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2012年5月21日 (月)

この世は夢幻の間…

戦国武将の死生観  篠田達明  新潮社

 タイトルが物凄く大上段なので、これはもしや難解系の哲学書か?と想像していたら、どっちかというと死生観というより、死因という方があっているよな(笑)著者が医師免許をお持ちなだけに、戦国武将達のカルテに近いよな?死因が切腹の場合は外傷でお亡くなりになっていると…全くご尤も…

 武士の死に際とは何ぞや?ですが本書によると「武将たちがおのれの死にぎわを大事にしたのは、一族郎党と子孫のためだった。城を預かる武将が籠城戦で命が惜しいからと、こっそり城を捨てて退却しようものなら、「なんたる臆病者!」とそしられ、あざ笑われる。それどころか一族郎党は末代まで汚名を着せられ、ときには露頭に迷って浪々の身の上になりかねない」そな…武士にとっては、臆病者や卑怯者のレッテルが何よりも恥辱だったそーで、まさに武士道とは死ぬ事とみつけたりってか…

 病歴的に見ると信長は本能寺の変で死ななかったとしても近い内に脳卒中でお亡くなりになっていた可能性が高いそな…仕事中毒で、「短気でいつもなにかしなていなと気が済まない性格は高血圧を招きやすい」そーで、「脳卒中は怒ると顔を蒼くなるタイプにおこりやすい。せっかちで癇癪もち、決断力がある一方、他人の意見に耳をかさない、なにか批判的な意見をいわれると、瞬間湯沸かし器のようにすぐカッとなって怒鳴ったりする人がとくに危ない。このような性格の人は威圧感が強く、人を追い詰めるような物言いをするのも特徴である」うーん、信長、高血圧性脳出血まで後一歩ってとこですか?

 ちなみに秀吉の方は晩年、認知症ではなかったかとゆー…何か天下人としてはアレな診断が…死因として末期の胃癌か大腸癌などの消化器系の癌じゃね?と、結果がん悪液質症候群ではなかろーか?と…

 アリス的に病気…締切に追われているはずのアリスも修羅場を何度か潜り抜けなんで、その点の体力はありそーだよなぁ(笑)本人は繊細なんやと自己申告しているかもしれないけど(笑)まぁアリスの場合は比較対象があの准教授ですから、結構二人とも体力ある?准教授の体力が底なしなのはよく分かるとしても、アリスの方ももーダメやぁと言いながら何とかなりそーな気が(笑)

 さて、アリス的には太閤さんか、幸村なので…まぁ秀吉は晩節があまりにアレなとこが何ですけど、後は身体コンプレックスが結構大きかった模様…顔の猿面はあまりに有名だけど、手とか、後身長も130cmなかった模様…当時の日本人が相当小さかったとしてもこれはかなり低いのでは?淀君が一説によると160cmオーバーだったみたいで、これまたアレですねぇ…

 漢方では一人の患者に一人の医者というのが普通だったそーだけど、秀吉は「番医制を組織して京都奉行の前田玄以に番医の統括役を命じた」そな…輪番診脈による集団治療という事らしい…で、その秀吉の侍医達というのが施薬院全宋、曲直瀬玄朔、半井通仙院、半井明英、竹田定加、盛方院坂浄慶、祐乗坊瑞久、秦宋巴というそうそうたるメンツだったと…

 でもって、当時の名医というのは「手がけた患者すべてを快癒させねばならず、名声を守るためには死相があらわれた患者は診てはならぬとした」そで…そりゃ誰だって名医だわの世界じゃね?で侍医が匙投げる可能性が高いとな?結局町医者がみとる事になるとか…で更に当時の医者の地位というのも、「血や汚物に触れる不浄者と一段ひくくみられていて」たと…お医者様ではなかったのね(笑)

 さて、幸村関係でいくと、父親の昌幸は九度山で亡くなっている訳で死因は老衰だと思われだけど、晩年は初老期うつではなかったかと…幸村については討ち死になので、その兄の信之だけどこちらは93歳まで生きていたのだから当時にしては画期的長生きではなかろーか?ちなみに死因は病死だそーだけど?

 その他、戦国武将のカルテがドドーンと並んでいますので、興味のある人は本書をドゾ。幾ら戦場では負け知らずの武人でも病気には勝てないと…でも病死というのを武士は嫌ったそーで不名誉な事だったらしー…物事の価値観の違いは時代によって違うと…その価値観の違いではさすがに著者は医師でいらっさるので、その点の本音もチラリチラリと出てきます「治療は先生にお任せします、と患者にべったりよりかかられては医師も気が重い。治療が長引いたり、絶望的な経過をたどったりすれば「なぜこんなに辛い治療がつづくのか」と医師を恨む人もでてくる。死生観をもたずにがんの治療をうけるのは大海原で羅針盤なしで航海するようなものだと医師たちはいう」って…

 ついでに上げると著者はこの上なくおじさん思考だと見えて、本書で一番ホーホーホーと感心させられたとこはおね(高台院)の章かなぁ?「おねの胸の内には「夫を見送るつとめを果たしたら、あとはもうあたふた命を長らえることはない。いつ死んでもよい」という死生観があったように思う。現代女性にもそういう覚悟があってしかるべきだとわたしは思うのだが、たいていの女性は夫がいなくなると、羽をのばす余生がきたと悦んで生き生きするのがならいのようである」とな(笑)

 続けて「ならば現代女性も晩年そうなるのかといえば、わたしは否定的である。電車の中で人目をはばからず化粧したり、通路に座り込んで声高にしゃべりあう無作法な娘さんたちをみると、将来、仏像のように温厚な相貌を呈するとはとても思えない」そな(笑)きっと著者の奥さんは仏様のよーに神々しいんだろーなぁーと、仲良きことは美しきかなってか(笑)

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