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2012年5月23日 (水)

白ヤギさんと黒ヤギさん?

戦国のコミュニケーション  山田邦明  吉川弘文館

 サブタイトルが、情報と通信でして、主に戦国時代のお手紙交換の話かなぁ?今と違って、電話もメールも郵便局もない時代ですから、手紙書いても自前で相手方まで届けないといけない訳だったりして、しかも時は戦国、自国内ならまだしも他所に行けば下手すれば戦時中で戦闘状態の中突っ切っていかなきゃ、だったり…また国と国の間には関所があったり、で通り抜けられるかもあったかもだけど、一番のソレはそこの通過料ですよね…昔の交通費で一番に考えなきゃいけないのが関所料って…関税問題ってこの頃からあった訳か?FTAとか、TPPとかどーすんべぇってか(笑)

 で、戦国というとどーも、信長、秀吉、家康辺りを思い浮かべるけど、これらはほぼ末期に近い訳で、1500年代全般から見ると手紙のやりとりの移り変わりが半端ねぇです(笑)とゆーのも16世紀初頭はまだ室町幕府殆ど機能していたのか?してなかったのか?でも将軍生きてたぁーっで、その権威の中枢を巡ってつばぜり合いがあった状態なんですねぇ…戦国大名も大義名分に幕府や将軍の名を使っていたと…これが段々効力が無くなると自分ちで個別対応していくしかなくなってくるけど、どーも…烏合、離散の繰り返しかで、まさに敵の敵は味方とか、昨日の友は今日の敵という状態に突入ってか?

 で、手紙のやり取りで仲間になってくれという同盟関係促進もさる事ながら、取りあえず自分は正しいというプロパカンダもどきとか、何より情報交換に余念がなかったみたいで、でも勿論、嘘というか、デマも多いやんけとなり…結局、いち早く情報は欲しいが、ガセは困るというジレンマが…風のごとくとか、そー簡単にはいかないよな(笑)

 アリス的に手紙というとスイス時計のラブレターって事になるんだろーか?でも本書はそんなロマンチックな要素はなくて、敵が裏切っただの、殺されただの、噂の方が早く届くってどーゆー事やねん状態だの、まさにニュースというか、情報…どこもお家というか、命がかかわっていることなので、たかが手紙一つに緊迫感が半端ねぇーと…

 本書に掲載されているのは、畠山卜山、長尾為景、北条氏綱、長尾顕景、白川晴綱、北条氏康、朝倉義景、上杉輝虎、佐竹義重、毛利元就、毛利隆元、北条氏政、北条氏邦、和久宗是、伊達政宗etc.のネームが出て来るのですが、何とゆーか、手紙って人となりが出ちゃうよねぇとゆーのと、やはり相手に好意があるか?ないか?で情報量が違うんだなぁと、ちょっと納得してしまったり(笑)

 更に、これを届ける使者のタイプも、家臣が届ける場合と飛脚を使う場合もあるし、自前の部下を使うにしても、ちゃんと情報将校並の家臣を使者として差し向ける場合と、とにかく早くと足だけが自慢の部下を送る場合もあって、それぞれに悩ましい結果になっているよーです。この使者の能力が、速度もさる事ながら、ちゃんと相手先に届いているのかもあるし、プラス口頭で伝えられる力量があるかも、大きな違いとなる訳で…人材も大切にねの世界だったと…

 それと上記にも書いたけど、運送費と言うか、交通費というか、関所通過税も結構お高いので、庶民にはまず出せない。結局、セレブの専売特許というノリとなり…使者が届けても数か月かかったりしているので、日常系となると一年以上たっても届かないもありだったよーで…戦国時代の情報伝達って気長じゃないとやっていけないのか(笑)

 まぁ取りあえず、興味のある方は本書をドゾ。個人的には、毛利元就が結構心配性の父親だったんだなぁと、ある種マイホームパパ?的微笑ましい手紙書いていたりして、うん家族は大切にねだよね(笑)その他、身の潔白を知らしめるためだろーけど、AさんとBさんの仲を疑ったCさんのとこに、そのAさんとBさん含め近隣の手紙(の写し)が集まって、だから私は潔白だぁーっとやっているとことか、疑心暗鬼がパネェのも何ですけど、その間を行ったり来たりしている飛脚の人の持っている手紙の量がこれまた…届けて見たら、また増えるとゆー…仕事増えて良かったね、という事で宜しいんでしょーか(笑)

 目次参照  目次 文系

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