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2012年3月12日 (月)

人間ではなく、言葉が持っている…

日本人を元気にするホンモノの日本語  金田一秀穂 大岡信  KKベストセラーズ

 サブタイトルが言葉の力を取り戻すなんですが、うーんタイトルに釣られて読んでしまったのですが、復興には何より元気が必要じゃないかと(笑)ただ、己の分からすると作家の方や国文学者の方の対談って一番苦手な部類だったと、読み終わって気付く始末…日本人なのに、日本語が苦手とゆーのを如実に知らしめて下さるからなぁ…雰囲気におされるのか?体質なのか?言っている事に一々躓いて先に進めないんですよ…日本語にカルチャーショックってそれはもー日本人ではないとゆー事か…

 そんな一読者の反省道とは関係なく、金田一先生は恩師との対談に嬉々としていらっさいます。全体的に大岡先生を囲む会みたいな雰囲気だよなぁ…どの位かとゆーと「私はテレビに出ることをときどきしていますが、実をいいますと、あまりいいことはないなと思っています。妙に名前ばかりが出て、「金田一さん、金田一さん」みたいな感じで言われて、どうも嬉しくないなと思っていたのですが、でも、こういうところで紹介していただけるのは、テレビに出たお陰だよなと思って、「ああ、テレビに出てよかった」と、初めて思いました」そな(笑)

 まぁ、色々両者の自論が出てくる感じかなぁ?例えば読み聞かせについて「そういう善意にみちたような、人に教えることを賛美するようなことを聞くと、途端に「嘘をつけ!」と思います」(@大岡)とか、本は密かに読むものだそーですよ、おぞーさん(誰?)日本語ブームについても「ブームなどと言われると、その言われている当のものは、だいたい全部ダメですよね」(@大岡)とか、自省というか場の空気について「日本人が互いにしゃべることができなくなっているのではないかという気がします。ちゃんとしたおしゃべりができない」(@大岡)、今時の若者言葉についても「(実業界の人たちは)「最近の若者の言葉はわからない。連中はめちゃくちゃな若者言葉使う」と言うわけです。しかし、彼らおじさんたちの言葉も、やはり特殊な言語ですよね。「実業家言語」というか、「会社言語」みたいな、やはり得体が知れない。僕らから見るとやたら違う仲間言葉をしゃべっている。そして、自分たちの仲間言葉をしゃべらない若者どもはけしからんと言っているのだと思いますけど、彼らは自分たちの日本語が一番正しい日本語だと思っているわけです」(@金田一)身内で纏まっているとゆーか、アウェイ感のない人多しか(笑)

 アリス的に国語というか、言葉は切っても切り離せないものだからなぁ…言葉とは何か?の延長で「やはり自分が本当に一番好きなものを見つける人が非常に少ないという気がしますね。好きなものを見つけるということが、とても難しい時代というのは、非常に貧困な時代だと思いますね」(@大岡)とあって、これだけはアリス胸を張って答えられるんじゃなかろーか?アリスには好きがたくさんある人に見えるんだけど?そしてミステリーは別格で(笑)

 さて、対談者の年齢差もあるんでしょーけど、今時の年寄りについても「もう七十代の連中がのさばっているというのはよくないですね」「くだらない知識を持ち過ぎていますね、みんな」「だから、年とった連中は黙っていればいいと思いますね」(@大岡)…どの世代でも共通だろーけど自世代の自浄を口に出来る人(実行できる人)はいないよな(笑)

 で、最近の日本人はというと「みんな言いたがりで、あまり人の言うことは聞かない」(@金田一)とか、「「感動した」というようなことを、どこかの首相が言っていたけれども、あまり安直に感動されても困るわけです」(@大岡)とか、「いまは、ほんとにみんな言葉にしてしまいますよね。言葉にしたら、わかったつもりになっている」(@金田一)とか、「沈黙というか、言葉を交わさないでいるということに対して非常に恐怖を抱く。沈黙をコミュニケーションと思っていない」(@金田一)とか、インターネットやブログやチャット等についても「結局、食べたもののことと、見たテレビのこと、行った旅行のこと、そのあたりで終わるんですね。(中略)つまらないことしか…」(@金田一)昇華されていないとゆー事かなぁ、金田一先生手厳しい(笑)

 現代の若者には「いいえ」がないとか、「イロニーの感覚などはほとんどない」(@大岡)ので「声の大きな人が勝つんですよね」(@金田一)ぼーいずびーあんびしゃすってか(笑)「指導された、注意されたではなくて、文句を言われたと言うわけです」(@金田一)我が身は振り返らないものってか(笑)

 世界の中の日本(日本語)についても「いま世界の人が学んだらいいなと思う「日本」ですね。彼らはすぐに「就職のため」だと言うわけですよ。日本の企業に勤められれば給料が上がるとか、そういう実利的なことだけを言うわけです」(@金田一)お薦めは東○電力とか日○航空ですか(笑)

 日本といえば、天才を生まない土壌ではないかとお二人は話されていまして、「天才というものは「心の異形」というものを持ってしまう」「今、日本は、だんだんとみんなが、異形をどんどん落とそうとしている。ますます天才を生まない風土になってきている」「文豪というのがいませんよね」(@金田一)それを社会が許容しないってか…

 他にも豆知識いっぱいで、例えば日本の連歌、連句なんかも知れば世界的評価は高いみたいで、これ日本の発明だったんですか?とか(笑)本書で一番おじさん臭いとこというと和泉式部には二人とも好意を抱いているみたいですが、「まあ、紫式部のような人は、そばに寄りたくもない感じですよね」(@大岡)「清少納言も僕はいやだなあ」(@金田一)「絶えず量られている感じがするね」(@大岡)「うん、いじわるそうですね、あの人は。感じ悪そうな…バリバリにできる女という感じがしますね」(@金田一)とな…おべんきょ出来る女の子より色っぽい女の子がいいって、教師がそれ言っちゃーおしまいのよな(笑)セ○ハラ発言乙です(笑)

 まぁ、良くも悪くも日本な感じでそれでも言葉について「言葉には、力というものが絶対に必要です。(中略)その人だけのものが力なわけです」(@大岡)であり、つまるところ「すべてのことが言えるし、でも、すべてのことが言えないということですよね」(@金田一)…何か三婆の台詞のよーな気がするのは気のせい(笑)

 目次参照  目次 文系

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