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2012年8月12日 (日)

しかし、また…

菊と刀  ルース・ベネディクト  講談社

 サブタイトルが、日本文化の型なんですが、今更な本ですか…WWⅡ直後に出た本なのでもー何もかも懐かしいの世界観が漂っている気がしないでもないんですが、うーん…昔々のそのまた昔に斜め読みして放り投げていたソレを再読して…正直な感想は、巨大妄想乙かなぁ(笑)

 解説や後書きを見ると、著者が一度も日本に来日した事がなく書かれている事に驚嘆を隠せない感じだけど、何か違わね?と喉に小骨が突き刺さった気にさせられるのは何故だろう?何で今頃、本書なのか?と言えば先日、菊とポケモンを読んでこれまた何か違うという気にさせられたからなんですね(笑)その著者のアン・アリスンによると米の文化人類学者という共通項以外、自分とベネディクトは違うのだと、物凄い勢いで後書き書いていらっさったからどんなもん?と素朴な疑問が頭の中に浮かんで手に取った次第…

 で、一応フィールドワークしてアレ、フィールドワークしなくてもコレ…うん、米の文化人類学は奥深いなぁー(エコー付)さて、困った時は目次を拾うで、本書は研究課題-日本、戦争中の日本人、各々其ノ所ヲ得、明治維新、過去と世間に負目を負う者、万分の一の恩返し、義理ほどつらいものはない、汚名をすすぐ、人情の世界、徳のジレンマ、修養、子供は学ぶ、降伏後の日本人の13章構成…いやまぁ凄い教養だし、勤勉の誉れのよーな本書ではあると思うけど、これまた正直な感想は、日本について書かれるなら、米の文化人類学者より火星の文化人類学者の方に書いて頂いた方が遥かにマシなんじゃなかろーか?という気がするのはこれまた何故だろぉ(笑)

 アリス的にコレはむしろ准教授の領域か?明らかに社学的じゃね?だよね(笑)まぁ何とゆーか、とっても文系かなぁ?尤もらしーけど、そりゃおてめえの解釈だろーよ、の世界が展開しているよな(笑)で、これまた一神教らしく、唯一絶対の己なんだろなぁ?悩むのも貴方、考えるのも貴方、ついでに正しいのも貴方ってか(笑)

 ちなみに日本人とは「多くの東洋人とは違い、日本人は自分のことを洗いざらい書き立てる強い衝動を持っている」そーですよ、奥さん(誰?)でまぁ、米にいる日本人は日本の事を説明する時「日本人の慣習を弁護した」派と「日本のことなら何もかも憎んだ」派に奇麗に二分されたそな…フィールドワークができなかった為に米にいる現地日本人を研究対象にしているみたいなんだが、この日本人たちも、今の日本人からすると本当に日本人か?とゆー言動をしているみたいな気がするんだが?これも気のせいか?パリのアメリカ人が異質なよーに、米の日本人もまた異質なのか?いえ、それ全編を通してそれどこの日本人とゆー気がして…まさか今流行りのザパニーズじゃあるまいし(笑)

 まぁ欧米か?ですかねぇ…太平洋やポリネシアの話も出てくるのですが、それがまとめて「これらの単純な文化」ですから…米人は昔から米人だったんだなぁと妙に納得させられる気が(笑)とはいえ「われわれの間には、日本人に関して、日本人のすることとわれわれのすることとは、なにもかも皆あべこべだ、という俗説が行われているくらいである」けど、そーゆー固定観念はいかんよと一言断っていらっさいます、いらっさるだけな気がするが…「そして、本書は日本をして日本人の国たらしめているところのものを取り扱った書物である」そー(笑)

 そしてこれまた「日本は上から下まで真に階層的に組織されている唯一の国であり、したがっておのおのがその「所」を得ることの必要を最もよく理解しているからである」そーですよ、おぞーさん(誰?)階層的とか、階級的とかよく言われるけど、まぁ当時という事もあるだろーけど、今にしても思うと日本人からしてみてよその国の方が余程階級的で階層的じゃね?な気がするのもこれまた気のせい?是非この辺りを黒人、ヒスパニック、ネィティブの米人に伺いたい気がするのもこれまた気のせいなんだろか?そんでもって「平等を愛するわれわれアメリカ人とは相容いれないものである」そーな…

 と、全編がこんな調子なので突っ込みところ満載というべきか?一々引っかかっていてはいけないのか?これが噂のトラップか(笑)まぁ興味のある方は本書をドゾ…当時の米の世論がどーだったかというのの一端が「アメリカ人は、なによりもこの戦争がしかけられた戦争であったからという理由で、戦争努力に身を投じた。われわれは攻撃された、だから敵に思い知らせてやらなければならない、というのである」に如実に現れているよーな…「ハル長官は、各国の主権および領土の不可侵、他国の内政に対する不干渉、国際間の協力と和解への依存、ならびに平等の原則、の四原則をあげた」とな、「われわれはわれわれがそれを侵害する時でさえもなお、平等を支持する。そして正しい憤りをもって階級制度と戦う」そして、ブッシュが生まれた、わかります(笑)

 さて、アリス的なとこというとその国の小説の説明のとこかなぁ「日本人はロシア人と並んで、その小説の中で好んで倦怠を描く国民であって、この点、アメリカ人といちじるしい対照を示している。アメリカの小説はあまりこのテーマを取り扱わない。アメリカの小説家は作中人物の不幸を性格的欠陥、もしくは無慈悲な世の荒浪によるものと考え、その原因を追究するが、純然たる倦怠を描写することはきわめて稀れである。ある人間が周囲をうまくそりを合わせてゆくことのできないことを書く時には、詳しくその原因を書きたて、読者が主人この性格のなにかある欠点、もしくは社会秩序の中に存するなにかある害悪に対して道徳的非難を浴びせかけるようにしむけなればならない」とな…

 後は忠臣蔵の事を取り上げているとこか?「日本の真の国民的叙事詩というべきものは、「四十七士物語」である。それは世界の文学の中で高い地位を占める物語ではないが、この物語ほど日本人の心を強く捉えているものはほかに類がない」そーですよ、奥さん(誰?)

 さて、心底アメリカ人だなぁ的表現も満載で「アメリカ人は、対日戦勝日以来、彼らが日本管理において演じてきた役割を誇ってよい十分な理由を持っている」そで、「マッカーサー元帥の指揮のもとに行われているアメリカの日本管理は、この日本人の新しい進路に切り換える能力を容認してきた」そーな…でもって、現在の健康問題につながる話だと思われるのですが「アメリカ人が大人になるということは、食べものの抑制から解放されることを意味する。人は大人になれば、からだによい食べものではなくて、おいしい食べものを食うことができる」だって、メタボよさらばってか(笑)そして何より究極アメリカンなお言葉は「たとえほんのわずかでも、一度、アメリカに住んで、この国のそれほど堅苦しく煩瑣でない行動の規則を受け容れた日本人には、かつて彼らが日本で送ったあの窮屈な生活を、再びくり返すなどということはとうてい考えられないことである」に尽きるよな(笑)

 とゆー訳(?)で詳細は本書をドゾ…さて、個人的に本書で一番へェーと思ったとこは「前世期のデンマークや、ナチ以前のドイツの方が、日本のどの時代よりも自殺の数が多かった」とあったとこですかねぇ…最近の日本の自殺率についてはやたらと話題になっているけど、紀元後全体から見たら、どよ?というとまた違う目も見えるかもなのかのか?

 目次参照  目次 文系

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