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2012年7月19日 (木)

花に鶯、紅葉に鹿、こぶに山椒、恋に酒?

和菓子おもしろ百科  中山圭子  淡交社

 何の本かというと和菓子のエッセイかなぁ?何時の?というと江戸から昔でしょーか?だから、今ではもー無い和菓子もあったりして、または地方限定とか、昔は一世を風靡していたのに今では一部のとこでしか見なくなってしまった和菓子とか、ある意味デスカバーザパンかも(笑)一つのというかそれに関連するお菓子のエッセイが4頁位で書かれているので、さくさくと読めるお話です。うん、日本ってこーゆー菓子文化の国なんだなと(笑)

 例えば言葉の変遷なんかでも御所言葉というか、女中言葉というかが残っていて、餅ならあもか、かちんとなり、小豆はおあか、粽はまきで、饅頭はまん、大豆入りのあられがいりいり、牡丹餅がやはやは、草餅は草のつみつみ、でもってお団子だとまるまる…これはもーかわいいは正義という奴か(笑)秀逸なのは小豆をのせた餅の事をしんこうと言うところ…小豆つきの餅で赤つき、それが暁にかけて夜更けの事深更となる訳…今も昔も日本は掛詞の国じゃけん(笑)

 ネーミング的にはみめよりという和菓子も凄い…これ見目より、よーするに見た目より中身で勝負という素晴らしい心意気の菓子なのだ(笑)実際はとゆーと今で言うきんつばの事らしいが…昔はきんつばも丸かったと、みめよりは四角いと…今のきんつばって四角いよねぇ…って事はホントはみめよりなのか(笑)

 アリス的に和菓子というと、暗い宿の羊羹とか、異形の客の饅頭とか、後は朱色の釣鐘饅頭とか、鍵のカステラになるのかなぁ?後は四風荘の片桐さんの手土産か?

 本書でいくとカステラのとこなんか、昔はカステラ蒲鉾とかカステラ卵とか、あやかり系というか、もどき系という物が存在したらしい…真似っこというなら醒ヶ井餅なんかも流行っているからと京都でコピー商品でたり(かき餅らしい)、伏見から淀川下って大阪に入る三十石船でくらわんか餅があったとか、この場合はネーミングが全てを語っているよな、さすが大阪…後は杉原餅というのが夏の土用のお菓子だったらしーんですけど、これ杉原紙入り…和紙を食っていたとな…作っていたのは播磨の国の杉原村ですが現地でもそんなもん食わんのに、宮中って凄い…

 それが菓子なのか?系では千利休の茶会も、しみこんにゃくにきのこ、海藻にたれ味噌で食べたって…茶事の菓子ってそれでいいのか(笑)ちなみに昆布なんかもありらしー…江戸時代にはみずからというネーミングの昆布菓子まであったそな上方で人気だったとか…ネーミング的にはあこやというお団子が伊勢で売ってたとか、これもあやかり系ですか(笑)牛の舌餅とゆーのがあってこれ「京都の下鴨神社でも賀茂祭内陣の神饌に、牛の舌餅を土器に五枚ほど盛ります」ってお供え物なのか?

 さて、実に日本的だなぁと思わされたのが「名代干菓子山殿」というお話、タイトルからお分かりの通り、登場人物が全てお菓子の名前…主人公は小落雁、恋人は松風、泥棒は金平糖といった塩梅…元祖擬人化小説ですか(笑)

 でも、本書で一番へーへーへーと思ったのは有卦菓子のところ…有卦祝いに供えられるお菓子が有卦菓子というそーですが、これが福のふの字に関連する訳で、富士山、福助、夫婦、福禄人、福寿草、福良雀なんかをかたどった打物、有平糖、雲平物を七種用意したんだとか…縁起担ぎって凄い…明治の記録になると三宝に乗せたり、舟台に乗せたり、細工がどんどんゴージャスになっていた模様…大きさ的にホールごとのケーキより大きかったみたいなので、庶民の本気なめるなよですか(笑)この風習も関東大震災でなくなってしまったそで…ただ、御所では百味菓子用意されたそーで、五段重ねの重箱に収めたそな…うーん、「有卦に入る数は七年何事も笑ふてくらせふふふふふふふ」となれば上も下も大騒ぎってか(笑)

 目次参照  目次 スイーツ

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