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2011年11月23日 (水)

手工芸品の中の芸術?

ジュエリーの歴史  ジョーン・エヴァンズ  八坂書房

 サブタイトルがヨーロッパの宝飾770年でして、11世紀末から19世紀中葉までのジュエリー変遷史なんですけど、一口にジュエリーと言ってもいろいろあらーなと(笑)トーシロからみてというより東方からみてかもしれないですけど、宝石関係って女性が身につけるアクセサリー的なものをイメージしていると、軽く足払いがやってくる感じでしょーか?かのエリザベス一世以前だとむしろ殿方の方が宝石まみれな感があるし、何より教会関係のジュエリーが凄いんですよ…宝石はそのまま権力の証みたいなノリだったんですねぇ…

 ちなみにジュエリーとは二つに分別する事が出来るそーで、一つが創造的な宝飾品、もう一つが伝統的な宝飾品。でもって、この二つの違いは「花や葉、貝殻、昆虫などの写実的な表現を基礎とし、自由闊達な構成を特徴とするミノア(クレタ)文明の宝飾品と、もう一つは移住民族に特有の複雑で謎めいたデザインを持つ宝飾品を指す」のだそー…で、更にローマ時代以降となると北方(バーバリアン)様式と、南方様式に分かれるみたいです…ちなみに北方は金めっきのブロンズ製の馬蹄型または受け皿状の無骨なブローチだとすると、南方は金線細工、ガーネットによるクロワゾネ技法、カボション型の宝石を使用しているとか…で、ジュエリーデザインは洗練度を増していった方がまさっていくとなるそーな…

 本書を拝読してアクセサリーとはとしみじみ思ったのは掲載されているアクセサリー類の中でバックルが非常によく出てくるんですよ…これは主にベルトのバックルだったりするんですが(靴のバックルとかもある…)これがもーキンキラキン(笑)金で出来ているのは当たり前、宝石だっていっぱいついているとゆー…実用性があるのか?ないのか?そこが問題だってか(笑)ただ、靴のバックルなんかは18世紀には儀礼上のしきたりがくっきりはっきり体系化していたので、そのバックルを見るだけで、社会的地位や美的センスが分かっちゃうとゆー事だったらしい…ヨーロッパ、半端ないです(笑)

 アリス的に宝飾関係というとダリ繭になると思うんだけど、あれは現代というか、せいぜい20世紀初頭というノリだったからなぁ(笑)シュールレアリスム位の話ではなくて、ヨーロッパ王侯史に(ついでにファッション史)に重ねて進んでいく宝飾史というのは、ちょっと一口では言い表せないものが…まぁ古いものは残っていないものも多いし、流行に合わせてジュエリーも新しいデザインにリニューアルというかリサイクルというかされていっているので、何を比較にもってくるかとゆーと、肖像画なんですね(笑)絵を見て、その当時の服とアクセサリーを知るとゆー…

 で、こーして並べていくと本当に変わっていっているのがよく分かる(笑)技術的なものもあるんだろーけど、石のカットなんかも初期はそのままとか丸く位だったのが、スクエア型になってローズカットになって、今のブリリアントな多角形になっていっているんですねぇ…また同時代に生きていたとしても国が違うと装い方が全く違っていたりして、この宝飾品一つとってもいつどこでだれがと特定できてしまうものなんですねぇ…

 本書は物が物なので本にしては写真は多めなんだと思うのですが、白黒が多いのが残念なのと、文との対応が別頁になっているのも残念かなぁ?それにしても、アクセサリーが独立して存在しているだけでなくて、服装とも連動しているし、また生活とも(蝋燭とかの照明関係とか)連動しているし、勿論鉱山ともかかわるとなれば流通や植民地等とも関係してくる訳で、造り手と買い手の二者関係だけでなくて、結構グローバルな話だったのだなぁと今更ながら気付く始末…頭の先から靴の先までピカピカだったんですねぇ王様たちは…

 目次参照  目次 ファッション・アクセサリ

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