« すべてを単純化する恐ろしい人たち(笑) | トップページ | はぁどぼいるどだぜ? »

2011年11月26日 (土)

スピル・オーヴァー?

ヨーロッパの心  犬養道子  岩波書店

 何の本というと手記かなぁ?ヨーロッパ印象記みたいなノリといおーか?うーん、実際にヨーロッパに住んで26年超という方の書いた話ですから、実生活に基づいた文化史かなぁ?まぁ一口にヨーロッパと言ってもどこからどこまでは各種異論があるみたい…それは国としてもあるし、人としてもあるし、宗教としてもあるし、歴史もあるし…迂闊に一くくりにするのはヤバイでないかい?の世界らしい(笑)で、本書はイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スイス、チェコスロヴァキアと全体的なのか部分的なのかのエッセイが幾つか?まぁ、一つの国を一口、または一章で語るとゆーのはどこも難しだし…

 まぁ国に歴史ありで、例えば地中海沿岸、フランスやスペインは度重なるサラセン人の侵入に「ほとほと疲れた」そーで、この巻き返しの一因が十字軍遠征となり、「外からの人間に対する一種の恐怖、そこから生じる不信と冷たさを裏書する」そな…取り合えず本書の言うところのヨーロッパとはロシアとの境界に線を引くというか、カトリックとロシア正教ラインで分かれる視点に立っているみたいです。同じキリスト教でも違うという事らしいんですねぇ…東の果ての島国の人間には今一ピンと来ないのですが、現地ではくっきりしているよー?ちなみにEECはローマを生誕地としたそーな?てっきり、フランスかドイツのどこかと思っていたけど、そしてこのローマを基点としたところにヨーロッパ人の夢が集約されていると…

 イギリス人のフェア・プレイとユーモア。フランス人の地方主義、レゾン主義。ドイツの意志力とセンチメンタリスト。イタリアの魔力、スーパーリアリストとリアリティ。オランダのわりかんと規律ある自由。スイスの3072の共同体と最高主権。今なってはチェコとスロヴァキアだけど、ここではチェコスロヴァキアのプラハの春。もー激動の中で生活している庶民が皆それぞれに己の意見というか生き方を持っているのが凄いなぁ…これがヨーロッパの底力なんでしょねぇ…

 アリス的にヨーロッパとゆーと英国庭園とスイス時計でこの二カ国がまず浮かぶんだけど、ヨーロッパ…何とゆーか同じなよーで同じでないの典型のよーな?でもって、これがまた書き手によって全然違うヨーロッパが展開されていくんだもんなぁ?同じ歴史を語り、同じ国を語っていても何か違う?将来的に一つのヨーロッパになる予定ですけど、一つであり多であるとゆー何とも凄い事になりそーで、未来の歴史家はどー記述するのだろーか?とふと夢想に逃げたい気がする今日この頃(笑)

 さて、アリス的にイギリスとなるとイギリス人登山が趣味の人多しらしい…准教授の趣味は英国で通用するのか(笑)後、スイスの方は何とゆーか、極端から極端までの評価揃ってまっせの世界で、一つは悪名高きスイス銀行の守銭奴的なそれ、そしても一つはハイジ的な牧歌的なそれ…スイスの顔は一つじゃないよか?まぁでもスイス銀行に対しては「夫がダーティ・マネーを扱う金融機関につとめていたため、スイス初の女性大統領候補になっていた一政治家は政界を去った」とか、「大統領は国民投票で決めてあるから、通勤はバスか電車かタクシー」とか、「税金額も共同体のみながきめる。大蔵省がきめてよこす徴税ではない」とか、こーゆー国なら仕分けはいらないだろぉなぁ?アレにかかるコストも馬鹿に出来ないし(笑)でも、まぁ本書的にとゆーとフランスでしょーか?ええ、アリス的に見るなら、物書きを大事にする国だそーだよ、アリス(笑)書類手続きなんかも外国企業の代表をさしおいての特別待遇になるそーな…

 さてさて最後に本書は日常がベースになっている軽いエッセイの顔をしているんですけど、個人的には非常に読むのに時間がかかりました…何とゆーか、日本語なんで読めるし意味も分かるんですけど妙につっかえる感じといおーか?気分は英文和訳?文体にも体質ってあるんだなぁと如実に気付かされました…良心的な本だと思うけど、体力が(笑)まぁ逆に意味が分からなくてもスラスラ読める本もある訳で世の中って不思議(笑)で、もう一つ今までの本と違うなぁと思わされたのは、こちらの本とてもカトリック的です…視点がヨーロッパのカトリックなんですよね…これの受容度も本書的には一つの基準かと…ある種宗教環境学というか、宗教文化学というかのノリに近いよな?これはこれで日本的には珍しいと思う辺りが島国なのか(笑)

 目次参照  目次 国外

|

« すべてを単純化する恐ろしい人たち(笑) | トップページ | はぁどぼいるどだぜ? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

国外」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スピル・オーヴァー?:

« すべてを単純化する恐ろしい人たち(笑) | トップページ | はぁどぼいるどだぜ? »