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2012年2月 9日 (木)

執念って何ですかぁーっ(笑)

くの一忍法帖  山田風太郎  講談社

 何とゆーか、手に取らないといけない気にさせる山田風太郎かな(笑)で、まぁ二作しか読んでなくてこーゆー判断を下すのも何だけど、このシリーズはやはり男性読者を前提にしているんだろぉなぁと…ただ、これまたアレですが、解説の橋本治氏がおっさているよーに平等かなぁ?「口で「差別しない」という人間が、時としてとんでもなく薄っぺらな人間でもあるというのは、人の世界の粉れもない事実である。言うはたやすく行うはかたしとはこのことでありましょう」で、山田作品は「徹底して差別しない」になるそーな…何とゆーか、傍から見る分には登場人物たちはどの人も皆、物凄く自由で不自由な人ばかりな気がするが…それぞれの立場でそれぞれに足かせがあるところが、それもまた人生なんでしょか(笑)

 甲賀忍法帖では、甲賀対伊賀の対決で、この時五人対五人で争ったんだけど、今回もこの五人対五人はそのままの路線で(登場人物的に五人って動かしやすいんだろか?)、伊賀対信濃の対決まではともかく(信濃忍法、初めて知りました/笑)、メインは忍者対くの一、そう男対女の対決なんですよ…しかも女性側は殆ど妊婦…でものはれものところきらわずと言われるそーだけど、この設定は凄すぎるよな…でもって殿方視点から始まると、妊婦なんて安静にしてなきゃいけない訳で戦うまでもなくチョロイと楽勝ムードからなんですねぇ…ところが蓋をあけてみれば、女は弱けど母強しを地でいってらして、後半になるにつれ身重感半端ないのに、皆様つおい(笑)

 事は大阪夏の陣の後、主人公の一人は徳川家康であり、対するはその孫娘の千姫…ここでも男対女の構図なのか?そして、二人の世界観の違いからあくまでも水面下で対決する事になり、人知れずとなれば忍びだよねぇとゆー(笑)千姫的には女心が分かってなぁーいの世界だが、結局これは家康の男としての甘えから、かなぁ?男のする事はすべて女は許してくれる、許して当たり前、許さない方がおかしいとゆー自己正当化への道のりのよな(笑)性犯罪から、浮気に不倫まで根底にあるのはそんなとこだろーけど、それが妊婦となると、ないわねぇかな?自身だけでなく、子供も絡んできたら女は一筋縄ではいかんぜよ、と(笑)まぁそれでも家康辺りは、女の腹から生まれる者に負けはせぬとどっかの王様きどりのセリフに賛同しそーだけど(笑)
 

 アリス的に、どの辺りがというと甲賀忍法帖の解説が御大だったからで、そして山田作品読みなさいと言われれば、そりゃ手にしない訳にはいかなかろぉーと(笑)偶然手にとったくの一なんですけど、これは女性にお薦めするかなぁ…何とゆーか一言で言ったらここまでするか?の世界のよな…女性的立場からでも賛否両論ありそーだけど、これも一つの愛なんでしょかねぇ?

 本書的には家康が狂言回しみたいで、まぁある意味一番幸せで気の毒な人なんですが…殿方的に気の毒度からいくと一番は服部半蔵かもしれないなぁと、取りあえず公儀隠密の棟梁のはずなのに、何故か止められないとゆー…実力もだけど中間管理職の悲哀が何とも…そして一番残念な男としては坂崎出羽守でしょーかねぇ…白馬の王子様になるつもりが、根底から無理とゆー…こーゆー上司を持つのは巻き込まれた部下も気の毒とゆーか、止めてやれよ(笑)どーみてもただのおっさんに王子様キラキラは無理だろう…プリンセスを娶りたかったらかぼちゃパンツが似合う若さじゃないと厳しいと思うの(笑)じゃなかったらロマンスグレーの粋なおじさま路線とか…丸っきり相手にされないでしかも仇に近い立場で愛を叫んでいるって空気読まなすぎ…ましてや上司たる相手の父親(家康)までが難色を示しているのに…

 そしてアリス的にも、本書的にも存在感半端ないのが真田幸村…黒い、黒すぎると思うけど、しかも登場シーンは数ページしかなく、夏の陣でお亡くなりになっているので殆ど出て来ないにも関わらず、物凄い存在感です…みよーによっては本書の登場人物は全員が幸村の掌の上で踊っている事になりそー(笑)どゆ人とゆーと「真田左衛門佐がたんに稀代の大軍師であるばかりでなく、どこか人間ばなれしたような妖異な雰囲気をもつひと」だとか…いっそ最後に実は生きていたんですっと高笑いしていたら、それはそれでありのよな(笑)怖いけど…真田山高校で叫ぶもありだと思うんですよ、アリス(笑)かな…

 目次参照  目次 フィクション

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