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2012年8月18日 (土)

滅後の真筆?

呪の思想  白川静 梅原猛  平凡社

 サブタイトルが、神と人の間なんですが、うーん、これは一つの対談集といいながら、一読でとても理解できる範疇ではないよーな…漢字の奥行は本当に広いというべきか、そして中国の歴史と地理が最低限入っていないとこれまた本書の読解は厳しいよな…いやまぁ本当に中国4000年の歴史ですね(笑)紀元前までの中国って凄かったんだなぁと感心しまする…とは言え会話なので平易な文で非常に読みやすいです、ただ内容が濃すぎるだけで(笑)

 何故に字ありきか?と言うと「絶対的な権威を持たなければならんから、自分が神でなければならない。神さまと交通出来る者でなければならない。神と交通する手段が文字であった訳です」(@白川)甲骨文の世界半端ねぇ(笑)ちなみに「人と人の交通の手段はね、後の竹簡・木簡の時代になります。それはいわば伝票ですね。時代はずっと下ってしまいます」(@白川)ええ、木簡で新しいそんな時代感覚なんですよ(笑)

 詩の存在意義も非常に大きい気がするし、詩自体のスケールもでかってか(笑)人集めて歌っちゃえとか、政治批判も国の滅亡もありありなんですって、王様は裸だぁーっもとい鼠だぁーって、それは…更に「神さまにささげる時は楽器を入れんと、肉声だけでは十分聞いてくれんのです。だけどまた人に書かせようとする時にはね、楽器を使うと言葉が聞こえんようになってしまう」「言葉の力で相手を圧倒し、民衆を動かす」(@白川)楽師の宴会、ぱねぇ…

 漢字を通して時代を見るのも一興というか、物凄い知の遺産だと思うんですが、現代にも細々と片鱗が残っているという事で「中国の少数民族は古代の知恵を全部保存している。だからヨーロッパ人が少数民族を民俗学で理解するのとは違うんで、中国では少数民族を研究することによって、歴史書にも書かれていない古代の歴史がそのままそこに見えてくるという風に私は思いますけどね」(@梅原)まぁ中国の正史は前政権の全面否定の上に成り立っているからなぁ(笑)

 アリス的に中国…スイス時計で元同級生の中に中国関係の仕事していた人がいたよーな?記憶が?後は中華料理で出てきた位か?えーと、本書の対談者二人は京都にはなじみ深い人達なんですが、京都、大学関係者となると准教授の方が被るのか(笑)「私学であれ官学であれ、やっぱり日本の学者で自分の方法を持つ、自分の世界を持とうとする人はわずかですよ」(@梅原)だそで、そっすると准教授ってやっぱ異端だったのか(笑)後、学者と小説家について「やっぱり学者になるには、小説家は止めんならんと。本当の学者になれない」(@梅原)とあって、准教授とアリスって結構いいバランス関係だという事か(笑)

 さて、孔子についての見解が何とゆーか、凄い…孔子というととっても偉い人とゆーイメージだったんですが「孔子が自分の父母の墓の在り場所を知らなかったという話が書いてある。これはね、孔子が家柄の子ではないということです」(@白川)墨子から見た儒教(儒家)とは「彼らは金持ちの葬式があると、嬉々として喜び勇んでね、集まって来るではないか、というて非難する」(@白川)とゆー事は「孔子は葬式屋であった訳ですよ」(@白川)そーだったのか?孔子(笑)また、儒者は雨乞いと関係があったそで「儒者は稲作農業を無事に行わせる「呪者」ということになると思いますよ」(@梅原)、孔子の顔は一つじゃないぜってか(笑)史記によると孔子世家といって大名扱いしているけど、実は孔子は巫女の私生児だったとな…まさに衝撃の事実って奴ですかぁ?現代ではりっぱな孔子廟、お墓のある一族ですけど現地のタクシー運転手いわく「今孔子の子孫は何万人といるけどね、ろくな奴は居らんと言ってました」(@梅原)地もっちーは見たってか(笑)

 そんな孔子先生が人かくありべきか?に中庸の人と答えたのは有名ですけど、次に狂狷の人がいいと言っているそで、「「狂」というのは、進みて取る人。「狷」というのはね、死んでも決してそんなことはしませんというほどのね、潔癖症の人間」(@白川)…センセーそんな人どこにいるんですか?少なくとも永田町と霞が関と新橋にはいないと思うんですど(笑)

 更に陽虎と孔子の関係についても「理念の高さが違うんです。すぐに現実の中で行動する人と、まず理想形を描いて現実をそこまであげる人とね、距離がある訳なんです」(@白川)政治家(革命家)として失敗続きだった孔子と、現実の権力と手打ちをした陽虎ではそりゃ生き方違うよねぇ…学の道も厳しってか…

 日本と中国を比較する時に、今だ日本には風土記の世界が調べようとして調べられる(実在する)けど、「中国のことを調べる場合にはね、それはもう完全に駄目なんです」「全然跡形もないという風なことが非常に多い」(@梅原)歴史は長くとも、正史は残っていても、ブツは壊滅している国とゆー…

 日本が出てきたとこで日本的なとことゆーと「大体ね、訓読みするのは日本人だけです。ベトナムも漢字は使っていたけれども、漢音のままで使う。朝鮮の方も、漢字は入って来たけれども、あれ全部音読です。訓読がないんです」(@白川)後は山海経から十日説話にいって十干から十座に行き、鳥の話、烏の話になります、で「あの鳥は烏ですね。鳥が一つ一つの太陽を司どっている。三本足の烏と思うな」(@梅原)とな、「アマテラスなんてのもそうです。それと繋がっているんですね。脚が三本というのは、日の出の太陽と、日中の太陽と、日の入りの太陽と、その三つの太陽の性質を表している」(@梅原)だとか…八咫烏のルーツってか?他にも貴重なお話いぱーいですので、興味のある方は本書へドゾ。時間旅行に出かけられるかも(笑)

 目次参照  目次 文系

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