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2012年1月17日 (火)

壊さない、汚さない、傷つけない、触らない(笑)

古美術を科学する  三浦定俊  廣済堂出版

 サブタイトルがテクノロジーによる新発見なんですが、所謂、日本の古美術というか、文化財の鑑定というか、状態に科学のメスが入りました、現場はこんな感じ?なノリかなぁ?トーシロですぐ思い浮かべるのは真贋の是非で、これは時代が違うぅぅぅーっな鑑定が出来るよーになったとこですか?もっとも、偽物はそーだね、で済むけど、本物かどーかはかなり微妙らしー…絵なんかだと、絵の具だけでなくすべての材料が当時のものか?の判定も必要だけど、それが一致しても弟子とか模倣者が同じ物使ったとしたら、どーすんねんの世界で、最後は様式論になるとか…

 とまぁ万能ではないにしても、今まで分からなかった事が分かるよーになってきたとゆー事は確かっ。そして、それによって文化・芸術論とか、修復とか、保護にも一役をかっているのも確かなんですよ。世界遺産ではないですけど、いつまでも残ってほしいものもあると(笑)

 さて、そんな著者が科学技術を用いて回った文化財と私なエッセイかなぁ?こんな事もあった、みたいな(笑)漆紙文書(多賀城跡/宮城県)での赤外線テレビカメラで字を読み取ってみよーとか、四天柱(阿弥陀如来堂/法界寺/京都伏見)の絵も赤外線テレビカメラで見てみよーとか、日光東照宮陽明門の羽目板の下に絵があったとか(X線ラジオグラフィ使用)、世界で初めてCTスキャンされた仏像は阿弥陀如来像(浄源寺/神奈川二宮町)とか、ついでに世界で初めて工業用CTスキャナされたのは菩薩立像(修法寺/愛知西尾町)とか、金錯銘鉄剣(稲荷山古墳/埼玉行田)からX線透過撮影で銘文が読み取れたとか、四季農耕図絵馬のエミシオグラフィで顔料を分析したら、同じ色でも成分が違うのが分かったとか、顔料系ではキリシタン絵画も油絵なのか、日本画なのか?両方ミックスして使っているみたいらしい…修復する人大変そー(笑)とか、金貨の文字が変色する、または消えていくみたいなので、これは金貨の物自体ではなくて、入れていたケース(箱)の成分(接着剤とか)で所謂シックハウス状態とか、鎌倉大仏のガンマ線撮影とか、ヘェーの嵐でございます。詳細は本書をドゾ。

 アリス的に文化財というより、この科学的証拠主義って、アリス好きそーだよなぁ(笑)最後に探偵役にもっともらしく喋られたら、そのままオチになりそーだし(笑)本書もそんな、話から始まっていて、序章の初っ端が「どんな題名だったか忘れたが、ある推理小説で、油絵を測定室に入れると絵に含まれる化学成分を細かく分析して、その絵が本物かどうか、たちどころに判定するという装置が出てきた。もし、そんな装置があったら一度使ってみて、実際にはそんなにうまくいかないことをメーカーに教えてあげたいと思った覚えがある」とあるんですよねぇ(笑)世の中そんなに甘くないってか(笑)

 本書を見ていると、当事者的には文化財のお医者さんという立ち位置らしい…今までならお腹開けてからじゃないと開腹手術できませんの世界だったのが、取りあえずその前に中はこーなっているよーだとゆーのが分かるよーになってきた、と…事前にいくらかデータがあれば取れる対処の選択肢も増える、または選ぶ事ができるとゆー事で、この道は人間が文化財を残そうとする限り続いていく道なんでしょかねぇ…何事も維持するのが大変ってか(笑)

 また、これらによって今まで不明だった事も分かるよーになってきているとこも、ありがたやーの世界か?地味な仕事だと思われますが、こーゆー積み重ねが大切と…本当に必要なんですか?以前の話だよなぁ…結構、予算厳しめみたいなので、人の移動の経費は出ても、装置の移動のお金が出ない事もあったみたいで…こーゆーとこが仕訳対象にならないといーけど…金の使い方、分かっている政府希望って、それはどこの国もなのか(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術  目次 理系

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