« 芸術は錯覚だぁー? | トップページ | 闇なのか?裏なのか? »

2011年9月22日 (木)

瑣末恐怖症?それとも快楽症(笑)

関係者以外立ち読み禁止  鹿島茂  文芸春秋

 何の本というと著者によるエッセイ集かなぁ?日常四方山話みたいだけど、著者の日常なので、それも著者がアラ?とか、ヘェーヘェーヘェーと連打した事とか、世の中こんなもんじゃない?とゆーお知恵拝見のノリかなぁ?前書のセーラー服とエッフェル塔よりは幾分エロ系というか、そっち系が幾分目減りしたかなぁとは思う…いえ、それでも巨乳とか、宦官とか、キスとか、ズロースとかゆー単語が出てますけどね(笑)ちなみにこれらの中でへぇーと思ったのが乳房史というジャンルがマジある事ですねぇ(社会史の一派らしい…)うーん、歴史なのか?社学なのか?何か胸がいっぱいある女神様の石像があったのはどこだっただろーと、ふと思い出してみたり?

 さて、相変わらず本職(?)のせーか、フランスの話題も多しでワイン談義は何とゆーか、そーだったのかぁーと目から鱗でございました…いえ、ワインの良し悪しとかいわゆるワインそのものではなくてワインを取り巻く世界というより村か?フランスの二大ワインと言ったらボルドーとブルゴーニュなのは初歩の初歩の豆知識だけど、ボルドーがシャトー系というかわりと大きな農園で作っているのに対してブルゴーニュはチマチマチマチマというか、同じ畑でも味が違うという何じゃそりゃの世界なのは何故?とゆーと、施行されていた法が違うという事らしい…ボルドーはローマ法、ブルゴーニュはゲルマン法と大雑把に区分できるみたいで、この違いは何ぞや?とゆーと、ローマでは長男(というか親が決めた相続人、女性もあり)が一人でほぼ全部の遺産を相続し、ゲルマンでは子供全員に平等分割という話…これが19世紀の鉄道普及まで続いたとゆーのだから、仏という国は中央集権的に見えて実は地方色濃いとゆー事なのか?

 まぁそんな訳でボルドーはシャトー区分でやってるけど、ブルゴーニュは同じ畑でもワイン作っている人が違うとなれば最終的な味も変わると…とゆー事はボルドーの大農園を手に入れるのは個人としては難しいけど、ブルゴーニュの一つの畑の何分の一とか入手できるかもしれない?となれば文字通りマイ・ワインが出来ると…儲けにもならないし、一年で自分が飲む分も出来るか怪しいけど(笑)ワイン好きならやってそーと思うのは気のせい?

 他の仏話としては、パリのブラスリーの歴史がこれまた凄い…で、パリのブラスリーって19世紀に出来たものなのですねぇ…この歴史が世界史で習ったあのアルザス・ロレーヌ地方のそれから続いているとは知らなかった…仏領になったり独領になったりの凄い土地ですが、普仏戦争で独領(この場合はプロイセンか?)になったところから独領をよしとしない人が仏に(パリに)流れ込む…いわゆる一つの国内難民問題ですか?で、パリに入ったアルザス人はブラスリーを展開したと…詳細は本書を読めですが、難民の数が10数万人ですから全てがパリに来た訳でもなく、大部分はどこに行ったかとゆーと、これまた仏の凄いところか、ちょうど植民地ゲットしたやんけとアルジェリアへGo…アルジェリアのワインってこの時根付いた模様…いえ、さすが仏人…でも、WWⅡ後これまたアルジェリア独立によって再び仏本土に戻る羽目に…そして今アルジェリアから移民までくる始末…火種は幾らでもあるやんけですか?この辺りも本書をドゾ…いやぁー仏史も半端ないです…

 アリス的に関係あるとこっていうと、カレーのところかなぁ(笑)インド人とカレーというか、インド人と食事マナーの違いって、深くて暗い川がある模様…で、こちらの話ではインドとはわんこそば文化なんだろか?みたいなんである(笑)とゆーのも「インドではたんに一皿全部食べるだけでなく、何度もお代わりするのが礼儀であり、主人は料理を足し続けるのを義務と心得る」とな…で、インドではとにかく混ぜ合わせる文化だそーで、皿にのっているものはガンガン混ぜてガンガン食うというノリが正しい作法のよー…いわゆるカレーをかき混ぜるだけでなく、日本人的視点からしたらおかずっぽいのからスープっぽいのまで(インド人からしたら味噌汁まで)全部ミックスしたら旨いやんけぇーとなるらしい…

