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2012年2月 7日 (火)

人を見かけで判断してはいけません(笑)

下着の誕生  戸矢理衣奈  講談社

 サブタイトルがヴィクトリア朝の社会史でして、本書の内容的には下着に特化しているというよりも19世紀のイギリスの日常に近いかなぁ?文章は大変平易なので読みやすいので意外と硬派な内容でも、ほぉーと頭に入ってきます(笑)さて、産業革命半端ないのか?それとも大植民地時代半端ないのか?イギリスの社会は19世紀に激変しているのですねぇ…それまでの一部特権階級的な貴族主義というか、セレブ主義が、平民が小金持ちになっていくに従って、身分的な服の差異が減っていく模様…ちなみにどんだけ分かり辛くなってきたかとゆーと街頭の娼婦と散歩中のマダムの区別がつかなくなる位と言えばお分かり頂けるかと…

 と、その前に19世紀初頭はまさにベルサイユへいらっさいを引きずっているのか?あのスカートの裾どこまで外に広がっているんですか?という釣鐘型と言っていいのか?アレですね…スカートの膨らませる為にどーしていたかというと下にペチコートを何枚も重ねていたそーで、一説によると下着だけで最低3㌔超えて当たり前みたいな世界…ある意味日本の十二単に近い感覚か?それじゃレディは動けまい…

 それが1856年に特許を得たというスケルトン・ペチコートが登場すると、一挙にこのペチコート何枚重ねから解放される訳です…見た目は鳥かごみたいな骨組みをスカートの下に装着している訳でして…そこまでスカート広げないといけないのか?当時の流行というか、嗜みについてふと思うけど…何せ最盛期には直径が6m超えたというから…これはこれでまた動き辛いかと…ちなみに事故も多発していた模様、馬車とか列車の乗り降りで転倒するは当たり前、下手すると巻き込まれたり、裾に炎が引火する事態まで発生してたりして…

 ファッションの為なら命がけというのはよくある話だけど、鉄道が開通したおかげで女性も外に出歩けるよーになったら、そんな動きにくい服装はだんだん廃れて軽量化していくんだけど、1870年代になったら何が起きたかとゆーとクリノリンスカートの後にはタイト・レイシングの時代がやってきたぁーってか(笑)ええ、コルセットで締め上げるんですよ、奥様(笑)

 クリノリンの頃は多少太っていたって、スカートが広がっていたから多少は細く見えたけど、裾の広がりが減っていったらずん胴じゃね?となった模様、そして太いなら細く締めてしまえばいいんだわってコルセットで締め上げる、細ければ細い程いいんだからウエスト42cmって、どよ…ついでにスカートの裾も足首見えるよーになってサンダル化と共にハイヒール化で、当たり前だけどどちらも不自然なんだから健康に良い訳がない…

 さて、人間よ自然に還れまであと一歩(笑)

 アリス的に下着史というのは、どーだろ?雑学データベースだから知識としてはあるんだろーか?ちなみにかのクリノリンスカートならいくらでも凶器を隠せそうだと、ふと思ってみたり…ちなみにちなみに、そんだけ裾広がっているんだから妊娠も隠せたそーな…そーゆー利点もあったんですねぇ…

 下着的視点でいくとこの軽量化とボディコンシャス化ですか?に伴い下着も発達していきます…ペチコートやコルセットも勿論ですけど、ブラジャーとかドロワーズ(今でいうショーツか?)も出てきて、これが身体にフィットしていき、更に白いリネンが殆どだったのが、刺繍したりレースついたりとどんどんかわいくなっていくんですねぇ…色付も出てきます…

 何とゆーか?ヴィクトリア時代は非常に性に対しての規律が厳しかったと見えて、足は絶対見せてはいけないとゆー世界…それがどんだけ凄かったとゆーと、卑猥だからとピアノの足も隠した位ですからモラル感覚が行きつくとこまでいってしまったとゆー事か?無機物にエロシズムって、イギリスの十八番なのか(笑)

 そーゆーとこからいっているから当時は化粧はしないし(してる人は娼婦)、足見せてはいけないし、胸元どころか首も隠さないといけないと…だからブラジャーなんかも胸を大きく見せない事が前提って…それはサラシと代わりないのでは?

 ただ、時は文明開化というか、大英帝国絶頂期ですから、国内は当たり前、海外にも行くし、海水浴にも、テニスにも、ハイキングにも、ついでに自転車だって乗っちゃうもんね、となればドレス着ていける訳ない訳で…その上、かのエドワード皇太子の時代でもありますから、皇太子の愛人が所謂一つのファッションリーダー的な存在になってくる訳で、そしてこの王子様は美女をとっかえひっかえの方でしたし、更に女優を愛人にした訳です…ここから、王妃とか貴族がファッションリーダーの時代が終わり、芸能人が成り変わるよーになったらしー…で、そのブロマイドがとても売れたと…女優なんだから男性に売れたと思うけど、実は女性が購入したと…それ見てファッションのお手本にしたそーな…

 こーして世間は自分も他人も見る、見られる時代に突入し、現在に至るとな…ちなみに本書的にはウール下着(今でいうババシャツ?)の熱狂もこれまた半端ないんですよ、軽くて暖かいってイギリス的にはそれが一番大事らしい…ちなみにコルセットがなかなか廃れなかったのはそれつけてると暖かいからって理由もあったって…どんだけ寒いんだ、イギリス…

 さて、何とゆーかファッション狂想曲の気がしないでもないが?女性の美への執念はなめたらいかんぜよ、の世界かと…ちなみに現代では「イギリスのスキンケアブランド『ザ・ボディショップ」は近年「セルフスティーム(自尊心を持って)」キャンペーンを行っているが、そのポスターは「スーパーモデルに似つかない女性は30億人、でもスーパーモデルと呼ばれている女性はたった8人」と語り、女性たちに自身の身体をそのまま愛すべきだと説き、メディアに翻弄されない自尊心の復活を主張している」…こー主張しなければならないところがアレだよなぁ…三段腹と柳腰ゲットするなら、どっち?って訊くまでもないよーな(笑)とかく、世の中建前と本音は違いますと…たとえ、政治的に倫理的に正しくても(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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