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2011年6月 8日 (水)

王様と血筋(笑)

イギリス王室物語  小林章夫  講談社

 何の本かと言えば、タイトル通りの本なのでしょーけど、表紙のコピーによると「千年の伝統をもち、今も華麗に輝くイギリス王室。『残虐非道』のヘンリー八世、自信家の処女王エリザベス一世、快楽の王子ジョージ四世など、大英帝国の栄光を築いた強烈な個性たちを描く」なんだそー(笑)さて、イギリス王室はいつから始まったのか?というか、始祖は誰やねん?の話でイギリスがというよりイングランドが統一国家なりの形態にした9世紀のアルフレッド大王のとこからと言いたいけど、大王亡くなったら元の木阿弥なので、本書では1066年のウィリアム一世(ノルマンディー公ウィリアム)の即位から始まったと…それから900年の歴史において国王になった方は40人だそな…いずこの人も皆それぞれにすんばらしぃー方々ではあるが、取り合えず本書ではその中でも選りすぐりの八人が登場するとゆー話かな?

 さて、そのイギリス王室史を見ると「歴代の国王にずいぶんいろいろな性格をもった人間、それもいささか破天荒な人物が多いということである」だとか…で、最初は悪名高きヘンリー八世がご登場なさる訳でございます(笑)まぁ愛人に生きたというより跡継ぎの為に生きたというか、切望したが為に英国国教会をつくっちゃった人ですから…離婚認めろぉーとイギリスの中心で叫んだ訳ですね(笑)ちなみに、イギリスの国教会は「イギリス国内ではカンタベリー、ヨークの二大管区を頭として、それぞれが複数の主教区に分けられ、さらにその下に大執事区、さらに教区と分かれていく」そーで、「このうちカンタベリー大主教は主席大主教であって、宮中席次第では第二位を占め、王室の結婚にあたってはこの大主教が司式を行うことになっている」そな…結婚したいがために離婚するとゆー、何かもー王様のわがままで宗教改革ってそれってありですかぁーっ?まぁ「老成などという言葉は彼とはついぞ無縁だったのである」とゆー人物だから、そんなもんなんでしょと(笑)

 アリス的にイギリスというとこれは毎度おなじみのウルフ先生の母国…何とゆーか、イギリス普通にしていてもネタの宝庫のよーな気がしてきた…さすが腐っても大英帝国…その歴史だけでなく王様も半端ねぇー(笑)それにしても王様史って愛人史なんだろか?とふと思ってしまうのは気のせい?本書に出てくる限りではまともな愛妻家の国王ってジョージ三世位しかいないよな?

 さて、そんな結婚に執念を燃やした男ヘンリー八世が父でありながら、その娘のエリザベス一世は生涯独身を貫くとな…まぁでもさすがヘンリー八世の娘と言うべきかその自信たるやこれまた凄い「イギリスは自分以上の君主をもつことはこれまでなかったし、また今後もありえない」と議会で宣言している位だからなぁ…それでもって結婚観も君主視点で生きた女性と言うべきなんだろなぁ…「どこか外国の王公との縁組をすれば、いやも応もなくヨーロッパの権力争いの渦に巻きこまれることになる」と、また「前王であるメアリー一世のように、スペインのフェリペと結婚したことで国を売ったと国内から酷評されるのは、やはり望ましいことではない」そして「国内の貴族の誰かと結婚すれば、貴族間の争いを引き起こす可能性もあるし、なによりも自らの王位を脅かす存在をつくることになる」と計算高い女とゆー事か(笑)

 で、次に王位についたのが、そのメアリーの息子のジェームズ一世なんだけど、この方はイングランド王の前にスコットランド王だったと…でダブル王様とゆーか、領土合体的なブリテン島統一の第一歩とゆーか、事実上は併合だろ?それみたいなノリに…実母を処刑したエリザベスの後釜にヒャッホーと喜んで王位に付き、その後一度しかスコットランドには行かなかったそな…「田舎の村長さんが一躍国会議員になったような気持ち」って…それにおべんきょ好きで英国国教会の欽定訳聖書まて作成しているけど、悪魔学の本まで出しているのはどーか(笑)ついでに言うと「タバコ排撃論」なる本まで出しているそーだから、ちょっとアレな人だったのかも…26才年下の側用人(♂)を寵愛しちゃうとか…やはり愛に走るのか(笑)

 でも女好きで言うなら陽気な王様のチャールズ二世と、快楽の王子のジェームズ四世が双璧でしょーか?この英国愛人史とゆーのも、王様史より凄い事になりそーな雰囲気満載(笑)ちなみに「(チャールズ二世の愛人の一人)ルイーズ(ド・ケロワール)が生んだ子供チャールズ・レノックスは、ダイアナ妃の先祖の一人である。さらにチャールズ二世の愛妾として先に名をあげたバーバラ・ヴィリアーズはチャールズ二世との間に三男二女をもうけているが、その次男グラフトン公ヘンリーもダイアナ妃の先祖の一人である」…イギリスセレブって…

 王様的な器でみたらジョージ一世が一番魅力に欠けるかなぁ?まぁドイツから行きたくないのに王様になったのだからやる気がないのは仕方ないってか?でもそのおかげでイギリスの君臨すれど統治せずになったんだから、良かった探しなのか?ただ、このハノーヴァー王家になってから更に拍車がかかった模様、何がって「ともかく、ハノーヴァー王家歴代の国王の品行の悪さ、とくにその女性関係の派手さはほとんど血筋といってもいいくらいである」と…そしてジョージ四世となると、史上一番評判の悪かった王様ってどんだけ…まぁ飲む打つ買うで借金の為に結婚して、離婚画策して失敗しているとこなんか…ちなみにこの離婚の証人喚問での王妃側の答えが「記憶にありません」って言うのは…そっかーピーナッツの頃からじゃなかったんですねぇ(笑)

 ヴィクトリア女王は、女王もだけど夫君であったアルバートが凄かったよな?もう少し、身体が丈夫だったら良かったのになぁと傍からも思う位だから「公になお三○年の齢を藉したとすれば、イギリスの政策の進路はまったくかわったものとなったであろう、これはほとんど疑いを容れない」(@ストレイチー)の言もよく分かる…

 さて、ラストはエドワード八世…言わずと知れた王位を賭けた愛の王様です…これもなぁ…21世紀の今なら普通に結婚できていたかもなぁかなぁ?それにしても、イギリス王様史…こー言っては何だけど、イギリスは女王を迎えた時に国が繁栄すると言われるそーだけど、さもありなんとゆーか…王様になるとスキャンダル多すぎないか?愛人問題もアレですが、イギリスって慢性的に財政問題抱えているのに、これまた王様の時は散財している人多しで…いっそ、ずっと女王制にした方が国民生活は豊かになりそーだと思うのは気のせいか?まぁエドワード八世と侍従長とかの会話を聞くと、王様も大変だと思うけどね…それにしても王様にしても、臣下にしても、民にしても人材って大切なんだなぁとしみじみしてしまいました(笑)民度っていうのは、国だけでなく個人にも当てはまる話だったのね…

 目次参照  目次 国外

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