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2012年9月 8日 (土)

太郎山のトンネルを抜けて?

わが家の夕めし  池波正太郎  講談社

 何を今さらな国民的作家のエッセイ集だと思われなんですが、うーん、池波小説は多分殆ど読破していないよーな気がする…という情けなさ…しかも斜め読み…だからと言う訳ではないんですけど、てっきり時代小説作家と思っていました…最初は現代(?)小説書いていらっさったんですねぇ…時代小説で初めての長編が真田騒動だったとは、今からすると何か意外で、でも聞けば納得するとゆーとこか(笑)

 さて、タイトルがタイトルなのでこれは作家のご飯の話になるかなぁとこれまた思ったら、実に雑多なエッセイかなぁ?もちろんご飯の話もあるし、旅行(講演会?)の話もあるし、これまたちょっとした時代小説の短編並のお話もあると、日常の雑記的なエッセイかなぁ?今だとブログ的か?はたまたツイッター的か?みたいな(笑)

 本書では歴史エピみたいな話もチラホラ出てくるのですが、やはり圧巻なのは西郷隆盛のとこかなぁ?維新の志士の中では一人だけ聖人という感じだもんなぁ…政治は清濁あわせのむ位じゃないと務まらないから、こーゆー高潔な方はどー転んでも長生きできないよーな気が…むしろ西郷さんは宗教家としての方が似合っていたんではないかなぁと、ふと思い…結局、残りの明治の君臣の方々は権力に溺れて二橋を巡っているだけだもんなぁ…

 アリス的に、池波正太郎…やはり真田つながりかなぁ(笑)いえ、同じ作家というスタンスもあるけど、あちらは時代小説、こなた推理小説どベースが違うといえば違うし…ただ、アリスも大阪人なので太閤さんと幸村は切っても切れない関係のよな…真田山高校だし(笑)

 後、アリス的というとホテルのエピのとこかな?京王プラザ・ホテルの開業時の話が出ています。個人的には京プラって修学旅行生が泊まるとこなのかなぁと思っていたんですが、何かもっと壮大なホテルだったんですね…「このホテルは、アメリカ風ということだが、自由の国に見えるアメリカの階級制度は実にきびしいものがある。建物はアメリカ風でも、ホテルの気風は日本の新宿のものであってほしい」そな…まぁ今西口は高層ビルホテルいぱーいですが(笑)

 他はというと、刀鍛冶のとこも実に日本的かなぁ?奈良の人間国宝の下を訪れてのエッセイなんだけど、やはりこの感覚は日本人なら分かる分かるお話か(笑)「日本刀は、日本だけのものである。外国の刀剣とは形も違うし、美しさにおいては問題にならない。おそらく永久に、外国人の手では日本刀をつくることはできまい」と言い切る辺り、大和魂っすかねぇ、せんせぇ…

 さて、実は本書の率直な感想は実に男の人の書いた文だなぁで、何となく池波正太郎が国民的作家であったのを納得させられたといおーか?史観というか、通奏低音にずっと男性史観が徹底しているんですよね…だから、男の人から見たら非常に納得のいく、読み易い文なんだろーなぁと思いまする。男が男でいられた小説といおーか、時代だったんだなぁ(笑)

 で、それが一番現れているとこが「女という生きものに、男同様の権力なり地位なりをあたえると、女は、まったく変貌してしまう」とな…「人間社会の、大きくいえば一国の政治なり文化なりのいとなみの上における地位や権力をあたえたり得たりすると、とんでもないことになる」とか…エリザベス一世とかエカテリーナとかはどーなるんだろぉとふと素朴な疑問が?日本じゃないから関係ないのか(笑)

 でで、「女という生きものは、過去を忘れやすく、将来をのぞみ見ることができず、ただひたすら現在のおのれのことのみしか考えない」そーですよ、奥さん(誰?)そんな事なら嫁姑問題なんて夢の彼方に飛んで行ってそーだよねぇ?毎日リセットってか(笑)ついでに子供の教育も未来もそんなの関係ねぇーってか(笑)

 ででで、さすが明治の男、もとい戦前の男、「辛抱づよく、しかも飽くことなく女を叱咤し、激励しつづけて行かぬと、男の世界も仕事も成立しなくなるのだ」そーですよ、おぞーさん(笑)「一国を、いや天下をも治めようとする男の肚の中に存在することなど、女にわかるはずがない」もー上から目線乙としか言いよーがないよな…

 でででで、「女の肉体機能そのものが、ひろい視界をもたぬようにできているのである。だから、女のしたり顔ほどみにくいものはない。すべてがわかったようなつもりでいても、まるで何もわかっていない」となぁーっ…いや、何かスコットランドの王様もどきを思い出してしまいましたよん(笑)

 それにしてもたいていの男の人は、ねねが好きで、淀が嫌いというのがはっきりしているよなぁ(笑)逆の目でみた、ねねと淀というのもあってもいーと思うのはこれまた気の迷いと言う奴になるのかなぁ(笑)実は豊家を滅ぼした主犯はねねだったぁーとか(笑)

 さて、最後に本書で一番はーへーほーと思わされたとこは「徳川の封建時代には、鎖国をしていたから(内政)だけに、ちからをそそいでいればよかったのだが、現代は激動する国際政治も共におこなわなければならぬのだから、大変なことにちがいないが、それても、戦前の日本の政治家とくらべれば、まだしもらくなはずだし、国民がこれほどに莫大な税金を負担しているのだから、仕事もやりやすいのだ」でしょかねぇ(笑)ホント、莫大な税金はどこに消えているんでしょか?おしえてえらいひとってか(笑)

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