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2011年11月 4日 (金)

こんなことも知らんのか、アホやなって酒のアテにちょうどいい(笑)

森まゆみの大阪不案内  森まゆみ・文 太田順一・写真  筑摩書房

 何の本かと言ったら、東京人による大阪ガイド本かなぁ?ガイドというより、一見さんいらっしゃいの世界かもしれない?ディープな大阪の表層を一目見て思うところを綴るというか?散歩道でみつけました?みたいな?古き良き日本でもあるし、都市の最先端を行く街巡りでもあるし、なかなかどーして日本もいろいろあらーな、と(笑)

 で歩いた街が、アメリカ村、道頓堀から法善寺横町、天神橋筋商店街、中之島かいわい、梅田かいわい、鶴橋、上町台地、住吉大社、新世界、京橋、空掘かいわい、千林、船場、帝塚山、平野、天神祭、十三、築港・弁天埠頭、西船場、福島のラインナップ…全然想像がつかないんですけど、関西人ならすぐ分かる構成なんだろか?それともおのぼりさんコースの定番なんだろか?と悩みはつきないんですけど?えーと、大阪市内で宜しいんでしょーか?

 まぁ結構おのぼりさんにはハードな大阪体験記かもしれないなぁ?異文化間コミュニケーションというか?カルチャーショックというか?まず「東京から来た人間にとって、大阪の言葉は親切にしている時でも怒っているように聞こえる」と初っ端辺りから、東京生まれの東京育ちにはハードルが高いよな(笑)それでも体当たりで取材しているところ女性だよなぁと(笑)何度も大阪通いを敢行し、自称大阪好きといい、現地の奥に突進していく…多分、真の大阪人からしたらかなり浮いていただろーけど、気にしないというか、受け流すところが大阪人、大人なのか(笑)

 アリス的に大阪は、アリスの地元だもので幾らでも続けられそうだよなぁ?ある意味、本書はアリスが片桐さんを連れての大阪案内にも見えるし(笑)でも、まぁアリス的という事でまず大丸百貨店を、ええ設計したのがあのヴォーリズですから(笑)そして中尾松泉堂(心斎橋筋)の古書店に、自由軒でライスカレーをとか(笑)すし政(天神橋筋商店街)とか、府立中之島図書館で重文な建物を拝むとか(笑)観覧車(HEP・FIVEビル)に乗ってみるとか(笑)上町台地の真言坂は何故か並んでいる寺は皆浄土宗みたいとか…四天王寺は日本最古の寺だとか…松葉屋書店は通天閣の隣にあるとか…築港にはギリシア名のバー(パセノン)があるとか…まぁ色々あるんですけど、アリス的真打は「契りあればなにわの里に宿り来て波の入日を拝みつるかな」でしょーかねぇ…この一首から夕陽丘と呼ぶ事になったそーな…アリスん家のネーミングの元ネタはお歌から来ているのですねぇ…

 大阪的豆知識では、天神橋筋商店街が日本一長い商店街だとか、大蔵神社のオイトシボシという石は願い事をしてから持ち上げられると願いが叶うとか(東京で言う王子稲荷の石みたいな感じなのかなぁ?)、帝塚山、聖天山、茶臼山、御勝山、天保山を大阪アルプスと言うとか(笑)極めつけは「ことに食べる物の民衆的発達と民衆的分化と申しますれば、大阪を首位に置かなくてはなりません。東京では民衆のためには、鰻屋は高すぎます、鮨屋は上品すぎます、汁粉屋は陰気すぎます。カフェはハイカラすぎます」(権田保之助『大阪と浅草』)だとか…さすが食い倒れの国だよなぁ(笑)

 さて、著者の視点は一点して東京人、異邦人が基本にあって、驚きのポイントが多いのも一興か(笑)天ざる食べて「これはこれでおいしかったが、東京で考えるそばではない」と感想をもらし、お寺の施設を近隣住民が自由に使っているのを見て「本来、寺はそういうところだったはず」と感心していたり、とゆーのも「宗教法人という名のもとに税金を払わず、境内は駐車場にし、アパートを建て、ゼイタクをしている「お寺さん」を東京で見てきたので、この寺のあり方は本当に「有り難い」ことに思える」とか…まぁ住民に日頃からお役目している寺ってどの位あるんだろ?今回の震災だって、お坊さんがボランティアに行ったとか、慰問に回ったとか、寄付したとか、自寺に被災者を招いたなんて話殆ど聞かなかったよーな(笑)それともそんな情報が流れていないだけなのか?

 ちなみに著者が鶴橋に行くと言ったら、日本三文オペラ(開高健)と夜を賭けて( 石日)位は読んでおけとか、下手に勉強して深みにはまらず素で行けとか色々アドバイスがあった模様…焼肉食べに行くだけじゃないみたいです、片桐さん…著者の友人が一番物事がわかっているとみえて「東京へ帰り、大阪出身の友だちに「大阪は楽しい。でもあのギャグにはついていけない」と言うと、彼女は言う「だれも東京人にギャグは期待しないよ」」だとか…面白い人が一番エライんじゃないんですかぁー(笑)

 まぁとことん大阪人とゆーとこでは「町に企業がのさばられたら町はつぶれてしまう。勝手なことはさせへん、というのが商人としての姿勢です」と言い切った天神橋筋商店街のおじさんは凄いなぁ…これこそ大阪商人の鑑なんだろなぁ…

 目次参照  目次 大阪

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