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2011年7月23日 (土)

セーヌの水もどんぶらこ?

パリの学生街  戸塚真弓  中央公論新社

 何の本かとゆーと、パリというよりカルチェラタン近辺の日常かなぁ?著者自身の普段の生活というか、日記?いえ、よく出来たエッセイだと思うのですが、何とゆーかある意味非常にディープです(笑)異文化間の事は日常レベルの方が知らない事多いなぁと、ふと思ってみたり(笑)慣習なんかはもー、住んでいる人達にとっては疑問にもならない事だし(笑)

 さて、パリはセーヌを挟んで右岸か左岸かに分かれるそーなんだけど、日本的に言うと右岸が山手的で、左岸が下町というより学生街というか文化街みたいなノリらしい…ちなみに右岸に何があるとゆーと、大統領官邸、内務省、文化省、財務省、証券取引所、パリ市庁舎、フィガロ新聞社、世界各国の大使館、凱旋門、ルーブル美術館、オペラ座etc.とゆー具合…なのでか海外から赴任する各国の外交官や駐在員は右岸16区のアドレスを持ちたがるのだそー…田園調布というよりシロガネーゼ的なんでしょかねぇ?更に昔は16区風というアクセントで話す人もいらっさったとか?(○○ざます、みたいなノリ?)まぁいつの時代もスノッブっていらっさるのだなぁとゆー事か(笑)更に更に最近のセレブはヌイイ辺りに居を移す人が多くてその後の16区にはアラブの大金持ちが入っているそーな…でも不思議と坪単価みたいなので見ると、パリで一番高いのは6区、次が7区、その次が5区と皆左岸なのは何故なんだぜぇー(笑)

 パリ的な話では「パリの街で見知らぬ人からお金ちょうだいと言われるのは、日常茶飯事である」だとか、「カエサルは、ガリー人は気まぐれで結束力に欠けると評した。何につけ、フランス人はいまだにそんな傾向が強い」とか、アラブ世界研究所で開催される展覧会は素晴らしいとか、パン屋さんとか肉屋、魚屋、チーズ屋とお店もあれば屋台もあると…仕立て屋さんとか、パリって個人店主がまだまだ残っている街なんだろか?

 アリス的というと、学生街という事でやはりここは准教授の出番でしょーか?京都も古都の赴きも勿論あるけど、学生さん多しでどっか学生街だよなぁと思ってしまうんだけど?どだろ?学生街というと本屋さんときってもきれない縁があるよなぁと見てたら、ダンテ通りとその周辺はマンガとフランスの劇画関係の小さな専門店が並びはじめているそーで「マンガはフランスの子供たちの間で爆発的な人気を獲得し、日本文化への誘い水となっている」んだとか…モンテベロ河岸の箱本屋さんとか、新刊書店なのか古書店なのかそれが問題だ(?)の本屋さんやとか個性的な本屋さん多しのよな、さすがパリ(笑)でも閉店する本屋さん最近これまた多いみたい…

 准教授的といえばコレッジ・ド・フランスの項はちょっと感動しました。教授選びも凄いと思ったけど、授業というか講座が凄い…自国、他国人関係なく、老若男女関係なく、入学資格も必要なく、申し込みも必要なく、途中参加オッケーって…しかも受講料無料…フランスの文化国家としての底力を見たとゆー事か?

 アリス的にはギリシャ風サンドやシャルキュトリー屋さん(ハムとかの豚肉製品屋さん)のとこが気にはなったんですけど、作家的にパリのヘミングウェイのとこかなぁ?「つまり、画家にたとえれば、自分の展覧会に展示できないような絵は、誰も近寄ってこないし、誰も買おうとしない。どこにも飾るべき場所が見つからない絵なの。そういう小説を書くのは何にもならないし、まちがいだし、バカげたことなのよ」(@ガートルード・スタイン)と評したとか…売れれば正義、さすが資本主義の国アメリカでございます(笑)

 本書的には他にもいろいろ読みどころあるんですけど、最後にやはり日本人なのでパリの日本(人)観のとこを(笑)「今でこそ日本のニュースは、フランスの新聞やテレビやラジオなどで毎日のように伝えられる。日本趣味の広告も目につく。日本語が流行歌の中におりこまれたりもする。おかげで、フランス人の日本についての雑学的な知識は随分と膨んだ。東京が日本の首都であることも広く知られるようになった。でも、1970年代は、東京が中国のどこかにある町だと思っていたと平気で言うフランス人が案外いた」とか、「盗んでいいよって、日本人の顔には書いてあるそうね」(某仏人女性談)とか、ちなみに「危ない!パリで犯罪被害急増中。あなたは狙われていますなんてキャッチフレーズの入ったチラシをパリの日本大使館が刷っているほどだ」で、そのチラシをジュンク堂書店で配っていたり(笑)そしてフランス人はとゆーと「アンヌは日本にはドロボーなどいない思っている」だとか…まあでも「日本軍の中国での残虐行為や、ヒトラーによるユダヤ人虐殺について、フランス人は驚くほど雄弁なのに、フランスのアルジェリアに対する残虐さについては、まるで何も知らないかのように、実に無口である」かなぁ…いずこの国も皆それぞれに、だよねってか…

 目次参照  目次 国外

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