧師が指導力を発揮する事が前提だったらしく、その牧師を養成する為に設立されたのがハーバード大だったとなもし…つー事はハーバードで一番古い学部は神学部なのか?まぁ大学にも歴史ありでございます…

 で奥さんの方はアメリカ政治と外交をおべんきょしよーと、ケネディ行政大学院をメインに学び始め、旦那さんの方は授業より講演会やセミナーに顔を出していた模様…まぁ内容の多彩さについてはディズニーランドのよーとゆーとこから分かるにしても、本書的な面白さは夫妻の交互の文章ではなかろーか?同じハーバードのキャンパスで学びながら、スタンスというか、印象が違いまして、これはもー男女比なのかなぁ?比較的奥さんが楽観的なら、ご主人の方は悲観的…この違いを比べてみるだけでもスゴカかも?

 アリス的には、アメリカはともかく大学ってどんなもん?と興味本位で見たら、うーん、英都とは全然違う雰囲気だなぁ?学校というか、基礎学問とゆーより、よりリアルな実践編に近い気がする?例えばアメリカ安全保障政策の授業なんかだと、ズバリ大統領にアドバイスするための授業で、講師はアシュトン・カーター(元国防省アドバイザー、北朝鮮政策担当@クリントン政権時)とゆー、ある意味本場もんが出てきて実践そのものの授業になるそな…まぁ、これを何てアメリカの学生は恵まれているんだと取るか、これも一つの国家戦略と取るかはこれまた人によるだろーけど(笑)

 そんな訳で実に実利的なハーバード大とゆー世界がいっぱい展開されていくのですが、詳細は本書をドゾ。奥さん目線で見るか?ご主人目線で見るか?で本書の印象も大分違うものになっていくと思われ(笑)

 さて、本書的に一番印象深かったのが、旗の話のとこだったりして…ちなみにケネディ・スクールでは入学式の時に新入生を歓迎する為に出身国の国旗が飾られるのが恒例なんだそな…しかし、台湾からの留学生は認めても台湾の旗は立てないよ、の世界らしい…ちなみにこれは過去に学校側に中国からの留学生グループに反対されて以後、旗を掲げるのを止めたとな…で学校側のコメント、アメリカ国務省の決めたルールに準じる、と学生たちが合意に達すれば学校側は学生が決めたことを支持するとゆー事に…で、すったもんだのすえに学生会の決議は「ケネディ・スクールは、特定の国や外交方針から独立した機関であり、学生の平等が尊重されるべきであり、この学校ではそれぞれの学生を代表する旗が掲げられるべきだ」と…

 さすが自由の国アメリカ、のばすが、学校側の対応が「台湾の旗は掲げないという決定を下したという話を聞いた。反対の学生がいる限りダメだというのだ」…さすが自由の国アメリカ…旗を立てない自由もあると…して、その心は「ケネディ・スクールの外国人学生で圧倒的に多いのは中国人の学生だ。学校側としては、留学生の多数を形成する中国の学生を大事にしたいということと、時々学校にやってくる中国の要人への配慮、そして、中国の留学生のほとんどが政府からの派遣ということもあり、彼らが国に帰ったときに立場が悪くならないように配慮したのではないかと思われる」だとか…

 で、勿論、卒業式でも旗は翻らない…と…ただ、台湾の卒業生はガウンの前と後ろに国旗を縫い付けて行進したと、他学部の学生が旗を立て(すぐに撤去されたが)、手に持って振ってる旗までは取り上げられなかった…と台湾人つおいわぁ…日本人的にはただただ感心しかないけど、ここに留学しているのは何も中国人と台湾人だけではない訳で世界各国のエリートが留学してきている訳だったりして、そしてその前で展開される喜劇なのか、悲劇なのかの行く末は…目先だけが全てじゃないからなぁ…

 目次参照  目次 国外

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