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2011年6月12日 (日)

極端に走らないと面白くない?

養老孟司アタマとココロの正体  日経サイエンス編  日本経済新聞社

 何の本というと養老先生と、脳科学研究者との対談集になるのかなぁ?一応、対談相手は自分が何を研究しているのか短い解説文を先に上げているんですけど、脳科学と一口に言ってもその切り口は人それぞれに皆様違うと(笑)脳というと最早何でもありだなぁの世界かも?それと意外と生物学(医学)関係ではなくて工学系の方でアプローチしている方が多いのにもビックリかなぁ?20世紀末にはAI造るっちゃがブームになった気もするけど、まぁ脳とコンピュータ、切っていいのか?いけないのか?それが問題だってか(笑)

 本書の良いところというか、小気味良いところは多分著者が物凄く楽しんでいるところが全面に漂っているところではないかなぁーと…結構、工学系の先生は真面目な方が多いのか、ちょっぴり悲観的なドシリアスな予測(予感?)をお持ちの方がこれまた多いみたいだけど、それでも何とかなるさぁー明日があるさぁーと最後には明るくまとまっているところは著者の人柄か?力技か?は知らないけど?トーシロ向きの面白い本だと思われます。えーと、本書は文庫落ちの上、今となっては古い本なんですけど、脳というか、先端科学に携わるとはこーゆー事なんだなぁとちょっとうっとり、もとい目が開かれる感じが何とも?まずは仕分け前(?)に一読をお薦めします(笑)

 アリス的には、うーん論文のミステリ化のとこかなぁ?「昔は真理を探究するのがサイエンスだと思っていたのですけれども、最近は必ずしもそうじゃないような気がしているんですよ。推理小説を書くような感覚になってきちゃっている。少なくとも論文を書くときは。だから、あまり登場人物を増やしちゃうとおもしろくなくなるし、最後に殺人事件を起こした真犯人が通りすがりの人でしたといったら、なんだこれはということになりますよね」(@田中)とか…まぁ海外の論文は面白いといゆー事らしい…で、日本はつまらんと…でもね、その根底に自然淘汰とすみ分けがあるとみたら…こあいですねぇ(笑)

 後はサブリミナル効果のとこがチラっと出てくるとこか?「映画のフィルムにポップコーンの映ったコマを忍び込ませておくとポップコーンの売り上げが伸びたと称するサブリミナル効果が知られてますね。この効果自体はすでに疑わしいものとし学問的には否定されていますが、しかしより広く行動が自覚できない認知の影響を受けるという点は、逆に定説となっています」(@下條)とか…ついジャーダニ思い浮かべてしまいましたが(笑)

 絶叫城ではないですど、テレビ脳のとこもあって「脇から見ていると、何やってんだこいつは、というぐらい夢中になる。だから、電子メディアの与える刺激が脳でどうとらえられているのかというのは、もしかしたらすごく重要な研究テーマなのかもしれない」(@廣瀬)とかとか…画面が赤かったからなんですとか(笑)

 メディア論や米の高校警察とか、凄い話は他にもあるんですけど、毎度おなじみのウルフ先生の故国絡みで英米系のことばの話のとこかも?「確かに、ダーウィンをはじめ、英国人の有名な仕事は、現実と理論の間に実にうまく収まっています。膨大な事実から法則を引き出していくのが、英国人は非常に上手い」と、そして、「いろいろな分野で英語が席捲しているというのは、日本人にとってはつらいですよね。脳についても、英米系の人はくだらない本をたくさん書いてる。でも、英語で書かれているというだけで流通してしまう」(@茂木)中身で勝負の前に前哨戦があると(笑)

 まぁ本書的に一番アリスにぐっとくるとこは「本などはまさにその表れですね。一冊一冊が、それぞれの作者の脳が記号で紡ぎ出した別個の世界です」(@養老)かなぁ?アリスの繭はどこまで続くのか?まぁ永遠の34才なので、永遠にとゆー事にしましょーか(笑)

 対談者は、北野宏明、川人光男、市川道教、竹内勇剛、合原一幸、廣瀬通孝、辻井潤一、下條信輔、茂木健一郎、田中繁、津田一郎

 目次参照  目次 生物

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