« めいてんとは… | トップページ | セーヌの水もどんぶらこ? »

2011年7月22日 (金)

あなたの隣にはいつも日本人がいる(笑)

考えよ!  イビチャ・オシム  角川書店

 サブタイトルが、なぜ日本人はリスクを冒さないのか?なんですが、本書が出たのが去年の春、ちょうど南アのW杯の前で日本的には取り合えず参加する事に意義があると思っておこー保険として…の世界だったよな…年明けてからずっと親善試合というか、練習試合も負けていて、こりゃまた駄目か?独W杯の二の舞か?が世間的には多かったよーな気がする(笑)そして本書が出て、直前の練習試合で負け続けてこれはもー三戦三敗必至か?とゆームードが(笑)本書によるとまず勝ちの意識を持てで、更に三敗する事を覚悟しておけとゆー叱咤激励が走っているけど、覚悟も何もそれ以前の話のよーなそんなW杯の入りだったよな?確か、現地でもなめられて練習試合ばっくれたチーム(アフリカの国)があったよな?で、あけてみれば、日本人の開き直りをなめんなよっとゆー事態になったと(笑)他チーム全員が心の底まで想定外だったと思うし(笑)多分、建前はともかく本音はオランダもデンマークもカメルーンも楽勝で日本に勝てる予定だったはずだし(笑)

 まぁそーゆー日本軽視の逆風の中で頑張れニッポンと声高に叫べるとは、オシム恐るべしかもなぁ?幾ら前日本代表監督としても、一方的に辞めさせられたチームにエールを贈れるとはやはりオシムらしいのか…

 で今更のW杯指南本だと思うのですが、結果を知って読むとまた一味も二味も違ってくるよなぁ…モチベーションの辺りはまぁオシムもさすが西洋人と思うのですが、細かい指摘が当たっているところがある種これは予言書か?の世界…うーん、一粒で二度おいしい本かもしれません(笑)

 アリス的にスポーツというと野球と阪神に行き着くんですが、ここは困った時のウルフ先生に縋ろう(笑)外から見た日本(と代表、もしくはサッカー)みたいな感覚が全体に出ていて、オシムも初来日(東京五輪)の時の日本の印象が「日本は、特異な文化を持っている国に思えた。優雅で美しく、人々は温かいポスビタリティを持っている。そして、サッカー選手は、機敏に良く動き、勤勉だった。私は、この国に深い感銘を受けた」だそーで、リップサービスが入っているにしても有り難いお言葉です。そしてそれが再び日本に来日にする下地になっているとしたら、この縁は凄いものだなぁと…

 さて、サッカー的予言では南アW杯では「非常にタイトで汚いサッカーをするチームが増えるのではないかとも予想する」とあって、昨今のサッカーがエレガントよりパワーに行っているとゆー潮流なんでしょかねぇ…まぁ結果、スペインが優勝してその潮目が幾らか変わったのであればそれはそれで南アW杯の良かった探しになるかもしれないけど(笑)

 そして、日本のサッカーとなると、責任感と日本人として、責任は誰が取るのか?とゆー事が再三出てきます。欧州の方々の目からすると日本人は個人で責任を取らないとゆー事になるらしい…誰かを悪者にして世界を嘆くのは東洋ではよくある事かもしれないけど、何かが起きた時の責任の所在はどこにあるのか?とゆーのは、非常に厳しい世界観だよなぁ…プロとは自分の仕事の責任を取れる人の事であるとしたら、そんな人は日本に果たして一人としているのか?

 更にオシムは論を進めて、日本人に責任感があるのか?(おー何かマイケル・サンデルの口調で言うと雰囲気でるなぁ/笑)で「自分で勝手に仕事の範疇を決めてしまい、それを達成すると「後は自分の責任ではない」と考える」って、それは新橋の某社の事ですか(笑)

 ちなみにこういう他力本願な性質は日本の子育てに問題があるのかも?と「従順な子供は扱いやすいかもしれないが、これが、サッカーでは一番大きなハンディ・キャップになるのだ」自己判断力は大切に(笑)とまた日本人的特質として「ヨーロッパから日本を訪れた人は、日本がいかにディシプリンを持った国かということに深い感銘を受ける。規律とルールの下に社会が平和に機能している」けど、サッカーにおいてディシプリンが守られないのは何故なんだぜぇー(笑)とな…

 他にも異文化間の違いについても「私が日本にきて受けたカルチャーショックの一つに、チームキャプテンを監督が選んでいるという事実があった」とあって、日本の外では選手(当事者)同士が選出するそな…「それがデモクラシーというものである」うーん、さすが西洋文明ってか…

 また、スカウティング能力についても「世界に類をみないほど素晴らしい特色である」そな、ただし情報の取捨選択能力はどーなってんだぁーだけどね(笑)その他にも「日本の場合は、ファンが選手を愛し、あるいは崇拝している。他の国ではファンは選手を崇拝などしていない。これは日本特有の文化である」んだとか…「フーリガンのいないスポーツ国家は理想ではないか。日本人はそのことに誇りをもっていい」って…何かと暴動と結びつく事の方が日本人的感覚からすると、ちと面妖な気が(笑)

 その他、高校サッカーとか大学サッカーみたいな部活動の組織がオシムにとっては驚きだったみたいです。それも一定水準以上だし、組織も出来ていると…向こうからみるとサッカーのクラブが養成システムを持たない(もしくは軽減させる事ができる)とゆークラブ運営的にはコスト削減に繋がる訳で、これはこれで凄いぞ日本らしい…で、Jリーグも「ヨーロッパでもJリーグほど組織されているリーグは、そう多くない」とか…Jリーグ何となく頼りない雰囲気してたけど、あれはあれでちゃんと機能していたのか(笑)

 後、日本の環境面で福島のJヴィレッジや静岡のJステップなどをあげて「このような素晴らしい環境は見たことがない」のだとか…ヨーロッパにはもっと凄い施設があるよーな気がしていたが、世の中そーでもないのか?でも、施設は立派だけど使いこなせていないと指摘するとこがオシムたる所以か(笑)また、苦言的なとこではメディアに対して「例えば、ドイツではジャーナリストに対して、サッカーの話をいい加減な認識で始めることはできない(中略)彼らはサッカーを知っている」これはイタリアもそーだと続いて、まず笑って相手にされないとゆー事らしい…まぁ日本のメディアと政治家はモノ・コトを知らないというのは、もー今更な話のよーな(笑)聞くまでもなく世界中で笑われているよとゆー事ですね、分かります…

 本書は他にもいろいろ提言があって楽しい本だと思うのですが、後書きにも「多くの国では、人々は、サッカーで呼吸しているのだ」とある位でして、日本のサッカーに対する認識の甘さは…ででで、最後にサブタイトルではないのですが、リスクに対しての記述の最後の一文が「なにしろ銀行家でさえリスクを負わないのだから」と結ばれていたりして…オシム、航空会社と電力会社も入れて下さい(笑)

 目次参照  目次 スポーツ

|

« めいてんとは… | トップページ | セーヌの水もどんぶらこ? »

スポーツ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あなたの隣にはいつも日本人がいる(笑):

« めいてんとは… | トップページ | セーヌの水もどんぶらこ? »