« ここはパリの細道じゃ(笑) | トップページ | カキ食えば? »

2012年5月31日 (木)

マルサスとお友達?

土の文明史  デイビッド・モントゴメリー  築地書館

 サブタイトルが、ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話なんですが…結局、人はパンのみに生きるに非ず、だけどパンないと死んじゃうけどねの世界か?当たり前なんですけど、人は食べ物をとらないと生きていけないけど、その作物をとるには土壌が必要とゆー話…狩猟生活せんかいとなっても、その動物たちが植物をとって生きているのならば、その餌たる植物が繁茂する土壌が必要とゆー…前に世界中の種子を集めて保管している話を読んだよーな気がするんだけど、種子だけあってもそれを蒔く土地がない事にはやはり話にならないよな…突き詰めれば、人は生き延びる事が出来るのか?に尽きるとか(笑)

 で、どゆ事とゆーと、土地(土壌)と農業、そして人口に行きついていくよーな?人類が農業を営むよーになってから、人はある程度安定した生活(食糧?)をおくれるよーになってきたんだけど、作付面積の収穫量と人口比が崩れたら国は亡びるしかなったとゆー話か?「土壌を保全することに成功した社会はほとんどない。地理的、歴史的状況の違いを割り引けば、ゆっくりと着実に人口が増え、続いて比較的急速に社会が衰退するというパターンを多くの文明はたどっている」とな…ここでもう一つ問題なのは、土壌は常に改善してやらないと収穫量がドンドン落ちてゆくとゆー事で、連作は駄目よが殆どの世界か?更に、耕作地を増やそうと山に入り、谷に入り木を切るだぁーとなれば、土砂崩れが当たり前で土壌は押し流されていくばかりなり…そして草木も生えない土地が残ると…

 まず、全然知らなかったのですが、土地(土壌)というか、農地に向いている土地、もしくは養分の富んだ土壌って地面のまさに薄皮のよーにあるだけなんですねぇ…だから、水に流されたり、風に飛ばされたらお終いなんですよ…日々で変化がないよーに見えて十年、百年の単位で見たら取り返しがつかないとゆー…だから傾斜地の農耕地なんて、谷へのプレリュードってか…段々畑ってある意味ジャスティスだったんですねぇ…

 アリス的に土壌学はあんまり関係なさそーだけど、でもアリス食い意地はってそーだから関係あるか(笑)ただ、この帝国滅亡史の一端を握っているであろー本書の話は興味もってそーかなぁ?ある意味究極の欲望史だし、そして欲望の行きつく先はミステリーなら動機と重なるってか?

 マルサスだと何か身も蓋もないので、せめてリカードでいくと「人口は食糧生産と平衡するまで増加し、利用できる土地の面積とその時代の技術が規定する水準に落ち着く」となるそな…今も人口増えてる地球って余力があるのか(笑)確か70億人突破したよな?まぁ人口問題に着目したのはこの時代のヨーロッパの農民をみればさもあらんかも?19世紀初頭ヨーロッパ人は一日一人2000カロリー以下で生きていたそーで、この数値は現代のインドと同じ、ラテンアメリカや北アフリカより低い数値だとか…「ヨーロッパの農民は、週三日働くだけのカラハリ砂漠のブッシュマンよりも食べられなかったのだ」と…結局、大航海時代と植民地からの食糧の輸入と移民の道ですか…

 そしてアメリカはタバコをせっせっと作っていたと…商品作物で高く売れるものをつくればいいじゃない…土地はたくさんあるし、小作人も奴隷もいるやんけと…出来高給料制では「土地肥沃度を維持して地主の投資を守るよりも、各年の収穫を最大にするほうに関心がある」のは当然の成り行きか…収穫が減ったら肥沃な土地に引っ越せばいいだけだし、と…そしてゴーウエストとなる訳か…背後に疲弊した土地を残して…緑の革命やら、バイオテクノロジーやらはともかく、更にアメリカだなぁとゆーとこは、「ランドオレイクス社(そう、あのバターメーカーの)の肥料部門セネックスが、有毒廃棄物を自分の町(ワシントン州クインシー)に運び、鉄道の駅の近くにある大きなコンクリートの池で他の化学物質と混ぜ合わせ、出来上がったものを安い低級な肥料として売っていたのだ」とか…「オレゴンにあるアルコア社の子会社は、1984年から1992年の間に、20万トンを超える製錬所の廃棄物を肥料にリサイクルしていた。アルコアは廃棄物から製造した製品を、冬は道路の凍結防止剤として、夏は肥料として売り、年に200万ドルを浮かせていた」って、世の中儲かったらえーやんけぇーとゆー事か?詳細は本書を見よですが、そんなアメリカでも著者はさすが米人だよなぁと「泥を黄金のように扱うことに政治的支持を集め、維持するのは難しいが、アメリカの農家は土壌保全において急速に世界をリードする立場になりつつある」と言えちゃうところが素晴らしス…

 その他イースター島とか、アイスランド島とかいろんなとこの例が出ているんですが、世界的に見てこれまた凄いのは、やはり中国さまみたいで「ある驚くべき習慣にジャンは気づいた。それは収穫が安定しており豊富な紹興で広く行われているものであった。住民は消化できる量の二倍以上の米を日常的に食べ、一日に「二人前」を三度も詰め込んでいたことをジャンは報告している。だからこの地方の人間の排泄物は優秀な肥料になり、しかもそれが大量にあった。豊作のときでも、住民は作物を外部のバイヤーに売ろうとしなかった。代わりに老練な農民たちは瀟洒な公衆便所を作って維持した。これが米の回収施設の役割を果たしたのだ。彼らは日常的に余剰作物を食べ、未消化の食べ過ぎた米を土壌に戻すことで、自然資本のストックに再投資していたのである」とな…うーん、とゆー事はコンビニのお弁当廃棄サイクルで肥料って、そんなバカなと思っていたけど理にかなっているってか(笑)

 何とゆーか人類としては身につまされる話ばかりなりなんですけど、興味のある方は本書をドゾ。本書は著者が地面の専門家だから土地に話がいきがちですけど、これが人口の専門家の方にいったらもっとこあい話しになっているんでしょか?

 ちょっと後味がアレなのでアリス的なお話に逃げると、動物の家畜化ってだいたい紀元前1万年前から6000年前らしいんだけど、犬(狼)は2万年前からのお付き合い…で、猫はとゆーと、こちらは新顔で4000年前からだそな…所謂穀物を守るためなんですねぇ…

|

« ここはパリの細道じゃ(笑) | トップページ | カキ食えば? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

理系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マルサスとお友達?:

« ここはパリの細道じゃ(笑) | トップページ | カキ食えば? »