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2011年6月19日 (日)

ミスは犯したが過ちは犯していない?

セーラー服とエッフェル塔  鹿島茂  文芸春秋

 何の本かというと、エッセイ集だと思うんですが、著者が仏文学者だけあってフランスの話がよく出てくる(そして翻って日本との比較か?)し、これまた仏文学と言ったらコキュ文学なんで何とゆーか下ネタ系が多い気がするのは気のせい(笑)ある種、品のいい(?)猥談かなぁ?いやぁ亀甲縛りが米俵からきているとか…縄を使う時陸軍はハードに縛り、海軍は緩く縛る事から陸がSで海がMまで導きだしているのはどんなもん(笑)後はビテの話とか、明るい艶笑譚なんだろか?

 さて、さすがにそんな話ばかりではなく、フランスと言えば美食の国でご飯系のお話もチラホラと出てきまして、例えばフランス語には牛という概念がない(文語としての牛という単語はあるそな…)そりゃ何じゃーとゆーと、牡牛と雌牛ときっぱり分けて考えていると…食生活がくっきり出ている感じか?尤も、言葉というのは区別をつける事なのか?カエル食いは仏人、ザウアークラウト食いは独人、マカロニ食いが伊人で、ローストビーフ食い(牛肉食らい)は英人とゆー事なんだそな…ヨーロッパって(笑)

 で、牛肉なんて仏でも食べていただろ?ゆーと、19世紀の仏は牛肉をあまり食べなかったらしいのだ、よーは乳牛がメインだった模様(でも、雄の子牛は食べてた…実にそーゆー事…)だから、フランスで肉と言えば豚か羊と決まっていたそーな…で、何でイギリスで肉牛育種に進んだか?というと、英で肉料理となるとローストかグリル、よーは焼くだけ…手の込んだ料理じゃないんだから後は肉をおいしくするしかないやんけ、とばかりに英で肉牛作りが進み、肉牛の殆どがイギリス原産…イギリスって(笑)

 食べ物繋がりで更に続けると昨今仏でも日本食(和食)が人気で焼き鳥屋さんとかが大変増えている模様でパリで大繁盛らしい…あの仏人が昼時に並んでいらっさるそーな…安いのも人気の一つだけど美味しくないと仏人は見向きもしないからと、著者も入店してみると、鳥丼なのに丼じゃないとかはともかく、ご飯がインディカ米だったりしてさすがにこれだけ人がいても日本人が一人もいないはずだわと納得してたり、ちなみに日本料理店だけど、中国系アジア人がやっているお店…よーするに「中国系東南アジア人がフランス人のために作った擬日本風ヤキトリ定食なのである」…日本人からしたらこれは焼き鳥ではないでもさもありなんだよなぁと思っていたら、実はパリでは韓国料理も中国料理も擬料理とな…

 パリにいる料理人が東南アジアから来た人達ばかりなので、幾ら中国系と言っても正統派中華料理という訳にはいかないとゆー実状があるらしい…「したがって、パリでは、日本料理も韓国料理も中国料理も、本場物はほとんどなく、たいていが中国系東南アジア人による極東のイメージ料理といっていい」うわぁー…そして、これは更にトルコからの移民の方が何故かパリでイタリア料理店を開く人多しで、これまた擬イタリア料理を振舞っていらっさるとか…で、これで美味しいなら文句はないがどーみても劣化コピー…不味いものは食わないはずの仏でどーゆー事とゆー次第…で、その心は仏人が仏料理には血道を上げてもエスニック料理に関しては彼らの舌はあてにならないとゆーオチに…「どの国民も判断がつくのは自国料理だけであり、外国の料理に関しては、絶対的な舌はないと」…ミシュランの立場はどこへ行くぅー(笑)

 アリス的にフランス…料理としてはダリ繭とか、ワインもよく出てくるしなぁ…他はとゆーと、文章的な記述のとこで「日本の文壇などでも、文壇酒豪番付なるものがあり、酒豪作家のほうが下戸作家よりも大物とされる風潮がある」そな…だから、朝井さんなのか(笑)後はとゆーと文章に対するスタンスの違いかなぁ?仏では中世後期まで「文筆家は、自分の文章を書いている時にそれを声に出しているのと同じく、読者も、たんにテクストを見るのではなく、それを聞くものだと考えていた」とな…声に出して読みたい名著ってか(笑)視覚か、聴覚かは結構大きな問題かなぁ?ちなみに日本人の学生は読み書きならばトップの成績らしいのだが、口頭となると、なんじゃこりゃー(←エコー付)になる程酷いらしい…もー日本人、沈黙の誓いでもたてた方が早いんじゃね?の世界か(笑)

 学生が出たので学校系の話のとこで引っかかったのが「女子大の教室に入ったとき、男の教師であれば真っ先に美人の学生のほうに目がいくのは当然である。そして、このクラスには美人が多いとか少ないという判定を下すのもだれもがやることである」とな…やっても口にしたらセクハラにならないのだろーか?とふと思うのは強迫神経症?まぁ、准教授なら一瞥もしなそーだけど(笑)

 さて、本書において女性必読な箇所は由緒正しい戦争の章ではないか?と…WWⅡのとこでさすがドイツ、どんな事にも正式記録残そうとするその姿勢、敬服しまする…何がというと強姦史なんですよ…「ライリングによれば、赤軍の男たちがベルリンまで進行してくる間に、190万人の少女・女性が強姦された。そのうち140万人は旧ドイツ東部領と国外追放・避難途上において、50万人は後のソ連占領地域において強姦された」(@ヘルケ・ザンダー&バーバラ・ヨーク編著『1945年・ベルリン解放の真実-戦争・強姦・子ども』)とな…で、「これがまさにソ連赤軍の戦い方であり、占領の仕方だったのである」うわわわぁー…

 で、更にマルクス・レーニン主義に全て染まらないといけないのだとゆー信条から「いったんはこれを完全に征服する必要がある。ようするに男は虐殺、女は強姦、ものは略奪というのが原則である。スターリンは赤軍兵士がユーゴで犯した強姦について政治家のミロヴァン・ジラスが抗議すると、こう言ったと伝えられる。「自分自身も文筆家だろうに、ジラスは人間の心や悩みを知らないのか。何千キロも流血や戦火や、死をくぐりぬけて進んでいる兵士がときには女と楽しみたい、あるいはちょっとしたものをくすねる、その行為を理解できないのか」」とな…連合側って…チャーチルもルーズベルトも人、もとい国を見る目があったって事じゃねって、どーよ…

 まぁ、一番これって、どぅ?となとゆーのはゲッペルスの扇動に反していたナチ抵抗グループの女性の言葉かもなぁ…「これまでの四年間、宣伝相ゲッペルスか、ソ連兵が入ってきたら、私たちを暴行するだろうと言ってきた。陵辱し、略奪し、殺害し、放火するだろうと、誇大宣伝だ-と私たちは憤慨し、東西連合軍の解放を待ち望んできた。私たちはいま、失望したくない。ゲッペルスの言ったことが本当だとはどうしても思いたくない」…現実を思うと、言葉が出ません…

 かくして著者は「日本がアメリカに占領されて、民主主義を押し付けられたことを憤っている人たちが多いようだが、それなら、彼らは、ソ連式の由緒正しい戦争・占領の方の選択肢を選びたかったとでもいうのだろうか?一度、このことを彼らに尋ねてみたいものである」と締めくくっていらっさる、と…教えてエ○イ人ってか(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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