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2011年8月 5日 (金)

鱗が一枚、鱗が二枚…

サッカーが世界を解明する  フランクリン・フォア  白水社

 何の本かと言ったらタイトル通りサッカーの本なんですけど、よくあるサッカー指南書でもなく、はたまた歴史書でもなく、よいしょ本でもなく、むしろサッカーというスポーツとしての本というより、社学的な本かもなぁなノリです。著者は米人なんですが、幼少のみぎりにサッカーを習いにいっていた過去を持つジャーナリスト…そして、サッカーのある国を巡る旅(なのか?)に出ると(笑)行き先は、ベオグラード(セルビア)、グラスゴー(スコットランド)、ウィーン(オーストリア)、ロンドン(イギリス)、リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)、リボフ(ウクライナ)、ミラノ(イタリア)、ハルセロナ(スペイン)、テヘラン(イラン)、ワシントン(アメリカ)とゆーラインナップ…どこの都市にも名だたるフットボール・クラブが存在しているのは周知の事実…そして中身は…

 サッカーには人生の全てがあるからとゆーのは良く聞く金言なんですが、光あるところ闇ありで、こちらの本はその暗黙の了解の世界がこれでもかとゆー位出てきます。まぁ、これを読めばフーリガンなんて個人単位はまだかわいい部類かもしれない気にさせられる位、政財界から、マフィアから、軍部からでして、賄賂に恐喝、暴力、脱税、マネーロンダリング、裏帳簿とメディアもプロパガンダも何でやねんの世界…命賭けは当たり前、国絡みで陰謀どんとこい…取材中も命が危ないかもってどんなやねん…世の中グローバリゼーションに向かいつつあるはずなのにとってもドメスティックとゆーか、ナショナリズム?

 愛だろっ愛っとゆーには重すぎるよな…そして対象はいつも一つ、唯一絶対なんですよ…たかがサッカー、されどサッカーがこれでもかと出てきます…

 アリス的にサッカーはあんまり関係ないのか…特に大阪はサッカーに対して民の方はともかく、公の方はもっと感心なさそーだしなぁ…さて、となると毎度おなじみのウルフ先生の出番になりそーだけど、本書の在り方としては准教授のスタンスに近いのかなぁ?

 何とゆーか、いずこの国も皆それぞれに歴史とか宗教とか政治とか民族とか背負っているので、一筋縄ではいかない感じでして、むしろ今試合が出来ているのが不思議な位、不透明って、どーよ…正義を口にする事の正しさと空しさが同時に味わえる本かなぁ?

 さて、非常に個人的な本書の感想は米人が書いた本だなぁで、最終章がワシントンで結んであって、やはりとゆーか、米人、自国にはとても甘い気が(笑)それまでの章はそれこそ、一個人のメディアが巨悪に立ち向かうスリリングなノリなんですが、最後にきて皆はよく米を超国家主義っていうけどアメリカにきてサッカーの試合みたらそんな事ないよとゆーしめくくり…他のアメリカンスポーツやスポーツ産業の思惑はどこら辺にあるかはまた別の話らしい(笑)ついでに移民の国なので自国を応援する人もいれば、母国(祖国?)を応援する人もいるとゆー、スタジアム内はいろいろ分かれるよと…

 アメリカ的といえば「では、サッカーが世界で一番人気のあるスポーツだということは認めるとしよう。そして米は世界で一番人気のある食材です。で?だからどうだというのでしょうか?アメリカン・フットボールやバスケットボールやベースボールのリーグを創設する余裕のない国もきっとあるのでしょう。こうしたサッカー以外のスポーツができれば、それは当然その方が楽しいはずです」(@アレン・バラ)なのだそな…アメリカ、相変わらずオステキ過ぎる(笑)取り合えず、サッカーに少しでも興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 スポーツ

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