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2012年7月 1日 (日)

ロンドンに飽きた人間は、人生に飽きたのだ…

ロンドンAtoZ  小林章夫  丸善

 まずは有り難いサミュエル・ジョンソンのお言葉から(笑)どーゆー本かというと、タイトル通りかなぁ?ロンドンにちなんで頭文字順に解説が回るという感じか?ちょっとというよりかなり古い本なんですが、お題がロンドンですのでまさに最先端の流行りを追うではないのなら、今でも十分対応できるつくりかなぁ?いえ、歴史が違うんですよと(笑)

 でもって、何故にロンドンというと今夏はロンドン五輪じゃないですかっで、開幕前にロンドンとは何ぞや?と疑問が浮かびまして…まぁまずは手始めにと手に取ったのですが、ロンドン…やはり、話には事かかない都市と言えばいいのか(笑)

 サミュエル・ジョンソンの言葉からもジョンソン氏がいかにロンドンに愛着していたかは氏が「首都の快適な社交を断念したり、公的生活が与える華やいだ喜びと壮麗な装飾を片田舎の無名で無味乾燥な単調な暮らしに変える気にはついぞならなかった」と…都会派の人にはよく分かる話かなぁ?豊かな環境をどこに持ってくるかで天秤はどちらに傾くかは人それぞれだとしても…

 さて、本書はアルファベット順にABCと始まるのだが、まずAの項でアビィとなり、寺院のとこで教会というか、修道会っていろんな種類があったんだぁーとおろろいたとこかなぁ?例えば橋梁修道会とかあって、その名の通り橋つくるぜの修道会…元々修道会とは自足自給を旨とするからクッキーも焼けば、教会も建てるし、橋だって渡しちゃうと…うん、だからトラピストでバター売ってたりするんだと妙に納得…

 続いてCの項なんかは察しがつくと思うけどシティとなって、もーロンドンと言えばシティ、知らない人はまずいない世界的金融街でございますよ(笑)ちなみにこちら商業に絡むギルト達が始まりとなれば「シティを運営してきたのは魚屋や金物屋などの組合の偉いさんなわけである」とな…まさに儲かりまっか?ボチボチでんなの世界か(笑)

 アリス的にロンドン…英国庭園か、ウルフ先生か、それともホームズか(笑)ここは動物園の暗号かなぁ?Zの項が動物園で世界二番目の開園となったはずのロンドン動物園…1828年にできたというから200年近い歴史があるんだなぁと…で、開園当初は物凄い人気だったそーですが、すぐに下火になって栄枯盛衰は世の習いとはいえ、動物も衰弱しお亡くなりになるもの多数の世界が展開されていたみたいで…で、これを救ったのが伝説の園長デイヴィッド・ミッチェルで排水工事とか入園料の値下げとかはともかく何よりもスターシステムの導入者…ええ、見世物化ですか…所謂興業的路線に振り切った模様…まぁこの点については著者が一言「それにしても動物愛護を盛んに叫ぶイギリス人、時にはかつての自分たちの残虐さ、薄情ぶりを顧みるべきではないかと思うが、いかがなものだろう」ってててて…

 後はウィッティントンの石の上に猫がいるとこですか?ウィッティントンとはロンドン市長に三回当選した(四回との説もあり)伝説の市長なんですが、この猫「海外貿易に出かける人に自分の猫を託した。するとその人がネズミに悩む島に着き、おかげで猫が大いに役立った」でお礼に財宝貰ったとな…という縁起の良い話なんである(笑)

 続いてニューゲイト、ロンドンでは有名な監獄のあったとこ…貴族とか政治犯だとロンドン塔という事になってこちらのニューゲイトは一般犯罪、パンピー用の刑務所だった模様…それと続いて法学院、所謂弁護士養成所ですか?オックスフォードストリートのとこでその前はタイバーンストリートと呼んでいたと…ええ、これまたロンドンでは有名な処刑所…何か見世物的なとこがこれまた凄すぎるロンドンってとこでしょか…

 その他というとクリスマスのとこかなぁ?アリスも二度程クリスマスシーン出てきますが、ロンドンのクリスマス…ちなみにクリスマスツリーの始まりはヴィクトリア女王の時、アルバート殿下にちなんでらしー…ドイツではポピュラーだったのか?

 日本人的には「あるときなど日本人のおじさんがネクタイをろくに選びもせず、ここからここまでくれと手を一杯に広げたこともあった。おそらくお土産にするのだろう。いや、どこかの選挙ポスターで見た顔だから、講演会の皆様に配布するのかもしれない」とか(笑)

 で、選挙つながりでリチャード・ウィルクスのとこかなぁ?この方もロンドン市長に在任したんですが、一般逮捕状が出た人物…で、この一般逮捕状というのが「チャールズ二世の時代に、風俗取締りのためにつくられたものだが、その後80年あまりの間は出されたことのない、いわば忘れられていた手である。なにしろ乱暴な逮捕状で、不穏な文書を書いたり発行した者は誰でも拘引できるようになっており、そのために被疑者の名前が書かれていないのである。つまり、疑わしい者は誰でもこの逮捕状一つで拘束できるという危険なものだった」って、ドンダケェー…

 言論の自由の弾圧だと訴えたけどウィルクスはロンドン塔へ、だけど今度はロンドン市民が黙っていない、結局とウィルクスは釈放されると…ロンドン市民強ぇー…そんな訳でパンピーの絶大な人気を得て最終的にロンドン市長まで上り詰めるんだけど、権力の座につけばウィルクスが鎮圧する側に回ると…かくして人気ガタ落ち、オワタとなったとゆーまぁ外野でいる分には威勢のいい事いっときながら、大勢になると真反対な人はよくある事ですからという事か(笑)底の浅さは洋の東西問わないってか(笑)

 さて、本書で一番おほほほとわらかせてくれたとこがロンドン名物クラブの項…そーです、紳士はクラブに入会しているもの(笑)とかく、イギリス料理がアレなのは昔からの事らしーのですが、名門クラブには当てはまらないらしーです。ミシュラン三ツ星クラスのシェフを雇っているとか…そのせーか、どーかはともかくクラブ(リフォーム・クラブ)の会員規約第24条には「クラブ・ハウス内で調理された食べ物、あるいはワイン、酒類等は外部へ持ち出してはならない」とあるそな…うん、イギリス紳士もどこでもおいしいもの食べたいよね(笑)

 目次参照  目次 国外

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