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2012年5月22日 (火)

上兵は謀を討つ…

図説 戦国兵法のすべて  武田鏡村  PHP

 サブタイトルが、孫子を超えた最強の策略「山鹿流兵法」…取りあえず、山鹿流兵法のお話らしー…で、タイトルに図説とあるけど、図はそんなにあるよーに見えないんだが?ついでに言うと図というより、箇条書きに近い気がするんだが、一応アレも図なのか?うーん?

 さて、山鹿流というと忠臣蔵の陣太鼓ですか?真っ先に浮かぶのがソレなんですけど、アレ完全にフィクションらしーので、でも何故忠臣蔵に取り入れられたか?というと、山鹿流兵法の祖、山鹿素行は江戸初期の人らしーんですが、幕府と意見を異にしてしまい江戸所払い、9年程追い出されたと…で、それはどこかというと播州赤穂…お預かりとなった訳で…浅野内匠頭の祖父とか、大石内蔵助の祖父とかに兵法教えて、手厚く保護されていたらしー…そーゆーつながりからあの場面が出てくると…日本のお芝居も並じゃなかったとな(笑)

 ではそんな山鹿流兵法とは何ぞや?というと、孫子から続く中国の兵法から、日本で行われた合戦やら、総合分析してまとめあげたものみたいです。で、そんな山鹿流兵法を一つ一つ実例上げて説明しているのが本書かな?勝つべくして勝った合戦の説明も、不思議の負けはないという説明も、読んでいる分には真っ当な話なんですが、当事者としてその時できたかできなかったかとなれば、厳しいよな…これがその時歴史が動いたか(笑)

 アリス的に山鹿流兵法…兵法というと、どっかでヘイホーと言っていた准教授を思い出すんですが…もーここは秀吉と幸村だよねぇ(笑)秀吉の鳥取攻めとか、中国からの反転とか、例として掲載されているんですけど、ここはやはり舞台は大阪、冬の陣の幸村を(笑)決戦の前に「徳川との和議に反対して、打って出て戦うべきだと主張した」ですかね…これを実施すればかなり有利に戦えたとあるんですが、結果は…適材適所というか、判断力のないトップがいるとこって空しいよね(笑) 

 幸村の出撃論は、一つは近江に、もう一つは奈良に進撃して大阪に入らせない作戦、東からくる軍をそこで留めれば、必然的に大阪から西の軍も身動きが出来ないという敵を分断する作戦だった模様…それとまず一つ勝って景気づけというのもあったよーで、この辺りの兵の心理も読んでの策だった訳だけど…せめて現場総大将を後藤基次に一任しとく位の度量が大坂方にあればなぁ…あれば戦端開いてないか…

 さて、更にその前の上田合戦、これは真田昌幸の老獪さそのもの…秀忠をここまで翻弄して足止め食わせるのは天晴れだと…敵に従っている様にみせての掌返し、素晴らしスなんでしょーね、結局秀忠はここで8日間ムダにして、関ヶ原の戦いに間に合わないという大失態をする訳で…これを「勝つことのみに心を奪われるな」という事になるそーな…「怒りやムキになること、必死になることは慎め」と…冷静に敵の本心を読み取れって、それが出来る人はどれだけいるのか(笑)

 まぁ、本書はどこもおっさる通りでございますというある種生き方集な気がしないでもないが、詳細は本書をドゾかな?成功例も失敗例も、ああ納得な出来ですし(笑)で、最後に一つ上げるとするとトップの条件のとこが、如実に迫ってくるよーな…「1.トップは現場の指揮に介入すべからず 2.トップは現場の出処進退に口出しすべからず 3.トップは現場の組織系統に干渉すべからず 4.トップは現場の指揮系統を無視すべからず 5,トップは現場が命令を受けずとも、怒るべからず」だそな…どこぞの政府とか、どこぞの電力会社とか、どこぞの保安協会とかはどーなんだろぉ(笑)

 でもって、トップはブレーンを持ち、秘書役を排除せよという事らしー…「補佐役を身近に置き、その意見に耳をかたむけるトップは成功する。逆に、秘書役が幅をきかせる組織は、自らの「勢い」を内に封じることになって、必ず動脈硬化を起こして衰微する」そな…ここで言う秘書役っていうのが「秘書役はブレーンと違って、事務能力はすぐれているが、大局に立つ戦略は立てられない。トップの意向に迎合するイエス・マンでなければ秘書役はつとまらない」と…うん、議員と秘書がワンセットってよく分かる(笑)

 更に、リーダーに向いてないというのはどーゆー人かというと「すぐ怒る人。イヤ味をいう人。揚げ足をとる人。手柄を一人占めする人。部下を小バカにする人」だとか、何かどっかで見たよーな(笑)驕れる者は久しからずって事で「地位や肩書を得たからといって、人はそれに心服し、尊敬の念をもつのではない。地位にふさわしい人格と感情のコントロールがあって、はじめて人は従ってくるものである」と…まぁ自覚しないで怒鳴りまくっていたり、脅しまくっていたりする人もいるし(笑)

 そして、トップとして危険なタイプとは「1.いたずらに必死になる人 2.なんとか助かろうとあがく人 3.短気で怒りっぽい人 4.清廉で几帳面な人 5.部下への温情深き人」だそー。上記三つまでは分かるけど、4.5はどゆ事とゆーと、4は真面目ゆえに敵の挑発にのりやすいという事らしー…で、5はというと厳しい作戦が取れず敵の攻撃にさらされることになるとゆー…じゃあ、部下なんか切り捨てご免かというとそーではなくて、むしろ我が子のよーに思いやれなんですね…オフの時には愛情いっぱい、オンの時は私情を捨ててというのがリーダーの資質って事なんですかねぇ…

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