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2012年6月 4日 (月)

アフリカの熱帯林からやってきた?

コーヒー学のすすめ  ニーナ・ラティンジャー、グレゴリー・ディカム  世界思想社

 サブタイトルが豆の栽培からカップ一杯まで、なんだけど、メインはコーヒーよりコーヒーを巡る人々の方かなぁ?豆中心というより、人中心な話のよな(笑)社会といった方がいいのか?うーん、だから植物学的アプローチとか、コーヒーの淹れ方とかマナーとか、そーゆーのは殆どなくて、あるのは社会的なソレかなぁ?まぁ最初の方の章は歴史的なスタンスなんで、ヨーロッパでのコーヒーハウスの台頭、アルコールに代わる飲み物のとしてとってかわったコーヒーとか、大航海時代の貿易にもってこいとか(運搬しやすく、変質しにくく、付加価値がつくので高値で売れる)とまぁ、19世紀まではコーヒー関係の本にありがちな話が出てきますが、本書のメインは20世紀に入ってからのコーヒー市場の動向でしょーかねぇ?

 ブラジルも頑張った、コロンビアも頑張った、で、アメリカも頑張った…してそのココロはお約束の崩壊でしょーか(笑)世界市場について本書は語っているのだ、と著者は言いたいんだろーけど、そこは米人の書いた本なので、メインは米です(笑)コーヒーは一日に15億杯も消費されているそーで、その1/5が米で消費されているそな…

 まぁ豆知識もいろいろあって、トルコでは奥さんにコーヒー飲ませなかったという事が離婚理由として成り立ったり、今では当たり前のチップも英のコーヒーハウスで始まったのだとか…

 アリス的にコーヒーというと、コーヒー中毒ではなかろーかの准教授とか(笑)うん、准教授は多分、コーヒーと煙草がなかったら生きていけないと思う…

 さて、コーヒーの歴史というか中南米での作物としてのコーヒーなんですが、それぞれの国で主たる貿易品目になっていたりもするんですよね…ただ、市場は変動するのが相場で価格が高い時はいーにしても、低下した時どーなるか…下手すると国家財政破たん、失業者いっぱいとゆー事態に…季節労働者に至っては飢餓状態に陥り、小作農の方はこれまた換金性の高いコカインとかケシ栽培に走るとな…食えるか?食えないか?それが問題だだだより、それによって共産主義に走られたらたまったもんじゃねぇーと介入する米…冷戦時代にはよくある構図ですって、どーよ(笑)

 ここで経済的な問題とか、経営的な問題より、政治的問題になってんじゃね?とゆー事に…また、豆出荷国の多様化というか他の参入やら(例としてはベトナムとか)、豆の購入者は所謂巨大複合企業(例としてはネスレとか)に買い占められているといっても過言でない状況に…結局、この巨大企業が儲かりまっかの王道を貫けば、死屍累々が出来上がると…原産品としての豆の値段は下がったとしても、消費国のコーヒーの価格は上がっていたりするんですねぇ(笑)例えば1986年には米でコーヒー豆1ドルにつき37セントが原産国に入っていたけど、2001年には12セントしかいかなくなったと…でもって、この間に「アメリカにおいてコーヒーの小売価格が40%以上増加した期間に70%も削減した」と…ちなみに日本ではこの間に小売価格二倍になってます…どーゆー事かとゆーと上がった分の中間マージンは言うまでもないとこへ…うん、まさに儲かりまっかだよね(笑)

 米が政治的な価格維持を放棄した(せざるをえなかった)からは一挙にその傾向へ突っ走り、コーヒー原産国は世界的にヤバイんじゃねに突っ走る結果となると…90年代前半、ルワンダの輸出収入の80%がコーヒー豆だったとか、経済破綻、政治不安、世銀の介入とトリプルパンチで94年の流血の惨時に…メキシコの94年のサバティスタ民族解放軍の反乱にはコーヒー農民が参加していたとか…

 で、コーヒー危機で世界的にあぽーんな時に巨大企業はどーしてきたかというと一例として「(2002年に)エチオピアで1100万人の人々が飢饉に直面していたその時、ネスレ社は世界銀行の一部門の仲介の下で、数百万ドルの賠償を同国政府に要求していた。30年前に旧政府が国営化した会社の補償のためである。ヨーロッパにおける大衆の抗議が、ネスレ社の最高経営責任者に「ショックと驚き」を与え、同社は160万ドルの賠償で我慢した。またそれを寛大にも、飢饉救済のために寄付することにした」そな…

 さて、スーパーなんかで販売しているコーヒーは巨大企業に牛耳られていたとしても、そこにスペシャルティ・コーヒーが介入してきます。言わずとしれたスタバな人たち(笑)コーヒーはもっと美味いもんなんだぞ革命か?どっちかとゆーと「20代(現代は30代)の人々は、社会学者よりも前にこのことを考えだした。彼らは10代の時、ショッピング・モール以外にうろつくことができる安全な場所を持たなかった。今では彼らも年をとったわけだが、バーはうるさすぎるし、交際がおびやかされると感じる者もいる。だから彼らは、カフェやコーヒー・バーに入りびたる。静かな音楽で、十分に会話できるし、店も明るい。身分証明書はいらないし、誰も酔っぱらっていない」に尽きるよな…よーは人は群れたがる動物であるってか(笑)

 その他、それに付随してサステナブル・コーヒーとか、フェア・トレード・コーヒーとか、有機コーヒーとか、シェイド・コーヒーとか、バードフレンドリー・コーヒーとか出てきます。詳細は本書をドゾ。それにしても読後に思うのは、コーヒー市場は売り手市場だったのに、買い手が入ってドッカン、自由市場にしたら相場が乱降下でドッカン、気がつけば世界の巨大企業数社で寡占状態でドッカン、でちゃんと作り手の事も考えろやオラーってドッカン、実は大企業はこんな搾取をしてたんですよとメディアが暴露してドッカン、消費者が立ち上がってドッカンと主に米の企業と国民とジャーナリストで回っている気がするのは気のせい?これってマッチポンプなのか?それとも自作自演なのか?それぞれの立場の人はその他とは一線を引いていると言うんだろーけど(笑)そして今日もコーヒーは世界を巡っていると…

 目次参照  目次 珈琲・紅茶etc.

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