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2012年1月 2日 (月)

朝日の来向かう国、夕日の来向かう国~

伊勢神宮  矢野憲一  角川書店

 サブタイトルが知られざる社のうちでして、著者は元伊勢神宮の奉職者、よーは中の人で本書はその中の人視点の伊勢神宮の日常かなぁ?ただ、日常は日常でも伊勢となると日常が違うよな?2000年の歴史は伊達じゃないと(笑)スケールの違いそのものが日常なんですよ(笑)まぁでも非常に平易な文体で、これまた気負いなく普通に書かれているところが本書の凄いところだと思いまする…出来れば、関係ないとか興味ないという言葉が日々の常套句になっていない方は一読したらいいと思うよ(笑)はともかく、日本人なら知っていて損はないと思います。

 昔話(歴史)も出てきますが、伊勢における一年の行事とか、時代時代で人々がどーかかわってきたとか、伝統とか格式とか環境とかドドーンと迫ってきます…例えば伊勢と言えば20年に一度の式年遷宮が有名ですが、戦後伊勢も普通の一宗教法人になった訳で、でも今までは式年遷宮はお役所の仕事だったんですぅ…とゆー事で、今でも造営庁が設置されるそな…うーん、1300年の重みか(笑)他にも神饌というか、生き物も捧げる訳だけど伊勢の場合は生贄ではなくて生調なんだそー何が違うかとゆーと例えば鶏を奉納すると殺すのではなく放す、殺傷はご法度らしい…伊勢的な言葉としては他に参宮と参拝があって、伊勢に参るのは参宮、他の神社に参るのが参拝、違いがくっきりあるそーな(笑)も一つ言葉的にヘェーと思ったのが、コラフ(コラフク)。昔はラフって大根の事で、胡からきたラフの意、ちなみにこれが今の人参の事だそな…昔はただ人参と言えば朝鮮人参の事だったと…野菜にも歴史ありなんですねぇ…でもって全然気付かなかったんですが、伊勢っておみくじがないんですねぇ…更に明治の初期までは僧侶は伊勢の御正殿まで参拝できなかったとか…

 まぁでもお木曳が始まると犬の散歩はお断りになるとか、内宮のご本殿、東の御敷地が米座、西の御敷地が金座と言うとか、ちなみに東にあるときは平和で西にあるときは戦乱があると言ってきたとか、伊勢の人達の神と生活間の距離感がオステキ過ぎるよな…

 アリス的に伊勢神宮、まぁアリスが関西人なので身近なのかなぁとか?何となく遠足で行ってそーな気がするんだけど?どだろ?我らが准教授の誕生日である4月15日には蚕糸祭が行われているみたいだど…後は明治になって出来た神苑会でしょーか?いわゆる財団法人だったのだけど、こちらの総裁が有栖川宮だったとか…

 さて、日本人的な伊勢との拘わりはそれこそいぱーいあるので、とっこくの方々と伊勢の辺りに目を移すと、やはり戦後は大変だったのだなぁと…進駐軍の兵士がジープで宇治橋内に乗り入れるなんて事が多発していた模様…ちなみにGHQの大尉はこんな広い参道も敷地もいらないだろうと言い出す始末…アメリカ軍って…

 まぁ捨てる神あれば拾う神ありではないですけど、分かる人も勿論いて、トインビーが「この聖地において、私は、あらゆる宗教の根底をなすものを感じます」と署名したとか、アンドレ・マルローは日本の神は垂直だと繰り返したとか、アンドレ・シュラキは世界にある他の神殿は廃墟になっているか観光地になっているけど「だがここは生きている」と語ったとか、ホルヘ・ルイス・ボルヘスは車椅子で参拝し、目が不自由なので鳥居の質感とか玉砂利の響きなどに熱心だったとか、ダニエル・プアースチンは式年遷宮不必要論に対して「とんでもない、これは世界の宝だ。こんな世界のどこにもない遷宮のシステムがお金で買えるなんて安いものだ。日本に高層ビルなんてもう要らないよ」と答えたとか…

 さてさて、新年なのでとゆー訳でもないのですが、一年に一度位足を向けてもいっかなぁ?と(笑)何せ、日本がここに集まる初詣(@山口誓子)ですから…

 目次参照  目次 文化・芸術

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