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2012年3月27日 (火)

川は、見ていた(笑)

世界の川を旅する  野田知佑 写真・藤門弘  世界文化社

 どーゆー本かというとカヌーでの川下りになるんでしょーか?判型がB5でハードカバーという事で、ちょっと見写真集のよーですが、実際写真いぱーいの世界が展開していて、これまた一葉一葉が絵葉書のよーに美しい~カメラマンの方は現地で撮る時に「絵ハガキのようで写真を撮るのが恥ずかしいな」なんてコメントしたりしているんですが、風景の雄大さとかはこれはもー見て見てだよねぇ(笑)世界って凄いや(笑)

 それに著者のエッセイが掲載されています。川とひとくくりにしてますが、いずこの国も皆それぞれに顔が違うというか、川も違い、人も違い、自然も違うと…よく考えてみると日本のおじさんが川を下りながら、ビール飲んで、魚釣っているだけの気がしないでもないんですが(笑)でも、それでもドラマはある訳なんですよねぇ(笑)

 さて、本書、豆知識も満載で例えばカナダのホワイトホースはドイツ人に占拠されている模様(笑)ドイツ人が経営するレンタルカヌー屋さんやリバーガイド、ドイツ語のガイドブックにあのシュピーゲルまで販売されているとか…よーは独語だけで生活できる現状か?独人からするとヨーロッパにもー荒々しい自然は残っていないとゆー事で、皆さまやってくるとか…勿論猟なんかもしちゃう訳で小動物なら40ドル位のライセンス料を払えばできるそーだけど、何とムースになるとそれが12000ドルというから日本円にすると100万円?更にグリズリーだと15000ドルだとか…そこまで払って狩猟したいのか?独人…

 アリス的に川というと、道頓堀とかになるんでしょーか?確か、大阪は水の都だったみたいな表記がどっかにあった気がするんだけど?どこだったかなぁ?ただ、カヌーは一人のりが基本みたいなので、こーゆー孤独系スポーツは准教授の方が向いてそーか?体力もありそーだし(笑)大自然系の真っただ中で世界でオレ一人みたいな状況は准教授には似合いすぎてアレかもなぁ(笑)逆に先進国の川下りはどっちかというと、人また人なんでアリス向きかもしれないけど(笑)

 本書は本当に世界各地に赴いているので各国事情が垣間見えるのもいとおかしの世界か?例えば、世界で女性が一人でヒッチハイクできるのはNZだけとか、ヨーロッパではキャンプ地以外でのキャンプは禁止されているとか、だから川下りして夕方になったら陸に上がって舟を折りたたんでホテルまで移動すると…フィジーでは川を通る村のチーフ達に許可をもらうとか…ちなみに今斐の若者的にはラグビーよりサッカーらしい(笑)タイではタイの人に「一人で旅に出るのは殺されに行くようなものた。二人旅なら生還の確率はぐっと高くなる。三人ならまず安心」と言われたり、ほほえみの国秦も結構危ないのか…

 しかも、秦というと自然がたくさんなイメージがあったけど、山には木がないとか…「秦は盗伐の盛んな所で、勝手に山で木を切って持って帰る人があとを絶たない」って…ご飯に蟻がたかっても殺さない仏教徒の国だと思っていたけど、でも本書によるとコロオギもセミもカナブンもオケラも食糧だそーで…時候の挨拶でオケラのおいしい季節になりましたと始められるのは日本人的にはびっくりだよね(笑)

 食べ物系でいくとキャサリン(豪)にはフィッシュ&チップスのお店があるとか、人口3000人の街でやってけるって身近とみていいんでしょか?昔はウランバートル(蒙)の道路脇には故障した車の残骸がズラっと並んでいたそな…世界の門戸はロシアにしか開いてなかったので輸入品は皆露製という事になり「その品質が悪く、部品もないので、車はいったん故障すると、その場に捨てるしかなかったのだ」って、どんだけぇー…

 それにしても世界的に閉ざされた狭い社会にいると挨拶の風習がないのが普通らしいとは知らなんだ…出会う人が全員顔見知りだからする必要がないという事で、勿論にっこり笑みをかわすなんてないとか…

 えーとアイスランド、アイスランド語ってあったんですねぇ…てっきりデンマーク語かノルウェー語だと思ってました…誠にすびません…で、その氷語の保護の為に外来語は一切禁止している国策とは…ちなみに氷にはくじらの肉のステーキを出すレストランもあるそーですが、パフィンの燻製なんかもあるそーで、氷のアイドル的鳥じゃなかったっけ?いえ、確かおいしいから雉を国鳥にした日本人が言う事ではないと思いますが…

 イタリアでも南米でもラテン民族は服装や身なりにとても気を使うそな、その心は「「人は見かけによる」「人間は見た目がすべてである」というのがラテン民族の人生観だ」って…その南米コロンビアに行った青年海外協力隊員は「一年で17回泥棒に入られ、この間、電話した時は、サソリに刺されたといって寝込んでいた」って…パタゴニア(爾)にはマウンテンライオン(ピューマ)がいるとか、だから羊がなかなか飼えないとか…

 もー現地の情報というか、現地の人みんな濃い(笑)そして、たかが川なんですけど、住んでいる人は原住民の方々もいらっさって、世界ではまだまだ民族問題は尽きないんだなぁと…カナダの部族のチーフは「まだまだ戦わねばならない問題がたくさんある。黙っていては何も変わらない。日本にも少数民族のアイヌ民族がいると聞いている。彼らは戦っているのかね?マイノリティーはおとなしくしていたら消滅してしまう」とおっさっていらっしゃいます…

