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2012年4月 7日 (土)

歴史を知らないものは明日をも知らない…

乱世の群雄 尾崎秀樹歴史対談集  尾崎秀樹  黙出版

 何の本かというと、タイトル通りかなぁ?お題は歴史上の人物で、語ると(笑)まな板に遡上されるのはよくある信長、秀吉、家康等の戦国大名とか、西郷や竜馬といった幕末の志士とか、義経に始まって藤原三代とか…秀頼とか秀忠とかの影が薄いんだか?濃いんだか?もあって、真田三代もあり、宮本武蔵あり、大石内蔵助あり、沖田総司etc.ありありで日本にも結構歴史上の人物いたんだなぁと(笑)

 読後の正直な感想としては、日本のおじさんの会話だなぁでして、これは決しておっさんでもなければ、おじさまでもなく、おじさんなんですよ(笑)おじさん的男性視点から見ての歴史の登場人物ですかね?

 とまぁ、何とゆーか、歴史に興味のある方は一読してみては?ではないかなぁ?名言の嵐というか、ダダ漏れというか、「つまり歴史を切り開くリーダーというのは、ガリ勉タイプではどうにもならない。学問を活かす行動力と時代を見る鋭い感覚がその第一の特質となりますね」(@早乙女)とふと霞が関を思うとか、「功利的な欲のある人間の狡さというものを、西郷のように私利私欲のない人間には完全に分かることができないものなんだ」(@早乙女)と聞くとどっかの裁判沙汰代議士はどーなんだろとか、「都落ちしてアイヌと一緒になった連中など、最果ての流人という感じで、見下していた。そのくせ公家にはなんの実力もない。そこが面白いところですね。ないから余計に見下すのかもしれませんが」(@会田)なんかはもーいじめの本質みたいな気が(笑)

 はたまた「東南アジアが、イギリスやフランスのわずかな、装備も十分ではない兵力にいとも簡単に侵略されてしまうのは、お寺とお祈りばっかり大事にしたからですよ。ビルマなど、イギリス軍が首都マンダレーに迫り攻略の準備をやっているのに、兵備も整えず兵士も募らず、インド、タイ、チベットから坊さん集め大寺を建て、怨敵退散、平和希求の集会、祈願だけをやっていた」(@会田)そーだ京都に行こうってか…

 アリス的に歴史上の人物というと、聖徳太子に豊臣秀吉に真田幸村になるんじゃなかろーか?なんですが、秀吉については「大阪人の太閤さんぴいきは大したもんですよねぇ。いまでも大阪城を太閤さんの城って言う。今の大阪城は太閤さんの城じゃない、徳川氏が造った城だ(笑)徳川氏に対する反感が非常にあります」(@南條)だとか…そんなに大阪って秀吉贔屓だったのか?

 でもまぁスイス時計じゃないですが、真田山高校卒としてはやはり真田幸村でしょー(笑)大阪夏の陣で「家康は二度までも自害を覚悟したというから、よほど猛烈果敢な突撃だったんでしょうね」(@早乙女)に「家康をそこまで危地に陥れたのは、三方ヶ原の武田信玄ぐらいしかいないわけです」(@尾崎)だそで、幸村、熱血中年だったのか?

 でもって真田幸村は男でござるとゆーとこで「冬の陣のあとで、大阪城を出れば信濃一国を与える、という家康からの誘いがあるけれども、幸村は蹴ってますね」(@尾崎)なんだとか…さすが日ノ本一の心意気なのか?

 尤も昌幸の遺言では「「信之は誠実を貫く男だ。人の上に立てる器量がある。それに比べるとおまえは自分勝手なところがあり、孤立しがちだ。そこのところを注意しろ」と言ってします」(@尾崎)だそで、父親は長男贔屓だったのか?

 何となく時代小説というか、歴史小説って昔から連綿と続いているのかと思っていたら、「勝者が歴史をつくるから、彼らは同時にタブーもつくる。自分たちの保身のために。明治以降、七、八十年の間は、その意味で歴史小説が開化できなかった」(@早乙女)とか、「日本の場合、江戸時代もそうでしたね。将軍家はもちろん、大名・旗本なども文芸の対象にすることは禁じられていた」(@尾崎)って…言論の自由はどこぉー(笑)

 さて、そんな歴史人達ですが、つまるところ人望に行きつく話みたいです(笑)合理主義ではなくて(笑)例えば信長は「ずうっと親父の代から番頭さんで来てくれた人を、「働きが悪い」ってバァーンとクビにするっていうのは、待望しているいまの企業家があまり真似してもらいたくないので、一言…(笑)」(@遠藤)で「明智光秀だけじゃなく、松永久永とか荒木村重とかね。要するに、みんなに対して、社長としての信頼感がどこか欠けているんだね、信長という人は」(@遠藤)そうだ、本能寺に行こうってか(笑)

 これは赤穂の家老、大野九郎兵衛とかにもつながる話なのか?「経済官僚としての手腕は大したものです。製塩の技術革新を進め、販路を開拓したり、堤防を築いたり。しかし、太平の時代にはもってこいの能吏であっても、合理的すぎた面もあったのか、大石に皆がついていってます」(@尾崎)出来る男より、人を分かる男なんですよ、奥さん(誰?/笑)

 でもって、「行政改革なんか進まないはずですよ。大久保だって西郷と同じ下級武士の貧しい家に生まれたのだけれども、成功して、権力を握ってしまえば、庶民の苦労なんか忘れてしまう。これは大久保だけでなく、伊藤博文や木戸孝允などの長州の連中も同じ。天下を取ったらろくに国元なんかに帰っていない。皆東京に来てしまい、巨大な大名屋敷を自分の屋敷にしちゃって、大勢の召使いを置いて、二頭立ての馬車で役所を行き来するだけ。後は新橋とか柳橋の"二橋の色香"でもって楽しむわけでしょう。長州なんかに帰らないから、国元はどんどん廃れていった」(@早乙女)、まさにメリーゴーランドな政権交代ってか(笑)正義なんてどーでもいーんです、権力が欲しいだけなんですって、とっても正直者なんですって、どーよ(笑)

 最後に本書で一番のお気に入りは「どこだったかなあ、五十里湖から会津へ入る途中の、ある旅館で義経腰掛け松というのを見たことがありますが、旅館のおやじさんは「百年ぐらいの松ですけど、もう少したつとわからなくなります」(笑)と言うんですね。まいっちゃった」(@尾崎)まさに伝説中の伝説ではないかと(笑)お後が宜しいよーで…

 対談者は、会田健次、遠藤周作、早乙女貢、里中満智子、白石一郎、津本陽、童門冬二、南條範夫、山崎正和

 目次参照  目次 文系

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