 かよーに日本人的感覚からしたら涙目もののミックス文化だけど、これは自分が混ぜるから許されるのであって、他人が混ぜたものはノーという事になるらしく、どーゆー事かとゆーとご飯の上にカレーがかかっている状態ってインド人視点からすると「誰かが手をつけた状態」なんだとか…激怒レベルの話となるらしい…となると学食のカレーなんてもろNGなんですねぇ…ちなみにインドカレーというと辛いイメージがこれまたあるけど、そんな事は全然ない模様…辛いのが苦手な人間としてはエスニック系って現地で食べた方が食べれるのかもしれないなぁとふと思ってみたりたり(笑)

 インド人については外務省の外交交渉のド下手加減にいい加減にしたらという事で著者の提言「外交官試験に合格した者をインド商人見習いとして奉公させる。これなら、最強の外交官ができるにちがいない」そな…何せ自分に有利な契約(商談)の為にはどんだけ時間をかけても(一年だろーがなんだろーが)いいとゆー粘り腰だもんなぁ…これは世界的に国際交渉もそーだから、だから会議が踊る訳なんですねぇ…妙に納得したよな(笑)

 そんなインド人もビックリもとい、インド人にビックリしている場合ではなくて、本書的に一番おろろいた人達は誰かというと、それはオランダ人の方々です(笑)「これまで、日本人にとって世界で一番扱いにくい国民(もっと端的に言ってしまえば、世界で一番イヤな奴ら)はフランス人であると固く信じていたが、どうやらそれは誤りであったらしい。ケチで、利に聡く、所有欲が強く、身勝手で、権利意識と自己主張は人一倍強い反面、自制心と公共の倫理観に欠け、怠け者で、責任感はゼロですぐに自己正当化し、他人の悪口が大好きで、妬みっぽく、恩はすぐ忘れ、損害は一生忘れずしつこく言い募る。これらの(日本人から見れば)マイナスの性格は、フランス人というよりも、むしろオランダ人の専売特許のようである」仏文の先生が仏をそこまであしざまにして良いんでしょーか?うーん…そしてそれより凄い蘭人…幼女趣味だけじゃなかったのか…

 何かもー凄い事例のオンパレードで詳細は本書を見てくらはいの世界ですが、何とゆーか話だけでお腹いっぱいになりそーとゆーか、世界中どこに行くにしても蘭だけはヤメテおこーと思ってしまう位…シビアというか、世知辛い…土地がないから家と家具が物凄い財産だとゆーのは分かるけど、その為に仮病になって病欠は当たり前、仕事より家なのであり、更に凄いの法律で認められているから解雇できないって…一生懸命仕事をするは蘭ではバカと同義語って、どーよ…反省心も忍耐心もないって、だから真面目な人がくると「あいつはよほど性質の悪い奴だ。これだけの目に遭ったのになに一つやり返してこない。いつか俺たちに隙が出来るのをじっと待って、何倍にもして返すつもりでいるに違いない」って、ここによきサマリア人がいないのだけはよく分かった(笑)

 で、これは教育でも徹底していて、完全に自由主義教育のたまもの…生徒が間違ったこ答えを出しても教師は決して「君は間違っている」とは言わないのだそな…ゆとり教育より凄い教育ってあったんすねぇ…そんな仕事大嫌い蘭人が何故に世界で伍していけたかとゆーと、雇われるのは大嫌いだが自分の儲けは大好き、この場合自分だけの儲けが全てとゆー究極の個人主義きたぁーっになるのか?本日の教訓「オランダ人(男)から名誉や妻を奪うことは出来ても、金を奪うことは出来ない!」おステキ過ぎます、オランダ人…ユダヤ人もビックリの拝金主義ってか…だから「第二次大戦中、日本軍によってインドネシアから追われたオランダ人が、今日になっても絶対日本人を許そうとはせず、根強い反日感情を抱いているのはこのためなのである」そな…オレの物はオレの物、オマエの物もオレの物ってジャイアンか(笑)

 国によって拝む対象は変わるとはいえ、「中国はメンツ、韓国はプライド、アメリカは正義、そしてオランダは金」…物事徹底すると何だかなぁ…個人的にはこれでW杯が納得できたけど、オランダに対しては幻想運河のイメージが強かったのでちょっとガックシかなぁ…いやまぁ、ものはついででバルト三国やデンマークからのオランダ評も聞けなんだろーけど(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

|

« 芸術は錯覚だぁー? | トップページ | 闇なのか?裏なのか? »

文化・芸術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 瑣末恐怖症?それとも快楽症(笑):

« 芸術は錯覚だぁー? | トップページ | 闇なのか?裏なのか? »