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2011年11月17日 (木)

一座建立?またはインディビジュアル?

懐かしい日々の対話  多田富雄  大和書房

 人生最後の対談集であると著者自身が書いている後書きを読むと、えっ?気が変わるかもしれないじゃん的な発想がつい意地悪く思い浮かべてしまうのだが、それは著者が脳溢血で倒れられて声を失ったからと聞くと会話というのは、まず喋れる事なんだなぁと当たり前の事に気付く始末…不幸中の幸いか失語症ではなかったので、こーして著者自身の文はある。だが、口にする言葉はない。うーん…つい重い雰囲気で始めてしまいましたが、対談の雰囲気は軽いというか、軽やかです。何となく肩肘張っていない自然さと言おうか(笑)著者自身が免疫学者ということで、医学的な本流のトップダウン的な考えに染まっていないところが、何とも…本人的にも自分が何となく異分子だったと自覚があったみたいだし…東大医学部思った以上に閉鎖的らしい(笑)

 そして強烈な中心があることが正しいという考え方がストレスの原因になっていると言ってたりしてて、他にも科学についてイスラム科学と西洋の科学は違うけど、西洋の科学の方が普遍だと思って、その原則をいかなる文化にも押し付ける傾向があるとゆーのは…精神分析を科学として捉えていたアメリカでは通用したけれど、皆が怪しいと思い出した途端通用しなくなっているとか…代替医療についても振り返れば近代西洋医学で対応できなかった病気が山ほどあることに突然気付いたとか…

 医学的なところではアレルギーに関して起こさないようにすることは出来るはずだと、でも製薬会社は興味を持たない、何故なら儲からないから…身も蓋もねぇー(笑)治療には興味があっても、予防には興味がないって(笑)儲からない事は大学とか公的機関がどげんとせんといかんはずだけど、それは…世の中って…ちなみにアメリカでは流行にもお金だすけど種になることにも出しているそーで…腐っても大国なのか(笑)

 アリス的に免疫学…どこに関係があるのか…うーむ…本書的なとこでいくとシュルレアリスムが引き合いに出されているとこかなぁ?「精神の自立性みたいなものを方法論として取り入れるものですから、ヘビの頭をした人間の絵とか、異種の動物が混淆したものが大事な主題として取り入れられていて、マックス・エルンストとか、デルボーとか、シュルレアリスムの絵の中では大事な主題になりましたけれども、シュルレアリスムがやがて崩壊してしまったのは、境界を超えて取り込もうとした要素がお互いに拒絶しあって、そのために崩壊したのではないかと私は考えいます」と著者は発言するんですねぇ…うーん、ダリ繭のエピローグなんかを見るとアリスはシュルレアリスム好きみたいだが?今振り返るとしたら、どの様な見解を持っているのか気になる(笑)

 後は大学の先生病(と言っていいのか/笑)として「僕が六十ぐらいのときから「だんだん歳を取るとどんな偉い人でも『おれがやらなきゃ駄目だ』となる可能性があるからそうならないうちにあなた辞めて下さい」とワイフに言われてたんです」(@石坂氏)とあったりして…うーん、でもそーやって潔く身を引く人にそーゆー傾向は少ないよーな(笑)たいていは気付かないから居座る訳で…

 で、本書的に一番へぇーと思ったのが日本の教授たちは政治家とのコネはない…みんな文科省の方を向いていると…「だって政治家は、ほとんど官僚出身ですし、官僚は、民間から直接科学政策にかかわるような動きが出たら困ると思っているから。当然、規制しているわけです」とあって…仕分け以前に科学の未来って明るかったのねねねねぇ?

 対談者は、河合隼雄、養老孟司、溝口文雄、村上和雄、石坂公成、米原万里、木崎さと子、松岡心平、寺島純代、アッバス・キアロスタミ

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