« 歴史を知らぬ指導者は、サロンでの発言にまったく価値がない… | トップページ | 現象のサムライ、実体のオバサン(笑) »

2011年5月15日 (日)

合流の時代?

世界探検全史 上  フェリペ・フェルナンデス・アルメスト  青土社

 サブタイトルが、道の発見者たち、でして世界民族移動史かなぁ?だから最初はアフリカから取り合えず行っとく?みたいな(笑)ハードカバーで300頁位の本なのですが、こちらは1500年代位までかなぁ?東インド会社前とゆーか(笑)また、海だけではなくて陸地の移動も出てきます…だからシルクロードもあるよの世界(笑)ある意味、好奇心と商業というか欲望の世界史みたいなノリだけど、欧米の方が書いていらっさるのに欧米ばかりの表記でないところが、本書の一番凄いところかなぁ?よくある世界史といいながらヨーロッパ史みたいなノリではなくて、ちゃんと所謂大航海時代前のペルシャ、インド、中国辺りの話も出てきてます。これば地味に凄いかも…文章も平易で分かり易いので読みやすいはずです…なのになんで読むのに時間がかかったのだろぉ…頭か?頭が足りないのか(笑)ただ、本書は範囲が広いので非常に飛ぶ感じでしょーか?さっきまで南太平洋にいたのに気がつけばバルト海みたいな(笑)距離感が本当に世界範囲なので、このポップについていけないと厳しいかもしれない(笑)

 「これは単なる欧米化の物語ではない。消費主義、個人主義、資本主義、民主主義の全世界スケールでの勝利でもない。あるいはアメリカ流儀のソフトパワーや、ビックビジネスのグローバルな説得力や、マクドナルド化やコカコーラ型植民地化政策などの宣伝でもない」辺りが本書のキモの一つかなぁ?取り合えず行ってみたら?か、出会ってみたら?とか、ある種異文化間コミュニケーションって何だ?かもなぁ?食糧、市場、経済規模、移民とゆーのも移動の原動力の一つとして出てきます。ヘシオードスが「ギリシアと貧困は姉妹」だったと嘆いたそーだけど、そしたら交易に行くしかないじゃないってか?物流はパワーなんですよね、昔々のその昔から(笑)

 アリス的に移動史…アリスのデータベースには入っていそーだけど、むしろアリス的には大阪商人の方かなぁ?日本の物流の拠点だった訳だし、まぁ今だと横浜、神戸が上かもしれないけど、港があるとゆー事は人も物もやってるんてすよね(笑)そーいえば四天王寺の門も西、港を向いていると…

 本書の物流史はある意味欧州のジレンマみたいに見えるなぁ(笑)ローマ時代の昔から、「ローマ世界は、交易相手が欲する物品をほとんど産出しない」…交易となると間に貨幣(流動性)が介在するにしても物と物の交換ですからねぇ…これは後にイギリスと中国のアヘン戦争にまでいたる長い話になるしぃ…お互いに欲しい物がないと物と金も移動しないとゆー経済原則が(笑)それでも地中海貿易は拡大していくし、シルクロードもあるよと(笑)

 また太平洋ではポリネシアの島々に人々は移動して行ったと…一応これは偶然島を見つけたではなくて見つけるべくして行ったとゆー事になるとな…更に古代中国人からすると四川以南は中国ではなかったそーで「聞くのも忌まわしい地名だった」とか…地理感覚も時代と共に変わるってなんでしょか(笑)また、アフリカへの探検も進めていたりするんですけどというよりこの中世のヨーロッパの黄金熱は傍から見る分にはちょっと力入り過ぎに見えるんですけど、エルドラドですか?そんなこんなでサハラ越えもしているけどたいした成果は挙げられなかったんですね…「この人々に多くを期待しても無駄だ」(@イブン・バットゥータ)ここでも交易するには、まず物ありきなんですよ…

 そしてコロンブスと続く訳でして、やはりここも金を目指してなんですね…詳細は本書をドゾですが、日本についての記述も少し出てきたりして、日本の地図作製は7世紀にあったとか、日本の海上進出の二度の敗北とか(笑)まぁでも一番長く表記されているとこが土佐日記のとこだったりして…著者はどーもこれ女性が書いたものとしてあげているみたいだけど、うーん…これって紀貫之だよね…ある意味ネアカの元祖?まぁ源氏物語の影響かもしれないけど、それでも海外の方が土佐日記の内容の説明をして下さるとゆーのは凄いよなぁ…

 追記 世界探検全史 下  フェリペ・フェルナンデス・アルメスト  青土社

 さて、下巻に入って、時代は1500-2000年とゆー事なんですが、まぁ大航海時代まっしぐらなノリから20世紀の世界まで、物凄く変わったと見るべきか?それとも単なる占領史と見るべきか?それが問題だってか?何となく、前巻ではまだロマンのつけいる隙があったよーな気がするけど、下巻は前巻に比べてかなり散文的というか、事実の羅列だけで手一杯のノリになっているよーな?土台、ハードカバー上下本とはいえそれだけで世界の見た来た行った史なんて網羅できる訳もなく、これはこれで一つ一つの事項にドラマというか、枝葉があるのだろぉなぁと…世界って広いのか?狭いのか?これも問題だってか(笑)

 それでもそれなりに豆知識いっぱいですけど、例えば、「荒野の辺境で複数のイギリス人が出会うと、彼らは倶楽部を設立するが、同じ状況でスペイン人は町をつくる」とか、航海的資料もスペインには結構あるらしく「現在マドリードの海洋博物館には、300冊以上の航海日誌類、450冊の天文観察アルバム、1500冊の水路測量報告書、183件の海図、361件の沿海高地の観察図、主として植物と民族学関連の800枚以上のスケッチ画が保存されている」とか、他にも植物と種、火山に温泉と資料的に凄いらしい…

 日本的には、1540年代に海外との接触が始まっている事になるらしいんだけど、フエルナン・メンデス・ピントが初めて日本の土を踏んだ欧州人は自分だと主張していたとか、でもまぁ種子島以前(1546)の話ではなかろーとか…アジアの地図作製(日本の海岸線)は1580年のイエスズ会の地図製作者のをモデルにして書き加えたとか、ポルトガルとオランダで17世紀初頭には日本近海の地図を製作していたらしいとか、1639年からオランダが日本と独占交易に入ったとか…結構ちまちまと日本出てたりして(笑)

 さて、本書のまとめとしては、末尾の著者の文が一番それを表しているよーな?「本書の逃れ難い教訓の一つは「探検は愚行の一大行進」という事実である。彼らのほとんどあらゆる前方への一歩は、企てそのものの失敗と挫折に直結した」でもって、探検者に「共通する最小かつ最大の欠陥は「太りすぎた野心」だった」とな…そして、やはりそこは西欧的アイロニーというべきか最後に一言「この昔ながらの愛しい地球には「ろくなやつは一人もいねぇ」ということらしいので…」自国(達?)を美化していないとこがおサスガなのか(笑)

 目次参照  目次 国外

|

« 歴史を知らぬ指導者は、サロンでの発言にまったく価値がない… | トップページ | 現象のサムライ、実体のオバサン(笑) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

国外」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 合流の時代?:

« 歴史を知らぬ指導者は、サロンでの発言にまったく価値がない… | トップページ | 現象のサムライ、実体のオバサン(笑) »