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2012年5月18日 (金)

しんばいないからね?

戦国武将人間関係学  大和勇三  PHP

 サブタイトルが、いまを生きぬく勇気と知恵でしてどーゆー本かというと信長、秀吉、家康から知る日本人の組織の生き方かなぁ?まぁ主に家康を中心にしての話ですけど…著者的には家康贔屓のよーな気がする…結局、この中で一番の勝ち組は家康だと…で、その例に倣ってという事らしい…かなり古い本なのですが日本人的にはシンパシーのある偉人達に、重ねているのは今のサラリーマンの生き方なので、殿方的には受けるのかなぁとも…これも一つのハウツー本なんだろか?うーん?

 著者によると日本で一番人材を輩出した時代が戦国時代となるそーな…まっとにかく個が生きた時代だからなぁと(笑)で、信長が天才とするならば、秀吉と家康は英才だったとゆー話になるそな…無から有を創り出した人は信長に一任すると、天才ですから…ただ、信長の最大の弱点はその人間性だったと…天才ゆえの孤高ですかねぇ一人でできるもんというより己一人でやった方が早いんじゃというとこでしょか?後は己の手足となって動く精巧な駒さえあればいいってか(笑)元祖上から目線乙な人だったと…

 でそれが結局上司不信の芽を生み、本能寺の変に続く訳で、実は明智光秀だけでなく浅井長政や荒木村重にも裏切れていた過去を持つ信長だったりして…部下であっても人であり、人の人格を踏みにじれば恨みを買うのは必定といったとこで、その点自分以下の才の人など眼中になかった信長の不幸だと…

 この点、秀吉は人間大好きタイプというか、上から目線というより同じ釜の飯タイプだったと見えて生涯、大きな謀反をうけていないそな…一番の恒例が竹中半兵衛のエピかと…初めは織田家に士官を薦められていたのに「信長の幕下につくのは肩がこる」と拒否して結局秀吉の下へつくと…天才軍略家は見えていたという事でしょか?

 アリス的には営業時代には必読本か(笑)歴史読本に見えて、会社人の立ち振る舞い指南な感じだしなぁ(笑)家康的に、あるいは家康の家臣的に生きられたら安泰って事かしら?的な(笑)他はというとスイス時計の真田山高校で真田なんですけど、かの秀忠の関ヶ原遅刻事件の真相は、実は最初から画策されていたものだった、と…家康と榊原康政の間で事前に打ち合わせ済みでわざと遅れてくるよーにしたんだという説です…「ちっぽけな信州上田城を何故攻めおとせなかったのか変だね」と本多忠勝が言った件があるんですが、忠勝の実の娘の嫁ぎ先が真田信幸だったりすると…この辺の会話、どだろ?うわー狸がいっぱいだぁってか(笑)

 さて、最終的に勝ち組となった家康ですけど、信長の天才というカリスマ、秀吉の快活さに比べると家康というと一にくるのはケチってとこですか(笑)戦国の世はドライですから褒賞がモノをいう世界でもあった訳ですけど、徳川の給料は安かった…ホントにホントに低かった…でも士気は高かった…それは何故か?

 結局、それは不平等を感じさせなかったとこかなぁと読み取りましたが、どだろ?部下も貧乏だけどトップも貧乏だと(笑)「家康は、江戸城の玄関に穴のあいた古船板を敷き、城内には金の金具などはいっさい使用させなかった。重臣の屋敷にも、板塀をめぐらすことを禁じ、素朴な芝垣で満足させた。家康の外出の行列は、田舎大名の家老並みの貧弱さで平気であった」よーするに贅沢は敵だと…更に「家臣が白米を食べていたら、自分は七分づきか麦めしを食う。家臣が五時に起きるなら、自分は四時に起きる」と「家来衆より人一倍きびしい苦労を堪えていくこと」だと…「大将としてのきびしい人間修養が第一」かくして「エラクなればなるほど、苦労すべきものというのが、社是である」となるな…

 なので、家康さん家ではポストが上がっても給料上がりません(笑)しかも上にいけばいくほどレジャーもあきまへん…修養と鍛錬あるべしです(笑)人の手本となれ精神です(笑)まぁ、戦国乱世の時みたいに土地ぶんどってきて分け前をドーンと渡せる時代は過ぎて、取りあえず内向きの範囲で分割するとなれぱ、まさにゼロサムゲーム、パイの奪い合いだもんなぁ…下手すると給料は一生上がりませんの世界だし…ただし、家康の偉いところはお金増えないからといってリストラはしないとこですかね…そして、終身雇用だけでなく、その子孫の雇用も同じく補償したとこでしょーか?役員も等しく貧しさを分け会うと…清貧なんだろなぁ(笑)

 で、お金で買えない価値があるとゆー事で、ポストを用意するんだけど、こちらも譜代であることや管理能力のある事はともかく、もう一つの条件が「十万石以下の大名であること」…国の重臣は金持ちじゃないけんの世界だったと…また国の功労者にはひょーしょーじょーじゃないけどちゃんと名誉を公けにしているんですよ…

 しかも、出来る人だけでなく出来ない人というと語弊があるけど、一昔前で言う窓際族も愛の手をと…徳川に「くずはいない」と…一生懸命尽くす人は皆良き家臣である、いらない人など一人もいないんだよ、とここでもリストラ政策はとらないんですよ、どこまでも人の恨みを買わない政策をとっていく訳ですね…で、武士階級がこれだけ質素なら、税金払う人達にも多少の面目は立ったという事らしーです、さすが家康深慮遠謀、用意周到(笑)

 その他、歴史の実例がたくさん出ていますので詳細は本書をどぞ。半兵衛や官兵衛みたいな出来過ぎる部下を持つという事はとか、秀吉の隠居もどきというか、会長職になってみたら回りの反応はとか?エピ的に今に通じる話がいぱーいなんですけど、本書的におじさんだなぁと納得させられたというか、昭和の香りがのとこというと…

 「家康のただ一つの失敗は「セックスケチ」だったということである。自分ではその方面にかなり発展しているにもかかわらず、家臣のセックス行為にはひどく厳格であった。たとえば奥女中に文を付けた下級武士を追放し、しかもその監督者であった松平若狭介を追放している。これは家中から非難をうけた人事だったし、家康の欠点を見る。しかし、それ他の理不尽な理由で家康は家臣を切ったことはなかった」とな(笑)不倫とか社内恋愛とかよりも今ならセクハラってのもあるよな?

 ここでのラブレターが今と同じく軽い意味ならともかく、奥女中のおぞーさんに断る自由があったのか?とか、これまた戦前の女子校じゃないけどラブレター貰った女性側がふしだらな女だって事で放校処分になったりしてたので気にいらない女学生にわざとラブレター出したなんて話もあるし、立ち位置によるよーな?まぁ本書ホントに初版発行が昔々その昔なので、全体的に殿方仕様なのがなんともなぁ(笑)

 目次参照  目次 文系

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