 豪で白人男性がアポリジニの女性と結婚すると、本人いわく「馬鹿な奴だという人もいるが、そんなのは気にしない」と答えていたり…エコツアーのガイドに「時々彼女に一緒に来てもらうんだが、ブッシュの中に入って歩くツアーの時など、お客は彼女に驚くよ。どんな砂漠の中でも水をみつけるし、周囲の食べられる木の根や草をよく知っている。水溜りがあれば必ず魚を獲る。ぼくは彼女の一族と一緒に住んでいるが、彼らは驚くべき人たちだ。世界中を見て回ったが、あんなに心のやさしい人たちには会ったことがない。長いつき合いだが、いまだに毎日驚かされている。彼らは時計も読めないが、それが何だというんだ。彼らに比べたら、われわれ白人はすれっからしのダメな人間だ」と、いやぁー豪の現実も半端ない…

 半端ないと言えば蒙もこれ以上になく半端ねぇでして、「Lesser evil(より小さな悪)のどちらをとるか。ソ連も中国もひどい国だが、どちらかを選べといわれれば悩むに違いない。ホテルにいるぼくに古いラマの仏像を見せにきた学生が、この問いに答えて、ソ連を選んでよかったと思う。といった。あなたたちはソ連をボロクソにいうが、それでも中国よりはましではないか。内モンゴルと比べれば、そのことははっきりすると強くいった」…切実さが半端なくて、何も言えねぇー…

 翻って、世界と日本も透けて見えてきて、斐なんかでは学校訪問すれば校長先生に「学校の井戸が乾季になると枯れて水がなくなる。何とか日本大使館に話をして、この学校を助けてくれるよう頼んでくれないだろうか」とか、村の長老は「村人は週に一度町に買い物に行き、週に一度農作物を町に出荷する。そのためにはトラックが必要だ。以前、日本大使館に援助してもらったことがある。何とかおたくの力でこの問題を解決してくれないだろうか」とか…これも日本のODAなんでしょかねぇ…ちなみにそんな斐人の日常はというとインド系フィジー人と現地フィジー人に二分される模様で土地を持っているのは法で現地フィジー人となるらしい…で「時々酋長が土地代の値上げを要求してくるよ。われわれが払ったお金で彼らは宴会をして、その日のうちに使ってしまう」とな…貨幣経済の道はかくも厳しいってか(笑)

 厳しいと言えば農業問題でNZも国策を180度転換していらっさるのですねぇ…「それまでこの国では主幹産業の農業を保護するために莫大な補助金を出していた。行革前までの農家の収入の4割は補助金だった。それを全廃した時、政府は農家の一割がやめるものと覚悟したが、実際にやめたのは1%にすぎず、残った農家は以前より活気づいた。様々な規制がなくなったことで、自由に自分の判断や努力で農業ができるようになった。補助金づけで、それに伴う制約の多い不自由な農業より、補助金なしの自由な農業の方がいい結果が出たというのは、多くの教訓を含んでいる」そな…ちなみに現地の農家の方は世界の農業事情に詳しく、数字をソラであげられる程らしい…自分ちの畑の中の世界というより、もー農業はグローバルワイド化していると見てよろしーんでしょか?

 そーゆーNZの川もダム問題が派生してきていた模様ですが、「このランギティキ川にも以前、政府がダムを作ろうとしたことがあったが、地元の人が美しい川を壊すなと反対してダム計画を中止にさせた。特に厳しい反対運動もなく、政府は反対する住民の民意を謙虚に受けとめたのである。国民の大半が反対した長良川河口堰を強引に作ってしまった日本政府と比較すると興味深い。そのことをニュージーランドの人に話すと「日本はまだ民主主義の国ではないね」といわれたが、たぶんその通りだろう」と、しみじみしたところで、本書の後書きのところも引用させてくらはい…

 川がどんどん改悪されてい話で「四万十川はそういった貴重な川の一つだが、数年前に川を見下ろす山の峰に森林開発公団(旧農水省の天下り公団)があの悪名高い大規模林道を作った。さらに四万十川の一番きれいな支流の黒尊川流域の山を皆伐した。その時は当の従業員たちが、この山の木を切れば黒尊川がダメになるからやめてくれ、泣いて頼んだが、伐採を強行し、そのあと営林署を閉鎖して幹部たちは東京に逃げ、従業員は解雇された」とな…で結果どーなったかとゆーと「四万十川流域の人たちの自慢は、この川は少々雨が降っても濁らない、台風の大雨が来ても二、三日で川はきれいになる、というものだった。しかし、現在ではちょっとした雨で四万十川は泥濁りする。黒尊川でもそれまでなかったような大水が出るようになり、過去に一度も浸かったことのない家が浸水するようになった」いやはや、全く、本当に必要なんですかぁーってここで使う科白じゃね(笑)

 何とゆーかさりげなく(?)至言の嵐ですので、というより、日常に自然に接している人は自然の変化(というより環境破壊?)にいち早く気付いている人たちだよなぁと…でまぁ著者の日常エピを最後に一つ「わずか10年前までは、海でカヌーをやっていると海上保安庁の役人が来て、しつこく意地悪をしたものだ」この国に真のナチュラル思考なんて、どこにあるんだぁーって、霞が関で叫んでみるとか(笑)

 本書に掲載されている川は、
ユーコン川(加)、ランギティキ川(NZ)、シャノン川(愛)、ナブア川(斐)、ピン川(秦)、キャサリン川(豪)、エグ川(蒙)、ジョン川(米)、バトナ氷河(氷)、アディシェ川(伊)、サラピキ川(哥)、セラノ川(爾)

 目次参照  目次 国外

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