« 巴里においでませ(笑) | トップページ | はてしぃなく、とおぉいぃぃぃぃ? »

2011年8月 1日 (月)

あやしうこそものぐるほしけれ?

小説家の帰還 古井由吉対談集  古井由吉  講談社

 何の本かというとタイトル通りの本なんですが、こちらは小説家の対談集、対談相手もほぼ同業者というか、文系の方々ばかり。錚々たる面子なんですが、うーむ…何とゆーか読後の正直な感想はカルチャーショックかなぁ?対談の内容は自身についてや、小説についてや、漱石についてや、日本の文壇(?)についてが語られていると思うのですが、非常に高尚、ハイソサエティなんですけど、身内言葉とゆーか、小説家ってこうゆう会話をするんだとちょっと目から鱗が(笑)

 いえ、口語体というか、会話なので平易な表現で分かり易いはずなんですけど、何とゆーか感覚系の表現になるとこれはこちらの教養の無さか、何なんだ?の世界…渋谷のギャル語(死語か?)を聞いた感覚に近いかも?日本語なんたろーけど、意味不明みたいな…論壇や文壇の最前線にいらっさる方々の言葉を女子高生と一緒にするとはけしからんとお怒りをいただきそーだけど、距離感としてはそんな感じなんですよ…会話の中でそうなんですよねとある度に何がそーなんだ?と(泣)

 会話の中でも「難解そのものが明快ということはない。けれども、明快そのものは難解である」とかあって、わっかるかなぁ?わかんねぇーだろぉなぁ(笑)

 アリス的には小説家という同類項で手に取ってしまったんですけど、何かとても違う着地点に行ってしまった模様(笑)小説作法的なところで「今どき文章がうまいということは下品なことだと」とかあるんですね、何故なら「感情的な、あるいは思考の上での説得のポイントに入るところで、あり来たりのものをもってくる。筋の通ったあり来たりならいいですよ。もしもそういう筋の通った俗がわれわれにとって、説得点として健在ならば。しかし、時代になんとなく流通するものでもって人に説得の感じを吹き込む、そういう文章のうまさ、工夫、これは僕はすべて悪しき意味の通俗だと思う」とな…でも、下手だったら目もあてられないとかとゆーレベルの話ではないのね…

 自作の中で「作中で人を殺すと罪が重いよ、とよく言われるのですけれども」とかあって、アリスの場合、そこから始まる訳で…ううううーむ…

 著者的に一番印象に残った科白は「極めて個性的な作家だと。だけど、僕にとっては個性という言葉はもう死語でしたね、物を書く限りにおいては」なんとゆーか、作家って大変これに尽きるのかもなぁ?

 対談者は、江藤淳、吉本隆明、平出隆、松浦寿輝、養老孟司、大江健三郎

 目次参照  目次 文系

|

« 巴里においでませ(笑) | トップページ | はてしぃなく、とおぉいぃぃぃぃ? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

文系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あやしうこそものぐるほしけれ?:

« 巴里においでませ(笑) | トップページ | はてしぃなく、とおぉいぃぃぃぃ? »