« 山椒は小粒でピリリと辛い(笑) | トップページ | 街と人と建物と… »

2012年6月14日 (木)

リスク管理って何だろぉ?

文明崩壊 上  ジャレド・ダイアモンド  草思社

 サブタイトルが滅亡と存続の命運を分けるもの、なんですが、うーん、著者は一応バイオ系という事で理系の話と思いきや…これは一つの人類史?歴史的なというか、社会的な側面が多々あるという事で、これを理系、文系と区別する事は難しと思われの世界かなぁ?環境的に見れば皆つながっているんスよ、奥さん(誰?/笑)ってとこかな(笑)

 とゆー訳でスケールが地球規模なのか?それとも特定地域なのか?それが問題だ?なんですけど、一口ではとても説明できないので、まずは本書の目次から、
 プロローグ ふたつの農場の物語  第一部 現代のモンタナ 第一章 モンタナの大空の下  第二部 過去の社会 第二章 イースターに黄昏が訪れるとき 第三章 生き残った人々-ピトケアン島とヘンダーソン島 第四章 古の人々-アナサジ族とその隣人たち 第五章 マヤの崩壊 第六章 ヴァイキングの序曲と遁走曲 第七章 ノルウェー領グリーンランドの開花 第八章 ノルウェー領グリーンランドの終焉となります。以下、続きは下巻へなんですが、まぁ、上巻だけでも何とゆーか、怒涛感が半端ねぇー…

 まずプロローグで二つの農場というのは、モンタナとグリーンランドの農場を比較しているんですね…農場経営というものにかかわった事がないのでアレなんですが、どーも高緯度の農業というのはとても大変らしー…やはり動植物の生育速度というのは南の暖かいとこの方が早いとな…という事は収穫量も見込める訳で、北に行く程不利になる模様…で、両方とも高緯度にありながら片方は残り、もう片方は絶滅している、この違いとは何ぞや?と

 かくして環境問題とは何ぞや?というか、永続的生活基盤とは何ぞや?というか、文明(土地?生活?)を滅ぼすものは何ぞや?となって、本書によると 森林乱伐、植生破壊、土壌問題、水資源管理問題、鳥獣の乱獲、魚介類の乱獲、外来種による在来種の駆逐・圧迫、人口増大、ひとり当りの環境侵害量の増加だそな…そして長い話が始まると(笑)

 アリス的にこの手の話はスケールの大きい方はともかく、小さい方は使えるのかなぁ?ミステリ的に…特にヴァイキングのとこの物の分配?遺産?拾得物?のとこの話は、ある意味殺人事件の連鎖みたいな事で…今だったら、連続殺人の犯人は?の話かなぁ?尤も、当時は殺人を隠す必要がなかったらしくって、皆様次から次へと斧振るだぁーとなるし…昔のヴァイキングってキレやすかったんだろか?まぁでも一応閉鎖社会で島の中ですから、クローズドサークルものか?

 環境問題の厳しいとこは、既に絶滅している系でもない限り現在進行形なとこかなぁ?それが如実に出ているところが、モンタナの件のとこだろーなぁ?その人の職業というか、立ち位置によって皆様考えが全く違うとゆー…元々住んでいた農業経営者は大規模農園でないと利潤的に立ちいかない感じだけど、土地買うには値上がっていてそれどころじゃないし、環境保護系はそのままにしろとゆーし、夏の別荘系の都会のセレブ系は自然の見かけだけが大切だし、林業は外国産に比べるとわりに合わないし、鉱山系は環境保護なんてそんなの関係ねぇーだし、州にはお金ないし…で何とゆーか、物凄い展開というか、エゴが渦まいている模様…取りあえず危うい均衡の上にある?のかなぁ?何となく破滅まであと一歩な気がしないでもないが、それは気のせいという事にしたいなぁ的な…

 結局、開発とか移民とかなくて原住民のままでいれば良かったのかとゆーと、それも怪しい…「ハワイ先住民やマオリ人は、自分たちの祖先がハワイやニュージーランドで進化してきた鳥類の種の半数を絶滅させたという古生物学者の説を聞かされることを好まないし、アメリカ先住民も、アナサジ族が合衆国南西部の森林の一部を破壊したと考古学者に言われるのをいやがる。この古生物学者たちや考古学者たちの知見は、聞きかたによっては、白人が先住民から土地を取り上げるために作り上げた差別的な建前論のようにも取れる。学説の形を借りて、「あなたがたの祖先は自分たちの土地をうまく管理できなかったのだから、そこから追い出されてもしかたないんですよ」と強弁しているようなものだ。アメリカやオーストラリアの白人の中には、政府がアメリカ先住民やアポリジニに補償金や土地を与えることを快く思わず、今でもその種の強弁を議論の拠りどころにする者たちがいる。近年、そういう学術的知見を、先住民たちだけではなく、先住民を研究し先住民に共感を持つ一部の考古学者や人類学者も、差別主義的な虚言だと見ている」とな…

 序章にある一文ですが、ちょっと長いけど引用させてもらいました…よくある人間よ、自然に還れ系な話「環境を敬わずに壊してしまうのは、現代の邪悪な先進国の住人だけだという論法だ」でもなく、よーするに人のいるところ破壊ありの世界じゃね?というのが、本書の立ち位置かも?人が生活を営んでいけば、何かしら損なわれると…それをフォローし続ける事ができるのか?が絶滅や崩壊から免れるんじゃない?

