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2011年10月17日 (月)

黒いカラスが白いハトを生む時?

ローマ・ミステリーガイド  市口桂子  白水社

 うーん、タイトルからすると所謂一つのガイド本みたいなノリかとゆーと、確かにこれはガイド本なんですけど、むしろ、エッセイ集の方が近いかなぁ?ローマ(及びその近辺)の街案内に違いなし…ただ、一つ違っていたのはタイトルに偽りなしでミステリーのガイドなとこか(笑)

 このミステリーが曲者で(笑)別にローマの心霊スポットとか、探偵物という訳ではないんですよ…場所がローマとなれば、歴史は腐る程ある訳で、そして遺跡というか、史跡というか、いわくのあるスポットには事欠かない模様…右を向いても左を見ても何だそりゃの嵐って、さすがローマなのか(笑)

 で、どんなモノが上げられているかとゆーと、カップッチーニ修道会地下聖堂でカタコンベを見るとか、犯罪博物館に赴くとか、サンタ・マリア・デッラ・オラツィオーネ・エ・モルテ教会で死体回収の実態を知るとか、サン・ピエトロ大聖堂でベルニーニの執念(?)を見るとか、カタコンベ(ローマ市内には60ヶ所のカタコンベがあるそな、うち見学できるのは5ヶ所のみとか…)を見て回るとか、旧アッピア街道沿いは巨大なお墓(古墳)の宝庫だとか、ナポレオン博物館でナポレオンの妹(パオリーナ)に思いを馳せてみるとか、ローマの街中にはピラミッドが建っているとか、ついでにヴァティカン・エジプト博物館を覗いてみるとか、サン・クレメンテ教会でミトラ神殿の後を見るとか(カラカラ浴場の地下もね/笑)、ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世広場で暗号と戦うとか、ボマルツォで怪物庭園を散策するとか、ネミ湖で沈める舟に妄想するとか(古代ローマ船博物館)、チヴィタ・ディ・バーニョレージョで死にゆく町を訪れてみるとか、ボルセーナで壮大な父娘喧嘩か?殉教か?について考えてみるとか…さすが、イタリア、ネタに歪みありません…

 アリス的には、表題にミステリーとついているだけで読破せねばの世界でしょー(笑)こーゆーのは准教授的にはアレかもしれないけど、アリスは喜び勇んで赴きそーだよなぁ(笑)特に犯罪博物館なんて絶対行ってそー(笑)全体的に弱者というか、貧しき人々に対する抑圧が半端なかったんですねぇ、ローマの昔から父権国家というか、父親の権限が異常に強かった模様…時にそれが父殺しにつながり、自らの殉教につながるって、どんだけぇ…結局、権力が一極集中すれば崩壊するのは国家も家庭も同じとゆー事で、遠因の一つにこの父権の強大さがあったとか…ついでにキリスト教の入る余地があったと…奢れる者は久しからずってか(笑)

 とにかく、本書はどこも凄いエピソードが手ぐすね引いて待ってますので、気になったら是非ご一読を(笑)いやもーなんちゅーか、本当にイタリアって凄いのか、すざまじいのか…何かローマの地下凄い事になっているんじゃないか?とマジ思いました…ただ、文章読むと、この凄いモノ達が視覚的インパクトもこりゃまた半端ねぇみたいなので、本書写真が殆どないのが寂しい限り、それも白黒だし…いやーこれは是非半分とは言わないからせめて1/3位はカラー画像を入れるべきだったと切に思う…

 それにしてもイタリアとドイツの関係も半端ないとゆーか、宗教改革の時の煽りか街を襲われているのもアレだけど、WWⅡで敗走の時に古代ローマ船博物館内の船を木っ端微塵にしてしまったとか、バーニョレージョの街の人口がどっと減ったのもドイツ軍が橋を爆破したらという…当時の人口650人、今20人もいないとか…で、そんな地盤のせいでほっとけばヴェネツィアのよーに崩壊していくだけの街は、現在観光地(別荘地?)としてあるみたいです…建物は古えで自然に残っているし、いわくなら幾らもあるし、滅びゆく街のロマンもあるし、と今米人と英人と独人の別宅になっているそな…バカンス用ってか…

 迫害といえばキリスト教受難の象徴的存在のカタコンベも今振り返ると色々と齟齬があるみたいです。「ぼくはキリスト教徒ですから、迫害がなかったとはけっして言えません。文書も残っていますし。ただ教会がいままで語ってきたほどの規模であったかどうかは疑問に思います」と現地のガイドさんが言う位にはオープンなのかなぁ?地下だけど…

 さて、アリス的に最後に上げるとしたら大阪の一心寺でしょか?「ここでは日本全国からおさめられる遺骨を使って、十年に一体、骨仏をつくっている」…理由が納骨堂がいっぱいになったから、そーだ骨仏をつくろうって…さすが大阪なのか?ちなみに今現在も続いている話らしい…アリスなら行って拝んでいそーだよなぁ…もしかして大阪は時空を超えてローマとつながっていたのかって、どーよ(笑)

 目次参照  目次 国外

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