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2011年8月25日 (木)

草木国土悉皆成仏?

エッジエフェクト 福岡伸一対談集  福岡伸一  朝日新聞出版

 何の本かというと、タイトル通りの本なのですが、エッジエフェクト、日本語訳は界面作用という事になるらしい…境界というか、その境目では何かが起こると…それは良い事なのかもしれないし、悪い事なのかもしれないし、でもそこには何かがあると…人と人の出会いにもあるのかなぁと思わさせてくれる本かなぁ?本書の対談者は著者が分子生物学者であるとすると、科学者系(理系?)の方がいらっさらないよな?違うからこそ分かる、もしくは分からない、でも、そんな(違う)世界があったのか?と気付かせてくれるとゆーか(笑)

 例えば、男と女(笑)なんかも「現代の社会制度の中で、たとえば大学なんかでも教授は男ばかりというところもたくさんあります。それは、ある種の不安定さが、数少ない女性がいることによって露見してしまうことの恐怖の裏返しなのかもしれないですけど。女性の社会進出がなぜ難しいかという現代社会の、ひとつの側面をあらわしているのかもしれません」(@福岡)とか、「男の側が強い男、マッチョになるのをやめたような気がするのです。マッチョをやめて、面倒なことは全部女に投げ出し、自分たちは傷つきたくないからと後ずさりする男が確実に増えてきているのを感じます。狡猾で、卑怯じゃないかと思うほど」(@桐野)とか、「「ちょっと話があるの」と問われるのが一番怖いそうです、男の人は(笑)」(@桐野)「やはり、オスというか、男は常にいろいろなことから逃避してきたんでしょうね。女性に問われることを避けようとして、いろいろな制度や仕組みをつくって、身の安全を確保してきたという面はあります」(@福岡)とか…

 また、「生物学的にみると、なぜ女性の方が七年も寿命が長いのかはいまだに謎なのです。男性の方がストレスが多いとか、危険な仕事をしている割合が高いとか、酒を飲み、タバコを吸うとか、いろいろな理由づけができるのですが、生物学者の私が考える理由は「男の方がもともと弱くできているから」ということです」(@福岡)とか、「現代は、男が小粒になって、女が真っ直ぐに生きている印象があるとのことですが、それは、政治の世界のリーダーシップにも如実に表れているように思えます」(@福岡)とか…もーこれはシャバダバダァーでは済まないのか(笑)弱き者汝の名前は男なりって、どーよ…

 アリス的に、分子生物学は接点が思いつかないんだけど、島のとこでイスロマニアという単語が出てくるとかなぁ?ロレンス・ダレルの造語だそーだけど、意味的には島への偏愛…クローズドサークル物がお好きな人は皆イスロマニアなんだろか?とか、戦時中の物書きの在り方辺りで「新聞社はわりと検証しているのですが、出版社はあまり過去を検証しないんですよね。出版社の自浄作用は意外にないなというか」(@桐野)だとか、うーん、日本全般に大きい組織ってまず自浄作用なんてないよーな(笑)さて、我らがアリスの住処に関係して「成果主義でいえば、画家が絵を描いたところで何の意味もないわけですよね。私は大阪に住んでいますが、現在の府知事は、芸術には点数が辛口なような気がしますね」(@森村)だそな、スポーツにも辛口っぽいし、大阪は文化から離れていく気なんだろか?

 後は京都的なとこで、梅原猛の生き方がこれも京都と教育みたいなノリかなぁ?まぁ「頭の悪い奴は東大へ行け、本当に勉強した奴は京大に来い」(@梅原)とか(笑)でもって、リーダー論が熱い(笑)リーダーに必要なもの、1情熱、2理性(自分を客観的に見る才能)、3組織の運命を自分の運命のように感じ取る能力だそな…そんなトップ、日本のどこにいるんだろぉ(笑)あるのは「ああいう委員会や審議会というのは、アリバイづくりみたいなところがありますからね」(@福岡)ばかりじゃね(笑)

 その他にも環境論や文明論、そして日本(人)論とあって一つ一つが含蓄深い…「二十年ぐらい前までは、寒冷化の問題の方が問われていたのに、急激に温暖化が言われはじめた理由は、科学よりも政治的・経済的な事柄に関連していると思います」(@柄谷)とか、「代替エネルギーというのは、だいたいが嘘ではないですか。とくに、バイオエタノールというのは本当に良くない。こんなことをやりだしたら、農業は壊滅すると思います」(@柄谷)とか、「環境問題は商品経済と私有化の一層の進化に帰結します。環境問題と食糧問題は帝国主義的間の新たな国家間の対立を招来するだろう。資本と国家はなりふり構わず存続を図り、国民はそれに巻き込まれると」(@福岡)とか、「人類にとって危険なのは寒冷化なんですね。温暖化で歴史的に悪かったことは一度もない。むしろ良かったことばかりです」(@柄谷)とか、「近代哲学、つまり西洋文化の根底には、人間は神に理性を与えられた特別な存在なので、自然や動物を支配できるという考えがありますが、そうではない」(@梅原)とか、「レイチェル・カーソンの『沈黙の春』や、アル・ゴアの『不都合な真実』など、自然や環境問題に警鐘を鳴らす本は数多く出版されていますが、それらは現象の批判であって、文明の批判にまで至っていません。文明を批判しなければ、人類と自然についての問題は解決できないのです」(@梅原)とか、スケールは地球なんでしょねぇ…

 そして、そんな中での国とゆーのは、「トマス・クーンが言い出した、パラダイムという考えがありますね。アメリカでパラダイムという考えが普及した理由は、研究費の予算の問題ではないか、と思う。いわば、予算を多く取れるような理論の枠組がパラダイムです」(@柄谷)とか、「アメリカ経済のダメなところは、短いタームのなかで効率を求め過ぎるところでしょう。部分的な効率よりも、全体的な効率を追求しなければ生命は持ちません」(@鈴木)とか、アメリカって…

 でもまぁ対する日本も「日本は人種のるつぼといいますか、アフリカに端を発する最終到達点のような場所として存在しているので、日本人が単一民族だという論は、Y染色体の研究から見ると笑止千万を言わざるをえません」(@福岡)だもの、日本人だからってか…とどのつまり「西洋人は生物を無生物のように考え、日本人は無生物も生物のように考えたのです」(@梅原)…八百万の国だもの、でしょかねぇ…

 対談者は、桐野夏生、柄谷行人、森村泰昌、小泉今日子、鈴木光司、梅原猛

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