 で、原因とは何か?で、本書では環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題への社会の対応を上げているよーです。で、その実証例として過去への旅というか、ポリネシアの島々へ、米の原住民へ、ヴァイキングの入植へと続いている訳ですね…詳細は本書をドゾですか…人の生き方って…と、ちょっと考えさせられるかなぁ?著者的には後だしじゃんけんで言っているみたいなとこもあると認識していらっさるけど、それにしても皆様、王様の耳はロバの耳みたいな話に終始しているよーな…

 さて、アリス的なとこというと、銛の使い方のとこでホームズの話が出てくるとこでしょかねぇ…

 追記  文明崩壊 下  ジャレド・ダイアモンド 草思社

 そして下巻へ、何ですが…うーん、まずは目次からいってみよーかで、第二部 過去の社会 第九章 存続への二本の道筋、第三部 現代の社会 第十章 アフリカの人口危機-ルワンダの大量虐殺、第十一章 ひとつの島、ふたつの国民、ふたつの歴史-ドミニカ共和国とハイチ、第十二章 揺れ動く巨人、中国、第十三章 搾取されるオーストラリア、第四部 将来に向けて 第十四賞 社会が破滅的な決断を下すのはなぜか? 第十五章 大企業と環境-異なる条件、異なる結末、第十六章 世界はひとつの干拓地でして、だんだんと歯切れが悪くなってきているよーな?

 過去の話は所詮結果論なので断定的にばっさり切れるんですけど、まぁ過去話の最後に出てくるのがパプア・ニューギニアとティコピア島太平洋の南西部の島ってポリネシアと思っていいのか?と、日本の江戸時代が出てきます…どこも良く考えれば島なんだろか?と思いつつ、結局、その島内で養える人口を超えたら環境破壊が進んでいくという話か?自給自足の範囲内を何とかクリアせんといかんけんっと取りあえず循環型経済を目指して何とか持ちこたえたという事ですかねぇ…

 ちなみにパプア・ニューギニアは「7千年近い営農の歴史を持ち、世界屈指の長時間にわたって持続可能な食糧生産を実践していることが明らかになった」とこだそー…ティコピア島では人口問題が徹底しているとこが凄いとしか言い様がないよな…生めよ、増やせよ、地に満ちよの反対の方策を取っていたと…興味深いのは貧しい家の二男三男は結婚しないのはともかく「結果として余剰となる適齢期の女性たちも、一夫多妻制のもとで結婚するよりも、独身でいることを選んだ」というのには非常に意味深だよなぁ(笑)

 江戸時代初期からの森林管理についての項は日本人的には知っておいた方が良いよーな?元祖エコロジーですか(笑)木の一本一本管理していた辺り実に日本人的な気が…今のお魚に通じるものがあるよな(笑)詳細は本書をドゾなんですが、結局過去ver.のとこで浮かび上がってくる事実は、勝ち組と負け組の境界線ってどこ?になるんでしょかねぇ?で一つは環境、今一つは環境に適した経済の選択となるそな…

 さて、現在編に入ってルワンダの大虐殺のとこは人口爆発、人口密度を考察する事になるし、ドミニカとハイチのとこは今さらながらですけど、この二国って一つの島の東と西だったんですねぇ…地理に疎くて知らなかったんです…今だとハイチの地震を思い浮かべて、そっするとドミニカ辺りにも影響がありそーだけど?ど、なんだろ?今は独立国とはいえ、元西領と仏領、環境対応だけでも違いはあまりに大きすぎるよな?こちらも詳細は本書をドゾ、さすが中南米すざまじー歴史です…

 ついで中国の章は、もー徹頭徹尾中国サマで…これまた詳細は本書をドゾ(笑)まぁ今さらながらアレですが、健康問題の一例としては「中国の都市住民の血液に含まれる鉛の平均値は、世界各地で見られる数値のほぼ二倍で、危険なほど高く、子どもの精神発達を阻害する恐れがある」とな…気候的なとこの一例としては「砂塵嵐が頻度と深刻さを増してきた。西暦300年から1950年までのあいだ、砂塵嵐が中国北西部を襲ったのは、平均して31年に1回だったが、1950年から1990年には20ヵ月に1回、そして1990年以降には、ほぼ毎年になった」とな…著者的まとめでは「中国政府はいずれ、環境問題が人口増加問題以上に重大な脅威であると認識することになる」そな…

 そして豪となるとこれまた全然知らなかったのですが「生態学的に見ると、オーストラリアの環境は並はずれて脆弱で、おそらくアイスランドを除けば、先進国中で最も脆弱だろう」だとか…結構たくましーイメージの豪でしたけどそーでもなかったのか?で、これまた酪農なんて全然知らなかったのですが「降雨量の少ない地域で育てるには、ヒツジよりもウシのほうが経済的だからだ」そな…羊って水がいるのか?何か乾燥地域にいるイメージがこれまた勝手にあったんだけど、それは山羊ってか?

