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2012年5月19日 (土)

名将といえるのは一度大敗北を喫した者を言う…

戦国時代は裏から読むとおもしろい!  小和田哲男  青春出版社

 サブタイトルが「敗者」から見たもうひとつの戦国合戦史で、更にコピーが今川義元から見た桶狭間の戦い、戦国時代の歴史から抹殺された二つの幕府…歴史の読み方がガラリと変わる大人のための「戦国史」教室!でして、まぁこれだけで本書の基本コンセプトは分かるというノリかなぁ?もう少し補足すると序文で「歴史は、どうしても勝者が書く勝者の歴史になりがちである。政権を取った側が、自分たちの正当性を強調し、それを歴史として書き残すからである。そして、それが「正史」とされ、今日、私たちが歴史を学ぶ場合の基本史料となっており、当然のことながら、情報量も圧倒的に勝者の側に関するものの方が多い」とな…で「敗者の側に関する史料が勝者によって抹殺されていたりしているため、研究は遅れているのが実情である」となな(笑)でまぁ裏から見たら新しい視点に立てるかも?という話しかな?

 さて、戦国時代とは何か?と言えば著者的には、下剋上、弱肉強食、合従連衡の三つに絞られる模様…この辺りをグルグル回っていたのが戦国武将という事になるのかなぁ?武士道も戦国と江戸では違うみたいだし(笑)戦国時代はトップも部下を切り捨てたけど、部下もトップを見限っていたり流動性が激しい時代のよーです…リストラされるのは下っ端だけじゃないよってか(笑)で、当時戦国大名がどれたけいたか?というと100-300家、研究者によって件数異なる模様…だいたい150家位と見るのが無難か?それらがおしあいへしあいしていた戦国時代…傍から見る分にはヘェーで済みそーだけど、ご本人達にしてみれば究極の生き残りというか、デスゲームですからねぇ…空気感はさぞかしすざまじかっただろーと…

 アリス的に戦国時代…まぁ室町幕府の所在地が多分英都大のすぐ側というか、ソコだったはずで、そーゆー意味では縁があると言っていいのか?最も、実は室町幕府、正史から抹殺された堺幕府と鞆幕府があったそーで、この辺りの室町末期の混乱ぶりはやはり並じゃないよねぇ(笑)

 さて、本書はさまざまなIFが出てきて有名どころでは山本勘助実在論発覚とか?学会的には架空の人物じゃね?が古文書出てきたらいきなり居た事になっていたりして(笑)とかあるんですけど、合戦的なとこがやはり分かり易いかと?厳島の戦いの陶晴賢とか、桶狭間の戦いの今川義元とか、姉川の戦いの浅井・朝倉とか、石山合戦の顕如とか、三方ヶ原の戦いの家康とか、長篠・設楽原の戦いの武田勝頼とか、三木城の戦いの別所長治とか、鳥取城の戦いの吉川経家とか、備中高松城の戦いの毛利輝元・清水宗治とか、山崎の戦いの明智光秀とか、賤ヶ谷の戦いの柴田勝家とか、小田原合戦の北条氏政・氏家とか、関ヶ原の戦いの石田三成とか、大阪の陣の秀頼と淀君とか…どれも有名すぎて日本人なら知らない人がいない戦史ばかりなんですけど、言われてみれば負けた側の話はあまり聞かない…世の中何事にも裏事情はあるって事ですか(笑)

 上記でも結構例が出てきているのが分かるよーに、本書の残念なとこは紙幅の関係からか駆け足気味のとこかなぁ?色々面白いエピあるけど、皆短めなんだ(笑)個人なんかにも言及しているとこもあるんだけど、詳細は本書をドゾ。一例としては大伴宗麟のとこなんか?どでしょ?「宗麟には悪い癖があった。家臣の妻に美貌な者がいれば、それを取り上げ、側室にしてしまうというものである。それで泣かされた家臣がどれくらいいたかわからない。しかし、たいていは泣き寝入りであった」とな…色に弱いって秀吉のイメージだったけど?後は悪逆非道って松永久秀の専売特許じゃなかったのか(笑)

 最後にアリス的なとこでいくとやはり真田幸村にいくので、それに関係したとこでは上田攻めのとこですかねぇ?秀忠は何故遅れた?ボーヤだからさではなくて、実際には関ヶ原に遅刻しても家康にあまり怒られなかった模様…どーも秀忠軍には期待していなかったフシが(笑)もう一つは、大阪の陣のとこのエピ、冬の陣の中で「負け戦続きの中で、唯一、敵に打撃を与えた戦いだからである。この真田丸というのは、大阪城の総構のさらに外側に出っ張るように築かれた出丸で、そこを攻めた東軍の前田利常隊・松平忠直隊に大打撃を与えたものである」とな…やはり、ここは真田おそるべしなのか(笑)

 目次参照  目次 文系

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