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2011年11月25日 (金)

すべてを単純化する恐ろしい人たち(笑)

日本人と武士道  スティーヴン・ナッシュ  角川春樹事務所

 何の本かというと、アメリカ人が書いた日本についての本ですかね…読んで最初に思った事は男の人が書いた文章だなぁとゆーとこかなぁ?何とゆーか、こちらの本は還暦過ぎのおじさま方が共感呼ぶ雰囲気のよな?老師の有り難いご託宣とみるか?爺の戯言とみるか?はこれまた人によるだろぉなぁ?まぁご本人からしてみれば忌憚のないフェアな助言や忠告になるんだろーけど、日本人的視点からみると何かハムレットな気分にさせられてくるといおーか(笑)まさにペリー来航の開港目的の一つが捕鯨船への物資の供給だったのに、現代では捕鯨反対の環境テロリストもとい動物保護って…その舌の根も乾かぬ内に掌返すって、まさにお前が言うなの世界のよな(笑)移民問題(機会の平等)のとこでも「ここでは奴隷のことはわきにおく」と前振りするところがすんばらしぃーっ…

 ただ、アメリカ人といっても著者の出自がアングロサクソンではなくて、フランスとアイルランド系らしいので、とってもカトリックなのかもなぁと…まず前書きのとこで「経済の問題に宗教や道徳の要因を持ち込むなという人がいたとすれば、その人に経済を語る資格はない」と言い切っているとこや、「真に誇るべきは哲学を人間個人的内省のための鏡とすることであり、同じく哲学を社会規範のための盟神探湯とすることであるといいたい」と何かと哲学を持ち出すところは、米人というより仏人だよなぁ(笑)だからか、「米日双方における何ほどか知的素養を持った人々は、ヨーロッパにたいして精神的な劣等感をひそかに抱きつづけてきたのだ」と上から目線で言えるんだろーなぁ(笑)

 まぁ日本の事を語っているはずなのにいつのまにかアメリカの事を語っている(賛美している?)のはこれまた米人にありがちな話で、他国の事よりいつも自国をの世界観に住んでいらっさるのはよく分かる(笑)後、これもいかにも米人らしい表現だなぁとゆーのが、暴力描写が普通な感覚なんだなぁと…「北アメリカ大陸から暴力のにおいが消えたことは一度たりともなかったし、またそうなれもしなかった」とか、「アメリカ人としては負け犬は好きになれない」そーで「人格みずから捨ててかかるような個人や国柄を進んで壊すような国家には、もう一度攻撃を仕掛けてもう一度敗戦の憂き目に合わせてやりたくなる」そーな…でもって「これはアメリカの攻撃性の現れなんかではけっしてない」んだとか…もー心底アメリカだよなぁ(笑)デフォルトなんか怖くないー、怖くないー、怖くないー(エコー付/笑)

 アリス的に、アメリカ…エラリーがNYなんでむしろアリスもアメリカンなとこあってもいーよーな気がしないでもないけど、どちらかというとアリスってヨーロピアンな雰囲気というか、イギリス探偵小説の方に近いよな?准教授的には社会学で、やはり米よりなんだろーけど、これまた准教授もアメリカ的な香りはあまりないよーな?いや、別にヴェーバー的だとはこれまた違う気がするけど(笑)

 本書の方は突っ込みところ満載で、詳細は本書をドゾの世界かなぁ?個人的には日本擁護しているより日本叩きをしている雰囲気に見えるとゆーか、古き良き日本を信望している感じかなぁ?これまた欧米人にありがちな孫子の兵法おたくならぬ、新渡戸の武士道と山本の葉隠れを絶賛している辺り、ある意味、日本ってそんなもんの世界か?よーするに現代の日本人でこの二冊を知らない、知っていても読んでいない、理解していないなんて、俺はこんなに分かっているんだぜぇーなお話のよな…この二冊が名著である事は疑いもないけど、この二冊だけで量れる程日本は底の浅い国なのか?ちょっと疑問が(笑)まぁ著者にしてみれば、そんな日本人を尻目に見て「日本の歴史の最も奥深い場所を発見するのは、今では、日本人ではなく外国人のほうなのだ」そな…だからか「私は、今、私だけがいわぬまでも、私こそが日本人なのだと宣言したい気持ちに駆られている」そーで、もー勝手にすればと言いたくなる衝動が(笑)

 そして、今の米日関係は「アメリカの若者たちは、日本の商品に囲まれて暮らしていながら日本的なものを排除しようとする」とな…一方「日本がわの若者たちは、アメリカ的なるものにほとんど骨の髄までつらぬかれているのに自分らはアメリカ人には理解できない特殊な生き方をしていると思う」だそな(笑)故に「双方とも甚だしい自己錯誤と他者誤認を犯しているのだ」とか…何とゆーか、著者の神視点揺るぎなしでしょーか(笑)「なるほど我々アメリカ人はあなたがた日本人に自分の文明を押し付けているのであろう。しかしそうなったについてはあなたがたにも責任があるのではないか」と言いきるお方(笑)まーそーゆー意味では「私はH・ミアーズの「アメリカ人の鑑・日本」という書物を読んだ。そのとき自分が彼女にたいしてはっきりと怒りを感じた」とゆー大学生の頃から終始一貫アメリカンである事に変わりなしってか(笑)

 さて、本書の中にはそれこそ古今東西の本が引用されています。内村鑑三の「代表的日本人」とかも出てくるし、あのベネディクトの「菊と刀」も出てくるし、だいたい本書はアメリカにおける米日関係の数多の本があまりに検討外れだから、いっちょ俺が書いてやるぜという主旨の下に執筆されたんだから当たり前といえば当たり前、刺身のツマと言えばはいそれまでの世界なんですが、いっぱい出てくる米人の日本論の本たちは、まぁとってもオステキな感が(笑)だから本書をなんだろーけど(笑)とゆー訳で本書的にシンパシーを感じた箇所はただひとつトインビーを薦めているとこかなぁ(笑)

 目次参照  目次 文系

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