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2012年3月11日 (日)

無作為性と不確実性?

運は数学にまかせなさい  ジェフリー・S・ローゼンタール  早川書房

 サブタイトルが確率・統計に学ぶ処世術なんですが、よーするに統計学の本なんだろか?ですね(笑)著者はカナダのトロント大の統計学者のよーですが、この手の科学読本を書かせるとカナダの先生は分かり易い本を書く人が多いよな?これが米になるともう少しエンターテイメント臭が漂う気がするんだけど、何とゆーか加の方は基本から逸脱しない感が(笑)で、個人的感想から言うと今まで読んだ統計関係の本で一番読みやすかったかも?とにかく、こちら数式が殆ど出てこないんですよ(笑)で、日常のささいな例がふんだんに散りばめられていて知らない内に納得させれているよーな(笑)まぁ騙されたと思って騙されてくらはい(笑)

 さて、数学というとお堅い学問という気がするけど、近代確率論は17世紀の仏のギャンブラーのさいころ賭博から始まったとな…で、その相談相手がかのパスカルで、パスカルはこれまたフェルマーに相談し、数学的確率論へと道が続くと…ギャンブラーとパスカル…接点あったのが凄いよな?

 身近な例もたくさん出てきて、公表の偏りのところでは「子供の頃を思い出してほしい。遊びたいのに母親に駄目と言われたら、父親に頼んでみる。頼む相手が二人いれば、許してもらえるチャンスも二倍になるからだ」と誰でも昔経験した事を引き合いにだして、更に続ける。「けしからん話だけど、ある種の簡単な方法を使えば、大企業にも同じことができてしまう。それが「公表の偏り」で、たくさんの調査を依頼し、そのなかから自社に都合の良い結果だけを発表して、残りは伏せておくという手口だ」よくある話じゃないかぁーってか(笑)

 アリス的に確率論とか統計学とか、ミステリ的にはありなのかなぁ?本書によると人はランダム性に魅かれつつも恐怖しているみたいなので、だから「良質の推理小説の謎」を愛するそーな…でもまぁ、ここは犯罪率や殺人率のところで准教授の出番かもしれない?

 近年、メディアや政治家や警察関係者からすると犯罪(殺人)は増えているよーな言い回しが目立つけど?それは本当か?と著者が加人なので加とか米を中心としたデータが出てくる事多しなんですけど、殺人率のところで各国の話が出ているよな?で、ここで問題になるのが総数と比率…2000年のデータによるとリトアニアでは年間370件起きていると、米なら15980件、日本なら1391件、この中でリトアニアが一番安全なのか?と言うと人口比で見た場合(10万人あたりの発生率)はリトアニアが10.22、米が5.53、日が1.10で実はリトアニアの方が米より殺人事件遭遇率が高くなるとゆー寸法…こーゆー比較を見るといろいろ見えてくる事もあって実はロンドンの方がアムステルダム(蘭)より比率は低い…まぁこの辺りは准教授なんかは今更な話かもしれないけど(笑)ちなみに米の殺人発生率は年々下がってきているそーで、これも回帰分析を見れは一目瞭然なんだとか…

 しかも、この殺人者は被害者の顔見知りでないのは加の統計によると15.5%、で更にその中の18%が配偶者によるものって…うーん、犯人は貴方(貴女)ですってか…意外な感じだけど、これ米だと8.7%となって低いんだよね…逆に豪だと20.3%と増える…人口比なのか?人口密度比なんだろか?うーんんん?

 本書的に凄い例としてはあの同時多発テロでなくなった人は米の年間死亡者数の0.13%で、これは米の三週間分の交通死亡者数と変わらないとか…悲劇を軽視すべきではないとことわってはいるけれど「恐ろしい同時多発テロでさえ西側諸国で不慮の死を遂げる確率を大きく変えることがないということもわかる」そな…まずは健康に気を使えとゆー事らしい…しかも殺されるなら見知らぬ他人より家族を疑えって…統計データ容赦ない…

 その他にも医療データの話とか世論調査やら面白い話が満載ですので、詳細は本書をドゾ~最後にアリス的に付け加えるとしたら、バタフライ効果でカオス理論が出てるとこかなぁ?いやはや、サイコロも飛び、蝶も飛ぶんですって、どーよ(笑)

 目次参照  目次 理系

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