« パリのパリによるパリのためのパリ? | トップページ | マルサスとお友達? »

2012年5月30日 (水)

ここはパリの細道じゃ(笑)

パリのパサージュ  鹿島茂 写真・鹿島直  平凡社

 サブタイトルが過ぎ去った夢の痕跡なんですが、まずパサージュって何だ?と躓いて、日本的に言うと商店街とかアーケード街とかになるのかなぁ?むしろ、バザールでござーるの方が分かり易いのか?うーん、パリ的にはショートカットの道になるんだろーか?大きい道とか人通りの多いとこから建物内というか、間に小道作ってつなげると…で道の上にはガラスの屋根、道の両側にはお店が並ぶと、何かモロッコの旧市街みたいなノリだけど、そこはパリなのでいかにもおフランスの香りでゴージャスなんでございます…

 これらの小道が出来たのがフランス革命後でそれが第一次世界大戦後まで続くのノリですが、商業地と散歩道が合体したみたいなこの道は最初の頃は成功したよーに見えて、その後デパートが出現するにつれて商業的には斜陽していくと…人通りも時代と共に変わっていく訳でどんどん廃れていく一方というお話らしー…写真みる分には本当美しい博物館の等身大そのままみたいに見えるが?古くて美しいが、今っぽくはないんですよねぇ(笑)

 で、これまたパリはパリでも右岸に多いとゆー…これも駅とか盛り場が右岸の方に多いという事になるらしい…左岸というとカルチェラタン位しか分からない人なのでそんなもんか?と思うが?今でもそーなのか?うーん?とにかく、本書には現存しているパサージュ19通りが掲載されています。写真が美しいのですが、何か本当に廃墟一歩手前みたいな、ある種これはタイムカプセル的な存在かなぁ?退廃のパリのイメージにぴったりとか(笑)

 アリス的にパリ…あんまり関係ない気がするけど、准教授は社学なら米よりだろーし、趣味的ならブリティッシュロックで英的なのか?うーん、庭園的にも英だしなぁ?文句があるならベルサイユへいらっさいとはならないか(笑)まぁ、でもあっちこっちでワイン飲んでいるし、准教授もスコッチの肴にチーズ頼んでいる位だから、どだろ?とゆーとこで、そーいやダリ繭で誕生日にフレンチ食べてた事を思いだしましたっフランス万歳ってか(笑)

 アリス的にこの通り抜けの道は、接点があるとしたらシュールレアリスムのとこかなぁ?ルイ・アラゴン(パリの農夫)とかアンドレ・ブルトン(溶ける魚)とかが残っているし…こーゆー負け組の夢の跡みたいなノリは文化・芸術的には取り上げないといけないとこなのか、マルセル・ザアール(パリのいくつかのパサージュの様相)なんかもメランコリックだと絶賛というか、嘆いているというか…この手の人の琴線に触れるものがあるんだろーなぁ…

 何かこーパリの憂愁って感じで絵にはなるんですけど、写真を撮るには結構気を使うみたいです。撮られるのが嫌な人も建物もあるし、更に斜陽なとこなので移民の方がたむろしているとこもあってそこは不法入国民もいらっさると、やはり写真はやばしとゆー事になるらしー…で、メンテナンスが十分に施されてるとはお世辞にも言えない状況らしいので、中には再開発でパサージュ・デュ・アーブルみたいにどこぞのショッピングセンターみたいに様変わりしたとこもあり、で…何かそこだけパリのアメリカ人なノリ…「たしかに商業施設としての活気は甦ったが、歴史的な記憶はきれいに拭い去られ、パサージュ愛好家たちの憤慨を買った。まるで、東京の再開発のような「悪しき」サンプルとして記憶さるべきものである」とな…ピカピカにはなったけど、底は浅いよなぁかな(笑)

 後、アリス的というと天井桟敷の人々の舞台となったタンプル大通りって、「やたら人が殺されるメロドラマ中心の劇場が多いために「犯罪大通り」と呼ばれた」そな…いやー、こーゆーネーミングはアリス好きそーと思うのは気のせいか(笑)

 それにしてもたかが抜け道というか、通り道にしか過ぎないのに、結構19世紀(20世紀初期?)の文学なんかで描写多しみたいで、その手の仏文学がお好きな人にはまた迫ってくる意味合いが違うんだろーなぁ?パリというと都市で人がいるイメージだけど、この閑散とした明るいんだか、暗いんだか分からない今の通りを見ていると、観光地のパリと一味違ったパリが待っている感じかなぁ?いやぁパリも奥が深い…

 掲載されているパサージュは、
ギォルリ・ヴェロ=ドダ、ギャルリ・ヴィヴィエンヌ、ギャルリ・コルベール、パサージュ・ショワズール、パサージュ・デ・パノラマ、パサージュ・ジュフロワ、パサージュ・ヴェルドー、パサージュ・デ・プランス、ギャルリ・ド・ラ・マドレーヌ、パサージュ・ビュトー、パサージュ・デュ・アーブル、パサージュ・バンドーム、パサージュ・デュ・グラン=セール、パサージュ・ブール・ラベ、パサージュ・デュ・ケール、パサージュ・デュ・ポンソー、パサージュ・デュ・プラド、パサージュ・ブラディ、アルカード・デ・シャン=ゼリゼ

 目次参照  目次 国外

|

« パリのパリによるパリのためのパリ? | トップページ | マルサスとお友達? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

国外」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ここはパリの細道じゃ(笑):

« パリのパリによるパリのためのパリ? | トップページ | マルサスとお友達? »