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2012年6月29日 (金)

人はみな極楽の門を開く鍵を与えられているが、その同じ鍵は地獄の門も開く…

ファインマンさんベストエッセイ  リチャード・P・ファインマン  岩波書店

 何を今さらなファインマンなんですが、今読んでもしみじみと型にはまらない人だったんだなぁと納得といおーか(笑)言わずと知れたノーベル賞物理学者、話している内容も専門のとこはそれなりにアレなんですけど、トーシロにも何だか分からないけど楽しそーと思わせるとこがファインマン先生の偉大なとこか(笑)

 本書は生前に出版された本に未収録のお話を集めたものらしーのですが、このバラバラ感もファインマンっぽいかなぁ(笑)ものごとをつきとめることの喜び(1981)、未来の計算機(1985)、現代社会での科学的文化の役割とそのありかた(1964)、底のほうにはまだ十二分の余地がある(1959)、科学の価値とは何か、スペースシャトル「チャレンジャー号」事故少数派調査報告(1986)、科学とは何か(1966)、世界一、頭のいい男(1979)、「ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー」、リチャード・ファインマン、宇宙を築く、科学と宗教の関係と11の掌編からなっているんですが、どれも一筋縄ではいかないよーな…

 本書のそれぞれについての前に読後の正直な感想としては、個人的にはファインマンさんのお父さんに出来るものならお会いしたかったっ。子供と教育という事からが一番のポイントになりそーたけど、ファインマン的に言うなら普通のサラリーマンのおじさんのはずだが、その物事の見方は古き良きアメリカの知性かな?これが普通にあったとするなら、米って国は凄い国だったんだなぁと…ちなみにファインマンさんの父親は一言で言うと自身、分からない事が分からないと分かっていた人だろか?こんなお父さん(おじさん)本当にいらっさったんですねぇ…でも直にお会いしたら拝んでしまいそーだな(笑)

 アリス的にファインマン、大学教授的なとこでいけば准教授との接点の方が多いのか?うーん、ただ、ファインマン的には社会科学には懐疑的だからなぁ?うん、物理学専攻していれば、他の学問の曖昧性はかなりちゃうんと違うになるよねぇ(笑)

 ただ、アリスとの一番重なるとこは好奇心これに尽きるよな(笑)「それならどうして研究なんかするのかと言うとね、この世界に大事なものは実用だけじゃない。世界が何からできているのかわかったら、どんなに痛快だろう。こうした興味は、人間に望遠鏡を作らせたのとまったく同じ好奇心だよ」とな…好奇心こそ全てってか(笑)それでも苦労して見つけた物事は、これまた何の役にも立ちやしねぇと言い切ってしまう辺り…まさにセンス・オブ・ワンダーってか(笑)

 しかも自身の事を「僕はなんにも知らない男だけど、ものごとを十分深く追求していけば、何でもが必ず興味津々だということだけは、よく知っているんだ」って辺りは名言中の名言では(笑)そしてアプローチについても「しゃべっているときには、僕には何の偏見も先入観もない。だが仕事をしているときには、偏見だらけなんだよ」と認める潔さ…いっそ天晴れなのは「科学とは専門家の無知を信じることです」と断言するに至っては…

 本書的に今への提言として、イギリス的表現でいう混乱の泥沼を何とか切りぬける方式のとこでしょか?「進歩の途上、こうして絶えず二者択一の機会を残しておき、絶対の真理や知識にあまり固執せずに、つねに不確かさの「危険を賭し」ながら進むとき、きっと道が開けるのです」とな…ここでは科学の話だけど、「科学の原理の妥当性を断定するような力は、断じて政府に与えるべきではありません」はおっそろしー真理だなぁか(笑)この辺りは件のチャレンジャー号事件のとこで「彼の報告はNASAの面子にかかわるのを恐れた委員会に、あやうく握りつぶされるところだったが」ファインマンさんは断乎戦って付録として付け加えたんですね、だから少数派なのか(笑)この報告書の末尾に「テクノロジーを成功させるためには、広報よりもまず現実を優先させるべきである。なぜなら自然を欺くことはできないからである」と結んでいたりして(笑)

 さて、最後に本書で一番おおっとしたとこを上げ時たいんだけど、まぁ一杯あってなでどれをチョイスするか悩んだんですが、ええ、若き日のファインマンさんが講義する事になったら聴衆がパウリ、フォン・ノイマン、ラッセル、アインシュタインなどというお歴々がズラリとかのとこも面白かったんですが、やはりマクロに人として「できるかぎりの努力をし、できるだけのことを学び、答えをできるだけ改善してつぎの世代に渡していくということです。未来の人に選択の自由を残しておくことこそ、僕たちの責任なのです」とあるとこかなぁ、他者に対して責任を感じ、なおかつとる事の出来る人が今時のトップにどれだけいるのか?怪しいものだなぁと思うのは気のせいでしょか(笑)

 目次参照  目次 理系

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