 で、これまた効率の悪い牛や羊より豪ならカンガルーの方が対応してるだろ、環境的にという事になるんだけど、こちらは根強い反対にあっている模様、ドイツはカンガルー肉を受け入れているそーだが「他国へのカンガルー肉の販売は文化的な障壁にぶつかっている」とな…ちなみに豪人から見るとカンガルーは害獣だそーで牛や羊と比較して食うか?の世界らしーし、豪ならばこの人たち登場の動物保護主義者の多くはカンガルー捕獲に反対しているそな…ちなみに米はカンガルー肉の輸入を禁止してるそーで、その理由が「アメリカ人がこの動物をかわいらしいと思うから」…さすがアメリカ様、歪みないです(笑)も一つの理由がカンガルーが絶滅の危機に瀕していると信じていらっさるそーでなのに現実は「皮肉なことに、食肉用に捕獲される種は、実のところオーストラリアでは増えすぎた害獣なのだ」…

 まぁ米が米なのはいつもの事としても、豪の農業というか酪農というかも「オーストラリア人は、自分たちにとっては至極正当でも、冷徹な部外者の目には不適切に映るような、必ずしもオーストラリアの国益に沿わない行動を採ってしまうことが多い」って…これ言えるとこが米人だよなぁ(笑)

 さて、最終章は現代問題編ですが、こちらも詳細は本書をドゾですかね(笑)環境問題についての項だと思うのですが、うーん…木材や漁業や鉱山に石油と、実に米的見解かなぁ(笑)個人的には本書の感想は本当にアメリカ人が書いた文章だなに尽きるよな…他国に対して、著者的には世界的な視線で公平に見ているつもりだろーけど、自国に甘い気が?米の入植者達の農地使い捨てゴーウエストとか、現在の牛、牧畜業とかはほぼスルーだもんなぁ(笑)ロスの大気汚染にしたってでも車は必要だだし(笑)ついでに石油もね、か(笑)

 特に米的だなぁというとこは環境破壊の企業への責任にとこで「企業が非営利の慈善事業ではなく、営利活動のための組織であり、株主に対して、合法的な手段で最大限の利益を上げるという事実を無視しているからだ」そな…「故意に利益を減じるような経営を行った場合、法律により、経営陣は、受託責任の不履行を問われる」とな…実例として「自動車王ヘンリー・フォードは、1919年、労働者の最低賃金を一日辺り5ドル引き上げたことで、株主に告訴された。法廷は、フォードの博愛精神を称えながらも、経営者の責務は株主のために利益をあげることにあるとして、原告の訴えを認めた」…儲かりまっか?ガンガンだぜってか(笑)

 でもって、本書の最終責任は著者的には一般市民の監視とゆー事になるそーな…スゲェ…この手の論理のとこも詳細は本書をドゾ…うん、きっと米では企業人と一般人が奇麗に線引きされているんだな(笑)よそ者の土地に入ってもわきまえを知る事というのはどこぞの武家の家訓だったよーな気がするが、そーゆー倫理感は米にはないんだろーか?目先の利益の前には皆無効か(笑)

 究極の米的な見解としてはエネルギーと廃棄のとこで「平均すると、アメリカや西ヨーロッパ、日本の住民は、第三世界の住民の32倍の資源を消費し、32倍の廃棄物を生み出す」のとことか(笑)ここは欧州も日本も米と一緒にされたくねぇーよの世界か(笑)この三つのそれぞれと比較したらどこが一番消費しているかなんて、なんて…

 その他にもいぱーい米的発言乙なんですが、これまた詳細は本書をドゾ…最後に本書で現代世界で政治問題を内包する地域と環境問題を内包する地域がぴったり重なっているとこがスゲェですか?ちなみにそれらの国々は、アフガニスタン、バングラデシュ、ブルンジ、ハイチ、インドネシア、イラク、マダガスカル、モンゴル、ネパール、パキスタン、フィリピン、ルワンジ、ソロモン諸島、ソマリアなどになるそーな…

 目次参照  目次 未分類

|

« 山椒は小粒でピリリと辛い(笑) | トップページ | 街と人と建物と… »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

未分類」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: リスク管理って何だろぉ?:

« 山椒は小粒でピリリと辛い(笑) | トップページ | 街と人と建物と… »