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2012年6月 1日 (金)

カキ食えば?

聖徳太子の歴史学  新川登亀男  講談社

 サブタイトルが、記憶と創造の1400年なんですが、聖徳太子、まずいるのか?いないのか?いるとしたら、単独なのか?複数なのか?と何した?誰それ?以前に謎が多い人だもんの世界が(笑)一応、574年生まれ、622年死亡となっているそーだけど、これも怪しい…というか、日本書紀が怪しいって、どーすんねんとふりだしに戻るが正解か(笑)

 てな訳で何を信じるか?は貴方次第なとこもあるけど、やはりこの1400年の重みは違うんですね、その時代時代で求める聖徳太子像を反映してきた結果みたいなとこもあると…で、その度にスペック増えたり、前の太子はなかった事になったり、これからの太子はこれだとぶち上げたり、世の中大変よのぅの世界が(笑)

 で、本書はその変遷を追っていく感じかなぁ?まずは日本書紀の聖徳太子、平安・鎌倉の聖徳太子、江戸時代の聖徳太子、明治の聖徳太子、近代の(美術的?歴史的?)聖徳太子、明治以降の教科書の聖徳太子、でもって戦後の聖徳太子とその時その時で聖徳太子像が変わっていくのを眺めんさいとゆーとこか?

 まぁ最後の戦後にいたっては山岸涼子のマンガにまで行き着く訳で、こーしてみると21世紀の聖徳太子はどーなっていくのだろーとちょっとトリップしてみるのもいいのかも(笑)

 アリス的に歴史上の人物的なとこでいくと、大阪人なので太閤さんこと秀吉と、真田山高校で真田幸村と、後一人夕陽丘ならこれでしょーの四天王寺で聖徳太子ではなかろーか?で、聖徳太子って何だ?と素朴な疑問で本書を読み始めたら、長い年月の中で歴史も幻想もいっしょくたになってしまいました、今更どれが真実か?は神のみぞ知るでございます、の世界の模様…奈良・飛鳥時代は本当に謎多しという事なんだろか?ある意味、字って偉大だなぁと(笑)

 更に、聖徳太子の異名が多くて、上宮、厩戸、豊聡耳とどれが本当の名前やねんな世界が勃発、これからも実は一人でなかった説に結びつくんだろか?うーん…で、また後世になってからは昔すっげー偉い人がおったとなという伝説きたぁーとなり、ついでに転生説なんかも出てきて、菅原道真は聖徳太子の生まれ変わりだそーですよ、奥さん(誰?/笑)

 またお寺の生き残り術も半端ねぇで、法隆寺…お江戸の頃は徳川の為にガンガン祈祷していたのに、明治になったら聖徳太子の宝物を明治政府に売却して祈祷・道場の寺から、見学の寺へと変身したりしているからスッゲええ、世界最古の木造建築ですよ、中身の伽藍も凄いんだ、特別拝観どんと来いって…お寺も儲かりまっかなのか(笑)で、これまでは聖徳太子のお寺といえば四天王寺だったのが、法隆寺という事になったんだから印象操作って大切だよねぇ(笑)

 アリス的にはお寺かな?でまずは母校の裏にある相国寺で「善隣国宝記」の作者という事で相国寺の瑞渓周鳳が出ていたり、後はやはり聖徳太子なので四天王寺の記述多しかなぁ?「1007年のころ、摂津の四天王寺金堂に置かれていた金六重塔のなかから「皇太子仏子勝鬘」と署名した書き物が発見された」とか、「1332年に楠木正成が四天王寺で発見した「太子未来記」は、「聖徳太子」が、いわゆる南北朝の内乱や建武新政のことなどを予言したものとされているが、これは、楠木正成自身の捏造によるものではないかと疑っている」とか、「大阪の四天王寺の傍らにある愛染堂は、元来、馬子の像を祀る馬子の祠廟であったが、今では、その像は取り払われてしまい、代わりに愛染の像が置かれて、参詣者が跡を絶たない有様である」とか、「彼(聖徳太子)は今でも工芸の守護者としてすべての工人、職人にあがめられ、とくに大阪の天王寺は信仰の中心であった」(@岡倉天心)とか、「天皇年代記型の教科書段階から断続的に登場する「厩戸皇子」「聖徳太子」の建立寺院としては、何よりも四天王寺が挙げられており、一部、四天王、法隆、法興寺の寺院とされる場合もあった。四天王寺の特筆は、やはり、都市部にあって庶民の篤い信仰を集めてきた歴史的な知名度によろう。そのうえ、頼山陽の「日本政記」の記事にそのまま倣ってもいる」と、あるあるなんですよ(笑)

 それにしても聖徳太子、今だにミステリーなお人なのでアリスなんか好きそーだよなぁ?いくらでも肉付けできそーだし(笑)まぁ、アリスなら聖徳太子の死についてに特化しそーだが?毒殺って本当ですか?とか…

 目次参照  目次 文系

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