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2012年7月14日 (土)

文句があるなら、ベルサイユへいらっさい(笑)

「ワル姫さま」の系譜学  鹿島茂  講談社

 副題が、フランス王室を彩った女たちなんですが、文章は平易というか、はっきり言って物凄く軽いんですけど、内容は濃いぃぃぃぃぃぃっ×∞と言っていい位、半端ねぇーっ!華麗なる王朝宮廷史なんだろなぁと思って読むと、確かにそーゆー側面というか、前面的にはそーなのかもしれないけど、何とゆーか、ドロドロでボロボロですかと訊きたくなるよな…舞台はおフランスなんですから、愛の国を地でいってらっさるんですけど、愛というよりぶっちゃけエロスにただ突き進んでいるだけのよーな?これを読むと、我が国が誇る宮廷恋愛小説源氏物語の光源氏だってまだまだ甘いのぉ、ほほほ、越後屋の世界か(笑)

 序文はまずブルーブラッドの説明から始まりまして、この単語ある意味究極の人種差別的な用語ですが、それがスペインからきたとは知らなんだ…「スペインがサラセン人に占領されいた頃のこと、征服者の圧政に苦しむゲルマン系の王族たちは、サラセン人に比べて自分たちの皮膚が白くて静脈が青く透けて見えることを誇りに思い、自分たちには青い血が流れているから奴らとは違って高貴な人種なのだと考えて、屈辱に耐えようとしました」何とゆーか、誰もが結局すがる選ばれし民思考なんでしょかねぇ?端的に言えば、アンタとは違うっ(笑)

 で、まぁこのブルーブラッドは「高貴な生まれであることの矜持を示すと同時に、ヨーロッパの王族の血縁性を指す言葉でもあります」だとな…だから王様は他国の王族のお姫様と結婚するしかないと…欧州の王室は「すべてゲルマン民族の枝族の長が打ち立てた王朝が起源です」となり、その結果「ヨーロッパの王族は、みなゲルマン民族という同一部族から発した「親類」なのです。親類同士で婿と嫁のやり取りをしているのです」となるそな…

 これもそれも「間違っても、自国の貴族の中から嫁選びはしません。貴族以下の平民は論外です。下賤な血が混じりこむことを恐れるのです」となれば、「どうしても血族結婚の要素が強くなって、王族の血は「濃く」なります」…その結果、とんでもな方々が続出してくると、そーゆーお話がシャルル六世からルイ十四世まで展開されていく、と…まぁ、まずは読んでおくなんまし、愛の国は凄いぞぉぉぉぉーっ(笑)

 アリス的にフランス…あまり接点がない気がしないでもないんですけど、この王様お姫様系の話となれば、やはり女性陣の方がくいつきいいのかなぁ?朝井さんなんかだと、小説のネタになりそーだが(笑)白馬の王子様系というと、まだ女子大生の方がありえるか?で貴島さんとか?でも今時の女子大生ならもっと現実的か(笑)アリスとかは例の雑学データベースにありそーだけど、准教授は鼻で笑いそーだしなぁ…

 うーん、取りあえず何とゆーか、フランスの宮廷は女で回っているというか、彼女に逃げられたら逃亡先の国と戦争おっぱじめるとか…痴話喧嘩とか、それ以前に猪突猛進とかでいきなり戦争状態に突入させられる国民の皆様には本当お気の毒としか言いよーがないよーな…昔の王様、王子様ってジャイアン思考が普通だったのかなぁと…いえ、女性の方も強かですけど…

 愛は地球を救うというけれど、ここではエロスを中心に国を叫んでいる感じで、歴史的な事件というか、戦乱にも、誰がどっちについたでいきなり寝返っていたり、美人になびいて裏切っていたり、思想とか政治的背景より、そっち系かいって…歴史って後付なんだなぁとしみじみしてみたり…本当に、見かけと下半身が全てという本音で生きていらってるんだなぁ…さすが、コキュの国、いっそ天晴れだなぁと感心しないといけないのかも(笑)

 てな訳で、ここに登場する王様たちはルイ13世を除いては皆下半身ダダ漏れな方ばかり、対する女性陣も世紀の美女も登場すれば、不細工な方も出てきますが、皆何かしら武器というか、秀でたものを持ち、それで中枢に君臨してらっさるんですよねぇ…詳細は本書をドゾ…いやぁ、目から鱗の世界が展開してくれる事間違いなしです(笑)

 登場してる女性陣は、イザボー・ド・バヴィエール、アンヌ・ド・ブルターニュ、マリー・ダングルテール、フランソワーズ・ド・フォワ、ルイーズ・ド・サヴォワ、マルグリッド・ド・ヴァロワ、カトリーヌ・ド・メディシス、メアリー・スチュアート、マリー・トゥーシェ、マルグリッド・ド・フランス、ガブリエル・デストレ、アンリエット・ダントラーグ、シャルロット・ド・モンモランシー、レオノーラ・ガリガイ、アンヌ・ドートリッシュ、マリオン・ド・ロルム、ニノン・ド・ランクロ、ロングヴィル公爵夫人、モンパシエ女公爵、マンシーニ姉妹、マリー・マンシーニ、マリー・テレーズ、アンリエット・ダングルテール、ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール、モンテスパン夫人、マントノン夫人

 目次参照  目次 国外  目次 文化・芸術

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