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2012年6月22日 (金)

あまねく、あまねく…

38億年生物進化の旅  池田清彦  新潮社

 どゆ本というと、タイトル通りかなぁ?これで一通り古生物学はOKだろか?地球が出来て、生き物が発生して、ヒトまでの道のりがまんべんなく綴られている感じか?この辺りはあとがきの「38億年にわたる生物進化の歴史を、時間軸に沿って年代順にコンパクトにまとめて読める本はほとんどない」に対応しているよな(笑)続く「古生物学者は、自分の得意分野のみを大きく取り上げることが普通で、通史はあまり書きたがらないようだし、進化論の理論家は面白そうなトピックだけを取り上げることが多いし、科学ジャーナリストは生物の歴史そのものよりも、古生物学者の生態の方に興味があるようである」が、今の現状って事ですかねぇ…誰も書かないんじゃ、しゃーねぇーオレが書くよ、と(笑)

 この手の本は下手すると粗筋だけになって教科書的になるのが普通だけど、本書はかなりあっさり風味で、騙されたと思って斜め読みでもすると吉な気がするなぁ?たたき台というか、ペース的に宜しではなかろーか?できれば中学生の生物の副読本に薦めるが?多分こっちの方が頭に入ると思うんだ(笑)

 まぁ、何事もおべんきょなのでどーかと薦めてなんじゃこりゃ?となるとしても、「最近、世間には何でもDNAで説明してしまう人が多く、たとえば、愛人とゴルフや温泉旅行に行っていたことが暴露されたのを契機に官房副長官を2009年5月に辞任した御仁が、「ボクのDNAは豪快」と言い、祖父や父の代からのDNAのせいで自分は「女好き」なのだと釈明していたが、実際には「女好きのDNA」などないし、ある一つの遺伝子がある一つの行動に対応しているわけではないのである」とかゆー失言は避けられるかもしれないってか(笑)少なくとも、この某官房副長官には文科省の予算については口出ししていただきたくないかも(笑)

 アリス的に生物…うーん、乱鴉になるのかなぁ?あれはあれである種ロマンだったのだと思うけど?後は本書でいくと海奈良のパンゲアのとこかなぁ?「最初の超大陸はいまから20億年ぐらい前にできたのだが、それは「ヌーナ」と呼ばれている。その後、「ロディニア」という超大陸が出来たのが10億年ほど前。それから「ゴンドワナ」が約5億5000万年前に出来て、「パンゲア」は約2億5000万年ぐらい前に出来た」そな…パンゲア、意外と新しいのか(笑)

 地球が出来たのが46億年前で、海が出来たが40億年前、アミノ酸からタンパク質へで最初の生物ができたのが38億年前…しみじみと古生物の道は遠い(笑)かくして本書は生き物の道をえっちらおっちら進んでいくんですが、詳細は本書をドゾ。世界中の証拠の後探しというか、炭素や化石や実験やらでホームズ君していく生物学者も半端ねぇとゆーとこでしょーか(笑)

 本書に出てくるだけでも、スタンレー・ミラー、リチャード・ドーキンス、池原健二、リン・マーギュリス、岡田節人、武市雅俊、レッグ・スプリッグ、スティーブン・J・グールド、チャールズ・ウォルコット、ハリー・ウィッティントン、デレック・ブリッグス、サイモン・コンウェイ・モリス、C・H・ウォディントン、アンドリュー・パーカー、エルンスト・ヘッケル、リチャード・オーウェン、アラン・フェドゥーシア、ジョージ・シンプソン、イヴ・コパン、アンソニー・モナコetc.とあって、学問というのは先人の知恵の積み重ねというか、いったりきたり(笑)なんだなぁとちょっとうっとり出来るだけでも良しじゃなかろーか?

 さて、本書はどこもハーヘーホーの嵐なんですが、一つ上げるとしたらあとがきのとこのフォン・ベーアの説のとこかなぁ「勝ち残った理論は三つの段階を経ると喝破したという。最初はバカげているとして退けられ、次には主流派でないという理由で拒否され、ついに、実は最初からそんなことはわかっていた、当たり前じゃん、といって受け容れられるというわけである」いや何か気分はハムレットってか(笑)

 さてさて、最後に本書の中で一つだけ上げるとしたら、「現代の地球環境をめぐる議論では、地球温暖化が問題視されるようになって久しいが、現在生じている程度の地球温暖化が原因で生物が大絶滅した時代は過去にはない。マクロに見れば、やはり、温暖化よりも寒冷化のほうが生物にとってはずっと大きな問題なのである」のとこかなぁ?ははははは…

 目次参照  目次 生物

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