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2012年6月18日 (月)

民衆の中に息づく技術は絶えない…

職人学  小関智弘  講談社

 タイトルは学ですが、アカデミックな感ではなくて現場百遍みたいなノリかなぁ?事件は現場で起きているんですって、どよ(笑)本書を一読した時の正直な感想は、日経か朝日が好きそーな文章だなぁで、日本のおじさんが書いた文だなかな?著者は作家でもあるんですが、生涯一旋盤工を全うしてお人らしー…ある意味実直で、ある意味職人哀歌かなぁ?登場している人達は今も生き残っている方々ですから、皆様一応勝ち組の方々のはず、だけど、今の日本の製造業の現状はひたすらに厳しいとゆー…

 まぁ戦後日本で高度成長でバブルでウハウハ(死語?)時代が過ぎていけば、少数精鋭というか、職人回帰というか、仕事の裏を表も知らないと生き残れないというべきか?流行りの上っ面仕事で大量生産大量消費は、コストとの戦いで人資源の使い捨てにしかならないて事かなぁ?ある種、ここにいる人達は、人の出来ない事をやれぇーの世界だしなぁ(笑)

 で、まぁ、この状態でも皆さん前向きなのが凄い…職人というのは何というか、ポジティブシンキングの塊のよーな人がやる商売なのかも(笑)技術か?技能か?の問いに、最先端になると技能がないと務まらないんですねぇ…もートップアスリートの世界か?学校の体育の授業程度なら誰でも出来るけど、それが五輪やW杯レベルとなれば話は違うと…ちなみに「職人とは、ものを作る手だてを考え、そのための道具を工夫する人である」そな…

 アリス的に職人…まぁアリスも一つの職人みたいなものだからなぁ(笑)何かを作っている人は現物を知っている人だろーしなぁ(笑)本書でいくと農業高校のトマト栽培の実習でしょーか?ビニールハウスでコンピュータ制御、生徒は毎日ちゃんと管理していたにも関わらず、「結果としてトマトを腐らせてしまったという」それは何故かと言えば、計器は見てたけど、トマトには触った事もない…そんな農業実習ありですかぁー(笑)これが所謂、手術成功、患者死亡って奴ですか…

 そして、同じ一つの町工場が、カメラ・自動車・船舶・航空機・ロケット・原発の部品を製造していながら結婚式場や遊園地や学校給食の大釜の蓋まで同じく製造しているっていうのは、真に凄いよなぁ…まさに何でも作れる自信がないと出来ない事ではなかろーか?本当のプロは仕事を選ばないんですねぇ…

 さて、そんな町工場の職人のあり方ですが、日米ではやはり差異があるよーで、新人の場合、製品を作るにあたって、米はとにかく数をこなす、大量に作って不良品は検品任せとなるのに対して、日本の場合は質を優先するので不良品は一切でない、ただし量ははかない…「習熟するにつれて、アメリカ人の場合は不良の数は減少するが、日本人の場合は生産量が増加する」…さすが、物量の国アメリカって事でしょーか(笑)

 大量の世界は、「際限のない「合理化」と「加工賃の単価切り下げ」に耐えられず、多品種少量生産に切りかえた」となった今、質の日本の勝機もあるのか?まっ一個から受け付けてくれる町工場はそゆ点小回りが利くというべきか?でプロの仕事の請負方が凄い「この業界では昔から、あんまり見積もりの高いところには仕事を出すなってね。金額の問題じゃないんですよ。図面を見てね、仕事がイメージできないんです。イメージできないから吹っかけるんです。そんなところに出したら、きっとオシャカにするんです。素人ほど吹っかけるものです」だそな…プロの適正というか、町の職人には全うな商売感覚が息づいていらっさるんですよ(笑)

 更に、古き良き職人気質でありながら「もう、町工場も腕一本の時代じゃないと思うんです。よくテレビなんかで、旧式の機械を使って"腕"を自慢している職人さんを見かけるけれど、NC旋盤やマシニングセンタせを使えば、あの人たちにできっこないものが作れるんです。実際いまでは、ほとんどの町工場が新しい機械で作っているのに、あんな姿ばかり放送されると、なんだ日本の町工場はまだあんな機械を使っているのかって、みんなにバカにされるんじゃないですか。テレビの人たちって、古いものが好きなんですかね」とおっさる職人さんおステキ過ぎる(笑)

 江戸切子と薩摩切子のところで、薩摩切子は藩お抱えの職人であっただけとに藩がなくなると衰退したが、江戸切子は幕府が滅んでも残った。「お抱えでない限り、庶民に向けて、職人たちは早く安く作る技術を高めなければならなかったのは当然である」民間の強みって庶民に愛用される事からなんですねぇ…

 そして町工場の技術と技能は改善と改良と最新に進む訳ですが、「大手企業が、うちの技術をかすめ盗ろうとしています。なさけない話ですね。自分の利益のことしか考えないんです。そうじゃなくて、わたしはこの技術を生かして日本の鋳造技術が高くなり、それで日本が豊かになればいいと願っているのにねえ。その点、外国のほうがフェアです。すでに海外からは評価をいただいて、問い合わせがきています」…リストラとコスト削減がメインの人だもの(笑)それにしても職人に生きざまって、これも一つの男のロマンなんでしょかねぇ?

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